本記事について
2025年4月23日(水)深夜と2025年4月24日(木)深夜にリリースが行われます。(リリースノートは、4月25日(金)に公開予定)
本記事では、新たにリリースされる主な機能の概要について紹介しています。
主なリリース内容
メール配信サーバーに未登録のドメインは送信元として利用できないようにする
機能の概要
・メール配信サーバーに未登録ドメインのメールアドレスを送信元情報として設定できないようにする
・メール配信サーバーに未登録ドメインのメールアドレスが送信元として差し込まれた場合、配信が制御される
・作成可能な送信元設定数に上限を設ける
リリース前の課題
・メール配信サーバーに未登録のドメインを用いたメールアドレスでも送信元として設定可能だったため、
該当メールアドレスを利用した配信でエラーが発生していました。
・作成済みの送信元設定が多数ある場合、メールアドレスの照合処理がタイムアウトするケースがありました。
機能の詳細
・メール配信サーバーに未登録ドメインのメールアドレスを送信元情報として設定できないようにする
b→dashのメール配信サーバーである『Mail Publisher』または『repica』に未登録のドメインを用いたメールアドレスは、
送信元情報の「メールアドレス」「代替のメールアドレス」として設定できないようになります。
未登録のドメインを用いたメールアドレスを設定しようとすると、
ドメインが未登録であるため設定できない旨の警告モーダルが表示されます。
[参考:表示される警告モーダル]

・メール配信サーバーに未登録ドメインのメールアドレスが送信元として差し込まれた場合、配信が制御される
「メールアドレス」「代替のメールアドレス」に「データ挿入」している送信元設定を利用し、
配信時に未登録のドメインを用いたメールアドレスが差し込まれると、配信が制御されます。
● テスト送信:送信が中止され、ドメインが未登録であるため設定できない旨の警告モーダルが表示されます。
● 本番配信 :当該配信は配信対象外となり、「配信結果一覧モーダル」には
「事前にドメイン登録されている送信元アドレスでない」と表示されます。
[参考:(左) テスト送信の警告モーダル / (右) 本番配信時の配信結果一覧モーダル]
・作成可能な送信元設定数に上限を設ける
作成できるメールの送信元設定数に、以下の上限を設定します。
● 通常のメール(セグメント配信メール):300個
● 即時配信メール :300個
300個以上の送信元設定を作成しようとすると、送信元を設定する画面で該当アイコンが非活性になり、
上限を超えているため選択できない旨の文言が表示されます。
※ 今回のリリースでは、「シナリオ」「LINE配信」「SMS配信」「Push通知」「web接客」には上限を設けません
[参考:送信元を設定するアプリを選択する画面]

質問項目の選択肢ごとに回答定員数を設定できる
機能の概要
・アンケート/フォームの質問項目において、選択肢ごとに回答定員数を設定することができる
機能の活用シーン
・イベントの参加日時を選ぶ質問項目で、定員を超えた日時を選べないように制御したい場合
・アンケートのお礼としてノベルティを選ぶ質問項目で、上限数を超えた選択肢は選べないように制御したい場合
機能の詳細
・アンケート/フォームの質問項目において、選択肢ごとに回答定員数を設定することができる
作成導線の「Step4 公開設定」にて、「選択肢ごとに回答定員数を設定する」にチェックを入れ、
「回答定員数の設定アイコン」をクリックすると、各選択肢の定員数を設定できます。
なお、回答定員数を設定できる質問項目の上限は、1ページあたり『20個』です。
※ 回答定員数を設定済みの質問項目を編集すると、設定内容はリセットされますので、ご注意ください
❶ カスタムラジオボタン
❷ カスタムチェックボックス
❸ マトリクス_ラジオボタン
❹ マトリクス_チェックボックス
[参考:(左) 「Step4 公開設定」画面 / (右) 回答定員数を設定する画面]
また、回答中に定員数を超えた選択肢がある場合、「送信ボタン」を押下すると、
「回答の上限に達した選択肢があるため、フォームの送信に失敗しました。」というエラー画面が表示されます。
参考:リリース前の仕様
・質問項目単位での定員数設定はできず、アンケート/フォーム全体での上限のみ設定可能だった
参考:発生していた課題
-
・希望日時別に参加人数を制御できず、アンケート/フォームの回収後に手動で定員超過の有無を確認する必要があった
・アンケート/フォーム全体で定員数を制御していたため、特定の選択肢に応募が集中すると過剰応募のリスクがあった
メールのプリヘッダーに任意のテキストを設定できる
機能の概要
・HTMLメールの「GUI編集モード」にて、プリヘッダーに任意のテキストを設定できる
※ プリヘッダーについては、「マーケティング用語集:プリヘッダー」をご参照ください
機能の活用シーン
・プリヘッダーでユーザーの興味や期待を高め、開封率やコンバージョン率の向上を図りたい場合
・件名を補足する情報を目立たせたい場合
機能の詳細
・HTMLメールの「GUI編集モード」にて、プリヘッダーに任意のテキストを設定できる
「通常のメール」(セグメント配信メール)および「即時配信メール」におけるHTMLメールの「GUI編集モード」にて、
プリヘッダーを設定することができます。
プリヘッダーを設定したい場合は、「プリヘッダーの設定アイコン」をクリックし、任意のテキストを入力してください。
また、差し込み文字の利用も可能です。利用できる差し込み文字は、以下の表をご参照ください。
※「テキストメール」および、HTMLメールの「HTML編集モード」ではご利用いただけませんので、ご注意ください
# | 差し込み文字 |
通常のメール
(セグメント配信メール) |
即時配信メール |
1 | 日付挿入 | ○ | ○ |
2 | レコメンド挿入 | ○ | ✕ |
3 | データ挿入 | ○ | ✕ |
4 | 差込パラメータ | ✕ | ○ |
5 | 定型文挿入 | ○ | ○ |
6 | 条件分岐 | ○ | ✕ |
そのため、実際の表示をテスト送信で確認することを推奨します。
なお、設定したプリヘッダーが短い場合は、その後に本文の冒頭テキストが続けて表示されます。
参考:リリース前の仕様
・プリヘッダーに任意のテキストを設定することができなかった
・プリヘッダーには、受信側のメーラーが自動取得した本文冒頭のテキストが表示されていた
参考:発生していた課題
・プリヘッダーを活用した開封率やコンバージョン率向上の施策を実施できなかった
・顧客ごとにパーソナライズされたプリヘッダーを表示できなかった
「makeshop連携」にて特定事象のエラーメッセージが表示される
機能の概要
・「makeshop連携」において、注文日時が100件以上重複している場合、b→dashの画面上にエラーメッセージが表示される
・『ベル』『メール』『Slack』のいずれかの方法でエラーメッセージを受け取ることができる
機能の活用シーン
・「makeshop連携」で注文日時が100件以上重複するエラーをすぐに検知したい場合
・エラー発生時に、画面上のエラーメッセージを確認し、速やかにエラーを解消したい場合
機能の詳細
・「makeshop連携」において、注文日時が100件以上重複している場合、b→dashの画面上にエラーメッセージが表示される
「注文日時」カラムの値が100件以上重複していると、取り込みがエラーとなり、
該当のデータファイル詳細画面を開くと、エラーモーダルが表示されます。
表示されるモーダルの内容は、以下の画像をご参照ください。

・『ベル』『メール』『Slack』のいずれかの方法でエラーメッセージを受け取ることができる
「共通設定」アプリの通知設定画面で『マスタデータのデータファイル更新』を設定することで、
『ベル』『メール』『Slack』のいずれかの方法でエラーメッセージを受け取ることができます。
Facebook連携APIのバージョンアップ
機能の概要
・Facebook連携で利用しているAPIのバージョンアップ
・CDataドライバのバージョンアップ
※ 前提として、b→dashのFacebook連携では、「Facebook API」と「CDataドライバ」を併用しています
機能の詳細
・Facebook連携で利用しているAPIのバージョンアップ
Facebook連携で利用している「Graph API」のバージョンを『v21』にアップデートします。
※ 現在利用しているバージョン(『v19』)は、2025年5月6日に廃止され、データ連携をすることができなくなります
・CDataドライバのバージョンアップ
Facebook連携で利用している「CDataドライバ」のバージョンを『24.0.9111』にアップデートします。
※「Facebook API」と「CDataドライバ」で利用するAPIのバージョンを揃えるためです
データファイル名をクリックすると詳細画面に遷移
機能の概要
・データファイル一覧画面でデータファイル名をクリックすると、データファイル詳細画面に遷移する
機能の詳細
・データファイル一覧画面でデータファイル名をクリックすると、データファイル詳細画面に遷移する
「表形式」で表示しているデータファイル一覧画面にて、データファイル名をクリックすると、
データファイル詳細画面に遷移します。
※ 前提としてこれまでは、データファイル名をコピーできるように、
クリックしても詳細画面に遷移しない制御を行っていました。
リリース以降にデータファイル名をコピーしたい場合は、
データファイル名の右隣にある「コピーアイコン」をクリックしてください。
[参考:「表形式」で表示しているデータファイル一覧画面]

注意が必要なリリース機能
セグメント未更新時の初回配信の機能改善
対象のアプリ
メール/MA
SMS配信
LINE連携
Push通知
シナリオ
改修概要
・チェックボックス横の文言変更
・該当設定の初回配信において、セグメントが未更新の場合でも配信を行うようにする
リリース前の課題
・「2回目配信時以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う」を設定した場合、
初回配信時は”運用開始以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う“仕様となっています
・上記仕様により、運用開始後にセグメントが1度でも更新されていない場合、初回配信が遅れる事象が発生していました
改修詳細
・チェックボックス横の文言変更
配信起動のタイミングを設定する画面にある、チェックボックス横の文言を以下のように変更します。
● 改修前:前回配信時以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う
● 改修後:2回目以降の配信は、セグメントが更新されている場合のみ配信を起動する
[参考:リリース前とリリース後の画面]

・該当設定の初回配信において、セグメントが未更新の場合でも配信を行うようにする
「2回目配信時以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う」にチェックを入れた配信設定について、
初回配信時は、セグメントの更新有無にかかわらず、配信を実施する仕様に変更されます。
※ 当該機能にチェックを入れていない配信設定は、リリース前と変わらず、設定した「指定日時」に配信が実施されます
● リリース前:運用開始後、初回の配信時(起動時)よりも前にセグメントが更新されないと、配信を実施しない
● リリース後:運用開始後、初回の配信時(起動時)よりも前にセグメントが更新されていなくても、配信を実施する
[参考:リリース前とリリース後の挙動]
