『個人情報保護法』改正に伴うCookie取得許諾について知りたい

本記事で説明している内容

2022年4月1日に『個人情報保護法』が改正されるため、お客様にご対応頂く必要がある設定、及びb➜dashをご活用頂く上での影響についてご説明いたします。

『個人情報保護法』改正の概要

「個人関連情報」を取り扱う事業者の義務が新たに定められ、改定に伴う対応が必要となりました。
※以下2つに該当する場合は、許諾を取る必要がありますのでご確認ください
(1)個人関連情報、または、個人データに該当する内容を取得している
(2)b➜dashの利用有無に関わらず、取得した個人データを第三者提供(広告連携など)をしている場合

法改正に伴うb➜dashの機能変更と影響

b➜dashでは、法改正に伴い、Cookie取得のデフォルト設定を選べる機能(オプトインモード)を追加しました

現在、オプトインモードはデフォルトで”OFF”に設定されているため、必要に応じて、”ON”に切り替えてください

「オプトインモード」を”ON”に設定した場合、Cookie取得に関連する『VisitorID』などのデータが取得できなくなり、これまで実施していた施策に影響があるためご確認ください

『webサイト』におけるオプトインの状況ごとの、各タグの動作は以下のようになります

『スマホアプリ』におけるオプトインの状況ごとの、各SDKの動作は以下のようになります

オプトインモードを”ON“に設定する場合のみ、追加対応が必須となります。
対応内容は以下でご紹介いたします。

オプトインモードを”ON”に設定する場合の対応

webサイト/アプリごとに対応が異なりますので、それぞれご確認ください。

webサイトにおける必要な対応

サイトにおいて必要なご対応は、以下の3つになります。

対応1:コンテンツの作成
Cookie取得の許諾を判定するため、以下2つのコンテンツの準備をお願いいたします

※対応方法は許可を得る場合の対応事例であるため、 詳細なご対応方針に関しては貴社の法務担当者にご相談したうえで、ご対応をお願いいたします

コンテンツ1:許可を得るポップアップ

コンテンツ2:設定を変更するページ

対応2:JavaScriptのコードの埋め込み

JavaScriptのコードの埋め込み方法

手順①の補足

実装サンプルのご紹介

「許可」ボタン、または「拒否」ボタンに実装するソースコードのサンプルをご紹介いたします。

標準のJavaScriptの場合
「許可」の場合のサンプルコード
var optinBtn = document.getElementById("optinBtn")
window.addEventListener("click", function() {
 window.BdashTagManager.optinTracking();
});
「拒否」の場合のサンプルコード
var optoutBtn = document.getElementById("optoutBtn")
window.addEventListener("click", function() {
 window.BdashTagManager.optoutTracking();
});
jQueryの場合
「許可」の場合のサンプルコード
$('#optinBtn').click(function() {
 window.BdashTagManager.optinTracking();
});
「拒否」の場合のサンプルコード
$('#optoutBtn').click(function() {
 window.BdashTagManager.optoutTracking();
});
対応3:オプトインモードの切り替え依頼

スマホアプリにおける必要な対応

アプリにおいて必要なご対応は、以下の3つになります。

対応1:コンテンツの作成
Cookie取得の許諾を判定するため、以下2つのコンテンツの準備をお願いいたします

※対応方法は許可を得る場合の対応事例であるため、 詳細なご対応方針に関しては貴社の法務担当者にご相談したうえで、ご対応をお願いいたします

コンテンツ1:許可を得るポップアップ

コンテンツ2:設定を変更するページ

対応2:パラメータの送信

パラメータの送信の実装方法

手順①の補足

対応3:オプトインモードの切り替え依頼

よくあるご質問

# よくあるお問い合わせ 回答
1 Cookie取得の許諾を得ていない場合、顧客に合わせた施策(VisitorIDを利用する施策)を実施することはできますか? できません。
Cookieの情報を利用する必要がある施策は実施ができなくなるため、ご注意ください。
2 Cookie取得の許諾を得ていない場合、全顧客を対象とした施策(VisitorIDを利用しない施策)を実施することはできますか? 可能です。
Cookieの情報を利用しなくてもよい施策は、実施できます。
3 ブラウザによって、Cookieの保持期間は異なりますか? 異なります。

※Safariの場合、ITP対応を行っているため、最長でも7日間しかCookieを保持することができません。一方でChromeの場合は、ITP対応を行ってないため、Cookieの保持期間に制限はありません。
4 Cookie取得の許諾を得ていない場合、メールの配信実績として取得できるデータに影響はありますか? あります。
メールの開封数は取得できますが、クリック数は取得できなくなります。
5 LINE ID連携タグの許諾がない場合、どうなりますか? LINE ID連携のためのリンクに設定されたURLが、リレーション設定で置換されなくなります。
そのため、リンク設定された要素に対して、Cookieの値をみて、ボタンを押せなくするなどの制御を追加頂くことを推奨します。
6 Push通知への影響はありますか? Push通知配信への影響はありません。
個人関連情報または個人データに該当する値の取得有無に関わらず、 正常に配信されます。
ただし、Push通知の取得が許諾されていない場合、Push通知を開封した際のPush通知行動ログが取得されません。またアプリアクセスログが取得されていない場合は、間接的にセグメントを作成できないことなどがあり得るため、ログの取得状況をご確認ください。
7 オプトインモードの「ON/OFF」をドメインごとに設定することは可能ですか? オプトインモードの「ON/OFF」はタグ単位でのみ設定することができるため、ドメインごとに設定することはできません。

※質問/回答の内容は、全て、オプトインモードが”ON”の場合になります

【参考:ブラウザごとのオプトイン状況の変化】

※『Safari』と『Chrome』では、Cookieの保持期間が異なるため、オプトインの状況も異なります