本記事について
本記事では、2025年7月22日(火)深夜にリリースされた新規機能や機能改善について、b→dashの画面表示などが変更されたものを抜粋して紹介しています。
以下では、b→dashをご利用いただいているお客様に直接影響がある新規機能や機能改修をまとめた”主なリリース機能”と、アプリケーション別にリリースされた機能をまとめた”リリース機能の一覧”に分けて詳細を記載していますので、ご参照ください。
※ 2025年7月23日(水)深夜にリリース予定だった一部機能は、7月31日(木)深夜リリースに延期となりました。
本記事には、該当機能を追記しています。
主なリリース機能
b→dash全体|『ファーストパーティーCookie』を用いた『サーバーサイドトラッキング』ができる
機能の概要
・『サーバーサイドトラッキング』で利用する「サブドメイン」を設定できる
・『ファーストパーティーCookie』を用いた『サーバーサイドトラッキング』ができる
・アンケート/フォーム、ランディングページの「公開URL」に『tracking』を利用できなくなる
機能の活用シーン
・「Chrome」などのブラウザで進むCookie規制の影響を回避し、今後も安定してトラッキングを行いたい場合
機能の詳細
『サーバーサイドトラッキング』で利用する「サブドメイン」を設定できる
「共通設定」アプリの「タグ管理」画面にて、『サーバーサイドトラッキング』で利用する
「サブドメイン」を設定できるようになります。
「サブドメイン」を設定したい場合は、「ドメイン設定一覧」の「新規作成ボタン」をクリックしてください。
設定した「サブドメイン」を利用して、『https://{設定したサブドメイン}/tracking』の形式で
『サーバーサイドトラッキング』用のURLが作成されます。
なお、「サブドメイン」の設定有無によって、以下のようにトラッキング方法が判別されます。
●「サブドメイン」が設定されている :サーバーサイドトラッキング
●「サブドメイン」が設定されていない:クライアントサイドトラッキング
[参考:(左)「共通設定」アプリの「タグ管理」画面 /(右)「ドメイン設定一覧」で「サブドメイン」を設定]
『ファーストパーティーCookie』を用いた『サーバーサイドトラッキング』ができる
ワンタグ発火時に、サーバーサイドで「Cookie」の保持期間が更新されるため、
『ファーストパーティーCookie』を用いた『サーバーサイドトラッキング』が可能になります。
また、『クライアントサイドトラッキング』と同様に「オプトインモード」が適用されます。
「オプトインモード」が「ON」かつ、「エンドユーザーの許諾」が「許諾なし」の場合、
「ビジターID」「セッションID」のログは取得されません。
アンケート/フォーム、ランディングページの「公開URL」に『tracking』を利用できなくなる
「CMS」アプリで作成したアンケート/フォーム、ランディングページの「公開URL」に
『tracking』という文字列を利用できなくなります。
これは、『サーバーサイドトラッキング』で利用するURLに『tracking』を使用するためです。
「公開URL」に『tracking』を入力すると、「適用ボタン」が非活性となり、クリックできません。
[参考:「公開URL」設定モーダル]

参考:リリース前の仕様
・『ファーストパーティーCookie』を用いた『クライアントサイドトラッキング』でトラッキングを行っている。
参考:発生していた課題
・『クライアントサイドトラッキング』では、「Cookie」の有効期限が最短24時間と短く、
「ビジターID」を保管している「Cookie」が削除されると、「ビジターID」も同時に削除されてしまう。
・情報漏洩やプライバシー保護の観点から、各国および各ブラウザでCookie規制の動きが加速しており、
今後も規制が加速すると、トラッキングが困難になるリスクがある。
データパレット|外部アプリケーションへ「5GB」以上のファイルを出力できる
機能の概要
・ファイルを「5GB」未満に自動で分割することで、「5GB」以上のファイルも出力できる
機能の活用シーン
・「5GB」以上のファイルを外部アプリケーションへ出力したい場合
・マーケティング施策などで、大容量のデータを外部アプリケーションに連携する必要がある場合
機能の詳細
ファイルを「5GB」未満に分割することで、「5GB」以上のファイルでも出力できる
API連携で外部アプリケーションにデータを出力する際、ファイルを自動で「5GB」未満に分割することで、
「5GB」以上のデータも出力可能になります。
参考:リリース前の仕様
・ファイルを「5GB」未満に自動で分割することができなかった。
参考:発生していた課題
・1ファイルあたりの出力上限が「5GB」のため、それ以上の容量のファイルは出力できず、処理が失敗する場合があった。
・「5GB」以上のファイルを出力するには、手動でファイルを分割する必要があり、工数がかかっていた。
web接客|優先度の変更履歴を確認することができる
機能の概要
・web接客配信設定の優先度において、変更履歴を確認できる
機能の活用シーン
・「誰が」「いつ」どのような変更を行ったかを把握して管理したい場合
・誤った優先度に変更された際、変更前の順番を確認したい場合
機能の詳細
web接客配信設定の優先度において、変更履歴を確認できる
「優先度設定一覧画面」に『更新履歴アイコン』が追加されます。
アイコンをクリックすると「変更履歴画面」が表示され、以下の情報を確認できます。
● 更新日時 :優先度を変更した日時
● 更新者 :優先度を変更したユーザー名
● 変更前の優先度:変更履歴の該当レコードにおける変更”前”の優先度一覧
● 変更後の優先度:変更履歴の該当レコードにおける変更”後”の優先度一覧
[参考:(左)更新履歴アイコン /(右)変更履歴画面]
参考:リリース前の仕様
・web接客配信設定の優先度において、変更履歴を確認できなかった。
参考:発生していた課題
-
・誤った優先度が設定された場合、「誰が」「いつ」変更したのかが分からず、原因の調査が困難だった。
また、元の優先度が不明な場合、復旧ができない可能性があった。
AIレコメンド|「サイトレコメンド」の配信実績を『CSVダウンロード』できる
機能の概要
・「配信実績一覧画面」を『CSVダウンロード』できる
機能の活用シーン
・「サイトレコメンド」の配信実績を自社システムで分析したい場合。
・資料を作成するために、配信実績を社内で共有したい場合。
機能の詳細
「配信実績一覧画面」を『CSVダウンロード』できる
「サイトレコメンド」の「配信実績一覧画面」に表示されている各項目の数値を『CSVダウンロード』できます。
『CSVダウンロード』したい場合は、「配信実績一覧画面」で「CSVダウンロードアイコン」をクリックしてください。
[参考:配信実績一覧画面]

参考:リリース前の仕様
・「サイトレコメンド」の配信実績を『CSVダウンロード』できなかった。
参考:発生していた課題
・配信実績を外部システムで利用するには、手作業で転記する必要があり、工数がかかっていた。
また、転記ミスが発生するリスクもあった。
リリースされた機能の一覧
データパレット
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 | SFTP連携 | データ連携が完了しない事象の解消 |
【リリース対象の機能/操作】
・「b→dashが貴社のサーバーからデータを受け取るパターン」でデータを連携 ・あるアカウントで同時に『約700個』のデータを当該パターンで連携 【発生していた事象】 あるアカウントが当該パターンでデータ連携を行っている時刻に、 別アカウントでも同様のパターンでデータ連携を行うと、 同時刻に『約700個』のデータが連携される影響でエラーが発生し、 データ連携が完了しない事象が発生する場合がありました。 【改修内容】 同時刻に多くのデータを連携していても、 エラーが発生せずにデータ連携が完了するよう、改修を行いました。 |
2 | BigQuery連携 | 「BigQuery」とのAPI連携が可能 |
【リリース対象の機能/操作】
・BigQuery連携を利用している 【アップデート内容】 「CDATA」を経由せずに、APIで直接連携できるようになりました。 また、これまでは連携したデータファイルの更新方法は「全件更新」のみでしたが、 今回のアップデートに伴い、「差分更新」ができるようになります。 詳細は、『BigQueryのデータを取り込みたい』をご参照ください。 |
3 | データの加工 |
特定条件下での
「名寄せ」タスクのエラー解消 |
【リリース対象の機能/操作】
・保存方法として「本加工データファイルを編集し別データファイルとして保存」を選択 ・「名寄せ」タスクのキー項目として選択するカラムに対して、 すでに別の加工が行われている 【発生していた事象】 上記の条件で「名寄せ」タスクを実行した際、クレンジングエラーが発生し、 データファイルが保存できない事象が発生していました。 【改修内容】 上記の条件においても、「名寄せ」タスクが実行できるように改修を行いました。 |
メール配信
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 |
通常のメール
(セグメント 配信メール) |
「メール配信設定新規作成API」における
『配信対象外データファイル』の改修 |
【リリース対象の機能/操作】
・「メール配信設定新規作成API」を利用 【リリース前の仕様】 『配信対象外データファイル』に任意のデータファイルを設定することができませんでした。 【リリース後の仕様】 『配信対象外データファイル』に任意のデータファイルを設定することができるように改修を行いました。 |
2 |
通常のメール
(セグメント 配信メール) |
特定の形式のURLが
『短縮URL化』されない事象の解消 |
【リリース対象の機能/操作】
・メール作成画面 ・『一括短縮URL化アイコン』をクリック ・以下の形式のURLを『短縮URL化』する └ パラメータ付き(「?」を含む)URL └ 「++」を含むURL 【発生していた事象】 『一括短縮URL化アイコン』をクリックしても、 上記の形式のURLが『短縮URL化』されない事象が発生していました。 【改修内容】 上記の形式のURLも『短縮URL化』されるように改修を行いました。 |