【2024/03/20-2024/03/21】リリースされた機能を知りたい

本記事について

本記事では、2024年3月21日にリリースされた新規機能や機能改善について、b→dashの画面表示などが変更されたものを抜粋して紹介しています

リリース情報について、弊社カスタマーサクセス担当にお問い合わせいただく前に本記事をご参照ください。

リリース機能一覧

アプリケーション別にリリースされた機能をまとめましたので、ご参照ください。今回のリリースでは、「データパレット」「BI」「メール配信」「LINE配信」「web接客」「レコメンド」「共通設定」の機能が改善されました。詳細については下記をご参照ください。

➊ データパレット

# カテゴリ 機能 詳細
1 データ連携 shopify
バージョンアップ
shopifyとの連携で利用しているAPIがバージョンアップされました
また、連携できるカラムとオブジェクトが追加されました。

詳細は、こちらの記載 をご参照ください。
2 データ取込 主キーの値に
「空文字/NULL」が含まれていても、
データファイルを取り込める
主キーに設定したカラムの値に「空文字」や「NULL」が存在しているデータファイルを取り込むことができるようになりました

【リリース前】
データの取込や更新において、主キーに設定している値に「空文字/NULL」が含まれていた場合、データの「取り込みエラー」となり、b→dashに取り込むことができませんでした。

【リリース後】
しかし今回のリリースによって、主キーに設定している値に「空文字/NULL」が含まれていた場合でも、データの「取り込みエラー」が発生せずに、b→dashに取り込むことができるようになりました。
もしも、複数のカラムを主キーとして設定しており、主キーに設定している値に「空文字/NULL」が含まれていた場合は、連携ファイル内で最も上にあるレコードのみが取り込み対象となります。

[参考画像]
3 データ出力 改行コードの
追加
データファイルをb→dashから基幹システムに出力する際に、改行コードを「LF」「CR」「CRLF」のいずれかから指定して出力できるようになりました

【リリース前】
データ出力において対応していた改行コードは「LF」のみでした

【リリース後】
改行コード「LF」に加え、「CR」「CRLF」が追加されました

[参考画像]
4 データ加工 「循環参照」の解消 以下の事象が発生していましたが、今回のリリースにより解消されました。

【発生していた事象】
データファイルの依存関係が『循環参照』(※)になっている場合、クレンジングタスクの完了後に「保存」をクリックするとエラーが発生し、データファイルを保存することができませんでした。また、クレンジングタスクの完了後に保存したデータファイルを開くと、クレンジングの処理に失敗した旨のエラーモーダルが表示されました。

【改修内容】
『循環参照』するデータファイルの表示が無限にされないように改修されました。循環参照しているデータファイルが一度表示されると、それ以降は表示されないようになりました。

※『循環参照』とは、複数の情報が相互の情報を参照し合ってループしている状態のことです
5 b→dashデータ webアクセスログデータ
「ユーザエージェント」
以下の事象が発生していましたが、今回のリリースにより解消されました。

【発生していた事象】
webアクセスログデータの「ユーザーエージェント」カラムの値に『Y!J-WSC』が含まれているとき、「デバイスカテゴリ」カラムに『pc』が格納されていました。

【改修内容】
webアクセスログデータの「ユーザーエージェント」カラムの値に『Y!J-WSC』が含まれているとき、「デバイスカテゴリ」カラムに『crawler』が格納されるように改修されました。
なお、今回の改修によって、格納される値が『crawler』となるため、PV数の集計対象外となります。
6 b→dashデータ 配信不達データの
メールアドレス削除
「配信不達データ」に格納されているメールアドレスを、b→dashの管理画面から、レコード単位で削除することができるようになりました。

【リリース前】
「配信不達データ」に格納されているメールアドレスを削除したい場合、弊社に問い合わせ後、弊社側で当該メールアドレスを削除する必要があり、削除までに日数を要するケースがありました。

【リリース後】
今回のリリースによって、b→dashの管理画面から、「配信不達データ」に格納されているメールアドレスを削除することが可能になりました。

詳細は、こちらの記載 をご参照ください。

[参考画像]

➋ BI

# カテゴリ 機能 詳細
1 パフォーマンス改善 - レポート集計のクエリ実行時に一時的な処理負荷でエラーが発生した場合に、自動的に一定回数リトライするようになりました。

❸ メール配信

# カテゴリ 機能 詳細
1 送信元設定 「送信元設定名」に表示される設定名の変更 以下の事象が発生していましたが、今回のリリースにより解消されました。

[発生していた事象]
『送信元設定名』に、「共通設定」アプリの「送信元設定」で受信者に表示される名称として設定した『メールに表示される送信元の名称』が表示されていました。
そのため、『メールに表示される送信元の名称』と送信元の名称として設定した『配信元名称』が異なる場合、誤った送信元を設定したように見えてしまっていました。

[改修内容]
『送信元設定名』に、「共通設定」アプリの「送信元設定」で設定した『配信元名称』が表示されるように改修されました。

[参考画像]

➍ LINE配信

# カテゴリ 機能 詳細
1 配信実績 「開封数」の取得 LINE配信の「開封数」を取得することができるようになりました
今回のリリースに合わせて、以下の改修も行われました。

[改修内容]
1.配信設定単位で、「開封数」の取得要否を設定できる
2.配信実績一覧画面にて、「開封数」を確認できる
3.配信実績詳細画面にて、「開封数」を確認できる

※本機能の詳細や「開封数」の詳細については、こちらの記載 をご参照ください。

[参考画像]

❺ web接客

# カテゴリ 機能 詳細
1 配信設定 配信設定一覧画面の
フォルダ機能の追加
配信設定一覧を「表形式」で表示した際、フォルダ機能を利用することができるようになりました

[参考画像]
2 配信実績 「直接CV」「間接CV」の個別表示 配信実績の「CV数」において、「直接CV」と「間接CV」を個別で表示できるようになりました

合計値と個別の表示の切り替えは、以下画像の「成果項目/CV項目を直接/間接を統合して表示」もしくは 「成果項目/CV項目を直接/間接に分割して表示」アイコンをクリックすることで可能です。

[参考画像]

❻ 各種アプリ共通

# 対象アプリ 機能 詳細
1 データパレット
メール
LINE
SMS
Push通知
web接客
シナリオ
「配信対象外データファイル」のデフォルト設定機能の追加 配信系アプリ(※)の任意のデータファイルを、「配信対象外データファイル」として、デフォルトで選択されているデータファイルを設定することができるようになりました。

※配信系アプリとは、「シナリオ」「メール配信」「LINE配信」「SMS配信」「Push通知」「web接客」のことを指します

詳細については、こちらの記載 をご参照ください。

[参考画像]
2 メール
LINE
SMS
Push通知
web接客
シナリオ
複合セグメントのカラム並び順 複合セグメントのカラムの並び順が、セグメント詳細画面と配信カラム選択画面で異っていましたが、並び順が一致するように改修されました。
3 web接客
レコメンド
配信実績画面から該当の配信設定に遷移できる 配信実績の詳細画面から、該当の配信設定の詳細画面に遷移することができるようになりました。

[参考画像]

リリース機能の詳細

❶ shopifyのアップデート対応について

リリースされた機能

shopify JDBCのバージョンアップに伴い、b→dashに連携されるデータのカラム数やデータの内容が変更されました。
詳細については、下記の表をご参照ください。

b→dashに連携されるデータのカラム数やデータの内容
# 機能
追加された項目 オブジェクト名 詳細
1 オブジェクト Article 「Article」や「Blogs」など、合計9個のオブジェクトが追加されました。
Assets
Blogs
Comments
Pages
Redirects
Reports
ScriptTags
Themes
2 カラム

※今回のリリース以降に、
再度データの取込設定を
行う必要があります
Article 下記1つのカラムが追加されます。

・PublishedStatus
Comments 下記1つのカラムが追加されます。

・PublishedStatus
CustomCollections 下記2つのカラムが追加されます。

・ProductId
・PublishedStatus
Customers 下記4つのカラムが追加されます。

・LastOrderId
・LastOrderName
・TotalSpent
・OrdersCount
Fulfillments 下記1つのカラムが追加されます。

・FulfillmentsOrderId
OrderTransactions 下記1つのカラムが追加されます。

・Receipt
Pages 下記1つのカラムが追加されます。

・PublishedStatus
Products 下記1つのカラムが追加されます。

・PublishedStatus
ProductVariants 下記1つのカラムが追加されます。

・FulfillmentService
SmartCollections 下記2つのカラムが追加されます。

・ProductId
・PublishedStatus

❷「配信不達データ」のレコード削除について

リリースの背景

2024年3月21日のリリース前までは、下記のような仕様でした。

「配信不達データ」に格納されているメールアドレスを
b→dash上で削除することができない

そのため、「配信不達データ」に格納されているメールアドレスを削除したい場合は弊社に問い合わせ後、弊社側で当該メールアドレスを削除する必要があり、削除までに日数を要するケースがありました。

リリースされた機能

2024年3月21日のリリース後からは、下記2点の機能を利用することができるようになりました。

❶「配信不達データ」に格納されているメールアドレスを
  b→dash上で削除することができる
❷ メールアドレスの削除履歴を確認することができる

以下では機能の詳細について、「上限」「設定方法」「削除履歴の確認方法」「データの更新」の4つの項目に分けて説明します。

❶ 上限

「配信不達データ」から削除することができるメールアドレスの上限は、1週間で10件です。上限のカウントは、毎週日曜日の24:00:00(月曜日の00:00:00)にリセットされます。

「1週間」の定義は、”月曜日 00:00:00~日曜日 23:59:59まで”で、「共通設定」アプリで設定した『タイムゾーン』の時間を参照します。
❷ 設定方法

「配信不達データ」詳細画面の『レコードの削除』アイコンが活性化され、b→dash上で「配信不達データ」に格納されているメールアドレスを削除することができます

メールアドレスを削除する手順については、「「配信不達データ」から特定のメールアドレスを削除したい」をご参照ください。

※削除したいメールアドレスやドメインがある場合は、「配信不達データ」詳細画面の『メールアドレス』検索を使用してください

[参考:「配信不達データ」詳細画面]

メールアドレスが削除されなかった場合、「ベル通知」で通知されます

選択したメールアドレスのうち1件でも削除されなかった場合、同じアカウントを利用する全ユーザーに対して、配信不達データのレコード削除に失敗した旨の『ベル通知』が届きます

またベル通知が届いた後に「配信不達データ」を開くと、レコード削除に失敗したため設定をやり直す必要がある旨のエラーモーダルが表示されます。

[参考画像]

配信不達データのレコード削除に
失敗した旨のベル通知
「配信不達データ」を開いた際に
表示されるエラーモーダル

❸ 削除履歴の確認方法

「配信不達データ」のレコード削除画面の『削除対象のレコード登録履歴』をクリックすることでモーダルが表示され、下記の3項目を確認することができます。

登録件数:削除したいメールアドレスとして登録した「レコードの数
       ※レコード削除の成功、失敗は関係なく、登録した件数が表示されます
登録者 :削除したいメールアドレスを登録した「ユーザー名
登録日時:削除したいメールアドレスを登録した「日時
毎月1日00:00:00になると、3ヶ月以前の履歴が削除されます
例えば、「2023/12/01 00:00:00」になると、「2023/09/01 00:00:00」以前に登録された履歴が削除されます。

[参考:『削除対象のレコード登録履歴』をクリックした際に表示されるモーダル]

➍ データの更新

「配信不達データ」からメールアドレスが削除されると、メールサーバーから最新のデータを取得でき次第、データが更新されます
更新後のデータファイルのステータスは、選択したメールアドレスが全件削除された場合は『処理完了』が表示され、選択したメールアドレスのうち1件でも削除されなかった場合は『エラー』が表示されます。

❸ LINE配信の「開封数」について

リリースの背景

2024年3月21日のリリース前までは、下記のような仕様でした。

LINE公式アカウント(LINE Official Account Manager)の分析画面では
「開封数」を確認することができるが、b→dash上では確認することができない

そのため、LINEの画面とb→dashの画面を往来する必要があり、工数や時間を要していました。

リリースされた機能

2024年3月21日のリリース後からは、下記2点の機能を利用することができるようになりました。

❶ 配信設定単位で「開封数」の取得要否を設定することができる
配信実績一覧画面配信実績詳細画面
  LINE配信の「開封数」「開封率」を確認することができる

以下では機能の詳細について、「上限」「設定方法」「確認方法」の3つの項目に分けて説明します。

❶ 上限

「開封数」の取得対象として設定する項目は「配信数」と「配信設定」の2つがあります。それぞれの上限と詳細については、下記の表をご参照ください。

# 取得対象とする項目 上限 詳細
1 配信数

※「配信数」とは、
"配信人数"ではなく、
実施された"配信回数"です
1つのチャネルにつき
月間1,000配信
当月に「開封数」を取得する対象となっている「配信数」の合計は、配信実績一覧画面の「LINEの開封数の取得対象アイコン」をクリックした際に表示されるモーダルで確認することができます。
ただし『シナリオ』では、「LINE配信タスク」単位ではなく、「配信設定」単位で取得されます。

例1)「LINE」で『コンテンツA』を配信
  → 例1の場合、「LINE」の配信数は『1』とカウントされます。

例2)「LINE配信タスク」を2つ設置しているシナリオを配信
  → 例2の場合、「シナリオ」の配信数は『2』とカウントされます。
2 配信設定 100配信設定 上限数は、「LINE」アプリと「シナリオ」アプリの合計です。
配信設定が運用終了になった場合、「開封数」の取得設定は『OFF』になります
また配信設定を複製した場合、複製後の配信設定に複製前の「開封数」の取得設定は引き継がれません
❷ 設定方法

「開封数」の取得要否は、配信設定の新規作成の『配信条件の設定』画面または、配信実績一覧画面で設定することができます。
なお、「開封数」は「取得要否」を『取得する』(ON)に設定している間に実施された配信でのみ、「開封数」が取得されます。もしも『取得する』(ON)から『取得しない』(OFF)に変更した場合、変更後の配信では開封数が取得されません。
※リッチメニューの配信では、「開封数」を取得することはできませんので、ご注意ください

設定方法の手順については、こちらをご参照ください。

「開封数」は、1回の配信で以下の3つの条件をすべて満たすと取得されるようになります。
 ・約20人以上に配信する
 ・約20人以上が開封する
 ・約20人以上のインプレッションユーザーが発生する

[参考:「LINEの開封数の取得対象」をクリックした際に表示されるモーダル]

❸ 確認方法

LINE配信の「開封数」「開封率」は、配信実績一覧画面配信実績詳細画面で確認することができます。

また、配信実績一覧画面に表示されている「開封数」「開封率」をCSVダウンロードすることができます。
「開封数」「開封率」をCSVダウンロードする方法については、「配信実績一覧画面に表示されている項目の数値をダウンロードする方法を知りたい」をご参照ください。

2024年3月21日以前に配信されたLINE配信の「開封数」「開封率」を取得することはできません。

[参考:LINEの配信実績一覧画面]

➍ 配信対象外データファイルのデフォルト選択設定について

リリースの背景

2024年3月21日のリリース前までは、配信系アプリ(※)の配信設定の作成にて、下記2点のような事象が発生していました。
※配信系アプリとは、「シナリオ」「メール配信」「LINE配信」「SMS配信」「Push通知」「web接客」のことを指します

❶「配信対象外データファイル」の選択画面で
  任意のデータファイルがデフォルトで選択されているように設定することができない
❷「シナリオ」と「メール配信」にて、
 「配信対象外データファイル」としてデフォルトで選択されているデータファイルの
  設定を変更することができない

リリースされた機能

2024年3月21日のリリース後からは、『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』が追加され、下記2点のような設定をすることができるようになりました。

❶「配信対象外データファイル」の選択画面で
  デフォルトで選択されている任意のデータファイルをアプリごとに設定する

❷「シナリオ」と「メール配信」にて、
 「配信対象外データファイル」としてデフォルトで選択されているデータファイルを
 「配信対象外データファイル」から解除したり、設定を変更する
「シナリオ」と「メール配信」にて、「配信対象外データファイル」としてデフォルトで選択されているデータファイルは、下記の3つです。
・配信不達データファイル
・オプトアウトフォームデータファイル
・メール登録解除データ

以下では機能の詳細について、『設定することができるアプリと上限』『設定方法』『設定する上での注意点』の3つの項目に分けて説明します。

❶ 設定することができるアプリと上限

『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』をすることができるアプリは下記の6つで、1つのアプリで設定することができるデータファイルの上限は30個です。

❶ メール配信
❷ LINE配信
❸ SMS配信
➍ web接客
➎ アプリ接客
❻ Push通知
❼ シナリオ
❷ 設定方法

「共通設定」アプリの「配信制御設定画面」に追加された『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』をクリックすると、『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』モーダルが表示されます。
モーダル内にある『配信対象外データファイル』を設定したいアプリのタブをクリックし、設定してください。

『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』の手順については、「配信対象外データファイルのデフォルト選択設定を利用したい」をご参照ください。

任意のデータファイルを配信対象外データファイルとして新規に設定したり、設定内容を編集した場合、変更後に新規作成された配信設定では、「配信対象外データファイル」としてデフォルトで選択されているように表示されます
一方で、変更前に作成されていた配信設定では、「配信対象外データファイル」に自動で追加されたり、編集内容が反映されませんので、ご注意ください。
❸ 設定する上での注意点

『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』を設定する上での注意点は、下記の2点です。

❶ 2人以上のユーザーが同時に操作すること、
  もしくは同一のユーザーが複数のタブで同時に操作することはできない

『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』は、2人以上のユーザーが同時に操作すること、もしくは同一のユーザーが複数のタブで同時に操作することはできません。同時に操作しようとすると、後から操作を始めたユーザーの画面や、後から操作を始めたタブの画面に下記画像のようなエラーモーダルが表示されます。

[参考画像]

❷ 設定したデータファイルは「データパレット」から削除することができない

『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』で設定したデータファイルは「データパレット」から削除することができません。データファイル一覧画面からデータファイルを削除しようとすると、下記画像のようなエラーモーダルが表示されます。

データファイルを削除したい場合は、『配信対象外データファイルのデフォルト選択設定』から解除した後で、「データパレット」から削除してください。

[参考:データファイルを削除することができない旨のエラーモーダル]