本記事について
本記事では、2025年4月23日深夜と、24日深夜にリリースされた新規機能や機能改善について、b→dashの画面表示などが変更されたものを抜粋して紹介しています。
以下では、b→dashをご利用いただいているお客様に直接影響がある新規機能や機能改修をまとめた”主なリリース機能”と、アプリケーション別にリリースされた機能をまとめた”リリース機能の一覧”に分けて詳細を記載していますので、ご参照ください。
主なリリース機能
出力先にShopifyを追加 / b→dashの登録解除データをShopifyに反映できる
機能の概要
・外部システムの出力先としてShopifyを追加
・b→dashの登録解除データの情報をShopifyに反映できる
機能の活用シーン
・b→dashとShopifyの両方でメール配信を行っており、b→dashで登録解除された顧客に対して、
Shopifyからメール配信をしないようにしたい場合
機能の詳細
・外部システムの出力先としてShopifyを追加
b→dashからの出力先として、Shopifyを選択することができるようになりました。
他の外部アプリケーションと同様に、連携システムの作成、編集、削除が可能です。
※ b→dashのデータをShopifyに出力する方法については、「Shopifyへデータを出力したい」をご参照ください
[参考:連携するアプリケーションを選択する画面]

・b→dashの登録解除データの情報をShopifyに反映できる
b→dashのメール登録解除データをもとに、Shopifyに出力する専用のデータファイルを作成します。
このデータファイルをShopifyに出力することで、b→dashの登録解除データの情報をShopify側に反映させることが可能です。
Shopifyに出力する専用のデータファイルを作成する場合は、統合テンプレートの「Shopifyの出力データ」を利用してください。
※ 統合テンプレートの「Shopifyの出力データ」を利用する方法については、
『b→dashの登録解除データをShopifyに反映したい』をご参照ください
[参考:統合テンプレート一覧画面]

参考:リリース前の仕様
・外部システムの出力先に、Shopifyが存在しなかった
・b→dashの登録解除データを、Shopify側に自動で反映することができなかった
参考:発生していた課題
・b→dashで登録解除された顧客に対して、Shopifyからメールが配信されるリスクがあった
・b→dashの登録解除情報を、Shopify管理画面で顧客ごとに手動で反映させる必要があり、工数がかかっていた
メール配信サーバーに未登録のドメインは送信元として利用できないようにする
機能の概要
・メール配信サーバーに未登録ドメインのメールアドレスを送信元情報として設定できないようにする
・メール配信サーバーに未登録ドメインのメールアドレスが送信元として差し込まれた場合、配信が制御される
・送信元メールアドレスのドメインに大文字を使用できないようにする
・作成可能な送信元設定数に上限を設ける
リリース前の課題
・メール配信サーバーに未登録のドメインを用いたメールアドレスでも送信元として設定可能だったため、
該当メールアドレスを利用した配信でエラーが発生していました。
・作成済みの送信元設定が多数ある場合、メールアドレスの照合処理がタイムアウトするケースがありました。
機能の詳細
・メール配信サーバーに未登録ドメインのメールアドレスを送信元情報として設定できないようにする
b→dashのメール配信サーバーである『Mail Publisher』または『repica』に未登録のドメインを用いたメールアドレスは、
送信元情報の「メールアドレス」「代替のメールアドレス」として設定できないようになりました。
未登録のドメインを用いたメールアドレスを設定しようとすると、
ドメインが未登録であるため設定できない旨の警告モーダルが表示されます。
[参考:表示される警告モーダル]

・メール配信サーバーに未登録ドメインのメールアドレスが送信元として差し込まれた場合、配信が制御される
「メールアドレス」「代替のメールアドレス」に「データ挿入」している送信元設定を利用し、
配信時に未登録のドメインを用いたメールアドレスが差し込まれると、配信が制御されます。
● テスト送信:送信が中止され、ドメインが未登録であるため設定できない旨の警告モーダルが表示されます。
● 本番配信 :当該配信は配信対象外となり、「配信結果一覧モーダル」には
「事前にドメイン登録されている送信元アドレスでない」と表示されます。
[参考:(左) テスト送信の警告モーダル / (右) 本番配信時の配信結果一覧モーダル]
・送信元メールアドレスのドメインに大文字を使用できないようにする
大文字を入力した場合は、「メールアドレスの形式が不正です。」というエラーメッセージが表示され、
適用ボタンは非活性になります。
[参考:表示されるエラーメッセージ]

・作成可能な送信元設定数に上限を設ける
作成できるメールの送信元設定数に、以下の上限を設定します。
● 通常のメール(セグメント配信メール):300個
● 即時配信メール :300個
300個以上の送信元設定を作成しようとすると、送信元を設定する画面で該当アイコンが非活性になり、
上限を超えているため選択できない旨の文言が表示されます。
※ 今回のリリースでは、「シナリオ」「LINE配信」「SMS配信」「Push通知」「web接客」には上限を設けません
[参考:送信元を設定するアプリを選択する画面]

質問項目の選択肢ごとに回答定員数を設定できる
機能の概要
・アンケート/フォームの質問項目において、選択肢ごとに回答定員数を設定することができる
機能の活用シーン
・イベントの参加日時を選ぶ質問項目で、定員を超えた日時を選べないように制御したい場合
・アンケートのお礼としてノベルティを選ぶ質問項目で、上限数を超えた選択肢は選べないように制御したい場合
機能の詳細
・アンケート/フォームの質問項目において、選択肢ごとに回答定員数を設定することができる
作成導線の「Step4 公開設定」にて、「選択肢ごとに回答定員数を設定する」にチェックを入れ、
「回答定員数の設定アイコン」をクリックすると、各選択肢の定員数を設定できます。
なお、回答定員数を設定できる質問項目の上限は、1ページあたり『5個』です。
※ 回答定員数を設定済みの質問項目を編集すると、設定内容はリセットされますので、ご注意ください
❶ カスタムラジオボタン
❷ カスタムチェックボックス
❸ マトリクス_ラジオボタン
❹ マトリクス_チェックボックス
[参考:(左)「Step4 公開設定」画面 / (右) 回答定員数を設定する画面]
また、回答中に定員数を超えた選択肢がある場合、「送信ボタン」を押下すると、
「回答の上限に達した選択肢があるため、フォームの送信に失敗しました。」というエラー画面が表示されます。
参考:リリース前の仕様
・質問項目単位での定員数設定はできず、アンケート/フォーム全体での上限のみ設定可能だった
参考:発生していた課題
-
・希望日時別に参加人数を制御できず、アンケート/フォームの回収後に手動で定員超過の有無を確認する必要があった
・アンケート/フォーム全体で定員数を制御していたため、特定の選択肢に応募が集中すると過剰応募のリスクがあった
メールのプリヘッダーに任意のテキストを設定できる
機能の概要
・HTMLメールの「GUI編集モード」にて、プリヘッダーに任意のテキストを設定できる
※ プリヘッダーについては、「マーケティング用語集:プリヘッダー」をご参照ください
機能の活用シーン
・プリヘッダーでユーザーの興味や期待を高め、開封率やコンバージョン率の向上を図りたい場合
・件名を補足する情報を目立たせたい場合
機能の詳細
・HTMLメールの「GUI編集モード」にて、プリヘッダーに任意のテキストを設定できる
「通常のメール」(セグメント配信メール)および「即時配信メール」におけるHTMLメールの「GUI編集モード」にて、
プリヘッダーを設定することができます。
「テキストメール」および、HTMLメールの「HTML編集モード」ではご利用いただけませんので、ご注意ください。
プリヘッダーを設定したい場合は、「プリヘッダーの設定アイコン」をクリックし、任意のテキストを入力してください。
また、差し込み文字の利用も可能です。利用できる差し込み文字は、以下の表をご参照ください。
※ メールのプリヘッダーに任意のテキストを設定する手順については、
『HTMLメールを作成したい(GUI)』のこちらの記載をご参照ください
# | 差し込み文字 |
通常のメール
(セグメント配信メール) |
即時配信メール |
1 | 日付挿入 | ○ | ○ |
2 | レコメンド挿入 | ○ | ✕ |
3 | データ挿入 | ○ | ✕ |
4 | 差込パラメータ | ✕ | ○ |
5 | 定型文挿入 | ○ | ○ |
6 | 条件分岐 | ○ | ✕ |
そのため、実際の表示をテスト送信で確認することを推奨します。
なお、設定したプリヘッダーが短い場合は、その後に本文の冒頭テキストが続けて表示されます。
参考:リリース前の仕様
・プリヘッダーに任意のテキストを設定することができなかった
・プリヘッダーには、受信側のメーラーが自動取得した本文冒頭のテキストが表示されていた
参考:発生していた課題
・プリヘッダーを活用した開封率やコンバージョン率向上の施策を実施できなかった
・顧客ごとにパーソナライズされたプリヘッダーを表示できなかった
「makeshop連携」にて特定事象のエラーメッセージが表示される
機能の概要
・「makeshop連携」において、注文日時が100件以上重複している場合、b→dashの画面上にエラーメッセージが表示される
・『ベル』『メール』『Slack』のいずれかの方法でエラーメッセージを受け取ることができる
機能の活用シーン
・「makeshop連携」で注文日時が100件以上重複するエラーをすぐに検知したい場合
・エラー発生時に、画面上のエラーメッセージを確認し、速やかにエラーを解消したい場合
機能の詳細
・「makeshop連携」において、注文日時が100件以上重複している場合、b→dashの画面上にエラーメッセージが表示される
「注文日時」カラムの値が100件以上重複していると、取り込みがエラーとなり、
該当のデータファイル詳細画面を開くと、エラーモーダルが表示されます。
表示されるモーダルの内容は、以下の画像をご参照ください。

・『ベル』『メール』『Slack』のいずれかの方法でエラーメッセージを受け取ることができる
「共通設定」アプリの通知設定画面で『マスタデータのデータファイル更新』を設定することで、
『ベル』『メール』『Slack』のいずれかの方法でエラーメッセージを受け取ることができます。
Facebook連携APIのバージョンアップ
機能の概要
・Facebook連携で利用しているAPIのバージョンアップ
・CDataドライバのバージョンアップ
※ 前提として、b→dashのFacebook連携では、「Facebook API」と「CDataドライバ」を併用しています
機能の詳細
・Facebook連携で利用しているAPIのバージョンアップ
Facebook連携で利用している「Graph API」のバージョンを『v21』にアップデートします。
※ 現在利用しているバージョン(『v19』)は、2025年5月6日に廃止され、データ連携をすることができなくなります
・CDataドライバのバージョンアップ
Facebook連携で利用している「CDataドライバ」のバージョンを『24.0.9111』にアップデートします。
※「Facebook API」と「CDataドライバ」で利用するAPIのバージョンを揃えるためです
データファイル名をクリックすると詳細画面に遷移
機能の概要
・データファイル一覧画面でデータファイル名をクリックすると、データファイル詳細画面に遷移する
機能の詳細
・データファイル一覧画面でデータファイル名をクリックすると、データファイル詳細画面に遷移する
「表形式」で表示しているデータファイル一覧画面にて、データファイル名をクリックすると、
データファイル詳細画面に遷移します。
※ 前提としてこれまでは、データファイル名をコピーできるように、
クリックしても詳細画面に遷移しない制御を行っていました。
リリース以降にデータファイル名をコピーしたい場合は、
データファイル名の右隣にある「コピーアイコン」をクリックしてください。
[参考:「表形式」で表示しているデータファイル一覧画面]

注意が必要なリリース機能
セグメント未更新時の初回配信の機能改善
対象のアプリ
メール/MA
SMS配信
LINE連携
Push通知
シナリオ
改修概要
・チェックボックス横の文言変更
・該当設定の初回配信において、セグメントが未更新の場合でも配信を行うようにする
リリース前の課題
・「2回目配信時以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う」を設定した場合、
初回配信時は”運用開始以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う“仕様となっています
・上記仕様により、運用開始後にセグメントが1度でも更新されていない場合、初回配信が遅れる事象が発生していました
改修詳細
・チェックボックス横の文言変更
配信起動のタイミングを設定する画面にある、チェックボックス横の文言を以下のように変更します。
● 改修前:前回配信時以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う
● 改修後:2回目以降の配信は、セグメントが更新されている場合のみ配信を起動する
[参考:リリース前とリリース後の画面]

・該当設定の初回配信において、セグメントが未更新の場合でも配信を行うようにする
「2回目配信時以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う」にチェックを入れた配信設定について、
初回配信時は、セグメントの更新有無にかかわらず、配信を実施する仕様に変更されます。
※ 当該機能にチェックを入れていない配信設定は、リリース前と変わらず、設定した「指定日時」に配信が実施されます
● リリース前:運用開始後、初回の配信時(起動時)よりも前にセグメントが更新されないと、配信を実施しない
● リリース後:運用開始後、初回の配信時(起動時)よりも前にセグメントが更新されていなくても、配信を実施する
[参考:リリース前とリリース後の挙動]

リリースされた機能の一覧
以下では、リリースされた機能の一覧をアプリごとにまとめて紹介しています。
データパレット
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 | データの出力 |
b→dashの出力件数と
スプレッドシート上の件数が異なる事象の改修 |
【リリース対象の機能/操作】
・「Googleスプレッドシート」の出力機能を利用している ・「リクエストの上限数」などの一時的なエラーが発生した 【発生していた事象】 前提として、「Googleスプレッドシート」への出力は、 「CDataドライバ」を経由して実行されており、 一時的なエラーが発生すると、全件リトライが自動で行われる仕様です。 そのため、エラー発生前にすでに出力されたレコードが、 リトライ時に再度取り込まれることで重複が発生し、 b→dashが出力したレコード数よりも、 スプレッドシート上のレコード数が多くなる事象が発生していました。 【改修内容】 「CDataドライバ」を経由せずにAPI連携による出力が可能になりました。 これにより、一時的なエラーが発生しても、レコードの重複は発生しなくなります。 |
メール配信
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 |
通常のメール
(セグメント 配信メール) |
サーバーが混雑する時間帯に
配信が遅延する事象の解消 |
【リリース対象の機能/操作】
・メールの速度保証オプションを契約している (メール配信サーバーとして『Mail Publisher』を利用している) 【発生していた事象】 「12:00~13:00」や「17:00~19:00」といった メールサーバーが混雑する時間帯にb→dashからメールを配信すると、 速度保証オプションを契約していても配信が遅延する場合がありました。 【改修内容】 受信メールサーバーが混雑しやすい時間帯でも、配信が遅延しないように改修を行いました。 |