【2024年9月18日深夜と19日深夜】リリースされた機能を知りたい

本記事について

本記事では、2024年9月18日深夜と、19日深夜にリリースされた新規機能や機能改善について、b→dashの画面表示などが変更されたものを抜粋して紹介しています。
リリース情報について、弊社カスタマーサクセス担当にお問い合わせいただく前に本記事をご参照ください。

今回のリリースノートから、以下の通り記事の構成を変更しました。
・新規機能や重要度が高い機能改修の”主なリリース機能”
・アプリケーション別にリリースされた機能をまとめた”リリース機能の一覧”

主なリリース機能

❶ 開封率やクリック率をもとに、「AB分岐」タスクの割合を自動で最適化することができる

活用シーン

・マーケティングキャンペーンでABテストを行う際、最適な分岐率を自動で設定し、成果を最大化したい場合
・AI(人工知能)/ ML(機械学習)機能を活用して、過去のデータから最も効果的なマーケティング施策を自動で導き出したい場合

リリースされた機能の詳細

・『開封率』や『クリック率』をもとに、「AB分岐」タスクの割合を機械学習によって自動最適化することができる

  これまでは、「AB分岐」の割合をユーザーが手動で設定する必要がありましたが、
   「AB分岐」タスクの後続に設置しているタスクの配信実績をもとに算出された
   『開封率』または『クリック率』のデータをインプットとして、
最も成果の高い分岐の割合が高くなるように自動最適化するような処理が行われます。

具体例

【分岐タスク】
・「分岐A」「分岐B」「分岐C」の3つの分岐を設定

【配信実績をもとに算出されたデータ】
・「分岐A」の成果率:30%
・「分岐B」の成果率:10%
・「分岐C」の成果率:5%

 上記の場合、配信実績の成果データをもとに自動最適化の処理が実行されると、一例として以下のような分岐率で算出されます。

・「分岐A」の分岐率:80%
・「分岐B」の分岐率:15%
・「分岐C」の分岐率:5%

※ 基本的に、分岐の割合が『100%』:『0%』になることはありません。
    ただし、配信対象者数の母数が少なくなると、『100%』:『0%』になる確率が上がります。
   また配信対象者数が『1人』の場合は、必ず『100%』:『0%』になります。

”初回配信”の場合の挙動について

”初回配信”の場合は、『開封率』や『クリック率』といった配信実績が存在しないため、ターゲット一人ひとりに対して、偏りのない平等な確率で分岐先を判断します。

〇分岐先を2つ設定した場合:ターゲット一人ひとりに対して、
   分岐先Aに分岐される確率『50%』
     分岐先Bに分岐される確率『50%』

 この場合、ターゲット一人ひとりに対して、どちらの分岐先に割り振られるか、『50%』の確率で判断します。
 そのため、分岐先に割り振られたユーザーの比率が『80%』:『20%』や『60%』:『40%』のように偏る可能性があります。

「AB分岐」タスクの割合を自動で最適化する機能を利用するためには、別途でご契約が必要になる場合があります。
機能を利用したい場合は、弊社カスタマーサクセス担当までご連絡ください

❷『処理実行履歴画面』で任意のファイルを指定し、任意の順番でデータの再取込をすることができる

リリース以前に発生していた課題

データ連携時にエラーが発生した場合、エラーになったファイルを再連携、再取込することはできますが、
正常終了したファイルを再連携、再取込することはできませんでした。

処理実行履歴において、取り込み方法が差分更新のデータファイルがエラーになっている場合を例に説明します。
処理結果がエラーになった「受注データ_20240902」を再連携後に再取込をすると、
エラーになったファイルの後に取り込まれた「受注データ_20240903」「受注データ_20240904」の値が、
「受注データ_20240902」の値に上書きされてしまいます。
しかし、「受注データ_20240903」「受注データ_20240904」は正常終了しているため再連携と再取込することができず、
弊社に再取込を依頼する工数がかかっていました。

リリースされた機能

エラーになったファイルを再取込することはできるが、正常終了したファイルを再取込することはできない事象について、
以下のような機能がリリースされました。

『処理実行履歴画面』で任意のファイルを指定し、任意の順番で再取込ができる。

本機能のリリースに伴い、『処理実行履歴画面』に「再取込」アイコンが追加されています
本機能を利用する場合は、「再取込」アイコンをクリックし、任意のファイルの再取込を行ってください。
操作手順については「『処理実行履歴画面』で任意のファイルを任意の順番で再取込したい」をご参照ください

リリースされた機能の一覧

以下では、リリースされた機能の一覧をアプリごとにまとめて紹介しています。

データパレット

# カテゴリ 概要 詳細
1 データの加工/統合 テーブル定義が変更されると、後続のデータファイルでエラーが発生する事象が解消されました。 データファイルの加工において、以下の事象が解消されました。

① リリース前に発生していた事象
以下のようなデータファイルの依存関係において、
[データファイル A]のテーブル定義が変更されると、
[データファイル C] → [データファイル D]の順番で
後続反映処理が行われていました。
その後、[データファイル D]の加工処理 → [データファイル C]の統合処理の順番で
加工処理と統合処理が行われると、
統合処理が行われる前の[データファイル C]のデータを参照して
[データファイル D]の加工処理が行われるため、
データの不整合が発生してしまい、
[データファイル D]にエラーが発生していました。

[参考]

② 今回のリリース内容
上述の事象を解消するため、以下のように仕様が変更されました。

 ❶ [データファイル A]で変更されたテーブル定義が
   [データファイル D]に反映されるまで、
   [データファイル D]を編集することができない
 ❷ [データファイル D]のデータファイル詳細画面を開いた際、
   [データファイル A]でテーブル定義の変更が行われた旨の
   モーダルが表示される
 ❸ インプットデータファイルのテーブル定義が変更された際の
   後続反映処理のタイミングが、
   後続のデータファイルの加工/統合処理の直前になる

仕様の改修の詳細については、『テーブル定義が変更された場合の後続データへの反映処理について知りたい』をご参照ください。
2 Facebook連携 Facebook連携で利用している「MetaマーケティングAPI」のバージョンをアップデートしました。 今回のリリースによって、
Facebook連携で利用している「MetaマーケティングAPI」のバージョンを
『v20』にアップデートしました

今回のアップデートによって、
既にb→dashに連携されているデータやFacebook連携機能に影響はありません。

※ 現在利用しているバージョン(『v19』)は、2025年2月4日に廃止され、
  データ連携をすることができなくなるため、アップデートしました
3 ebisumart連携 「order_details」オブジェクトの『QUANTITY』カラムを連携することができるようになりました。 今回のリリースによって、
「order_details」オブジェクト(受注明細)の「購入数量」に該当する
『QUANTITY』カラムを連携することができるようになりました。
4 futureshop連携 「受注データ」と「商品データ」をAPIで連携することができるようになりました。 今回のリリースによって、「受注データ」「商品データ」
弊社に依頼せずにAPIで連携することができるようになりました。
具体的には、以下のオブジェクトを連携することができるようになりました。

 【受注データ】
  ● OrderList
 【商品データ】
  ● VariationProductList

オブジェクトの連携速度は、
「受注データ」「商品データ」ともに『リクエスト1回/秒』で、
1回のリクエストで取得することができるレコード数は『100件』までです。
なおレコードは、どちらのオブジェクトも『SKU』(※)単位で表示されます。
※『SKU』とは『Stock keeping Unit』(ストックキーピングユニット)の略で、
  商品の受発注・在庫管理を行うときの、最小の管理単位のことです

詳細については、「futureshopのデータを取り込みたい」をご参照ください。
5 S3連携 S3への出力設定を編集する際に、『フォルダパス』を未入力のまま「保存」をクリックすると、エラーが発生する事象が解消されました。 S3への出力において、以下の事象が解消されました。

① リリース前に発生していた事象
S3への出力において、
「S3を貴社の領域に置き貴社サーバーがデータを取りに行く」パターンの
出力設定を編集する際に、
任意項目の『フォルダパス』を未入力のまま「保存」をクリックすると、
エラーが発生し、編集内容が反映されない事象が発生していました。

② 今回のリリース内容
『フォルダパス』を未入力のまま「保存」することができるようになり、
上述の事象が解消されました。
6 データの取込 『処理実行履歴画面』で任意のファイルを指定し、任意の順番でデータの再取込をすることができるようになりました。 詳細については、こちらの記載をご参照ください。
7 データの加工 「加工テンプレート」で選択した"カラムの名称”と”設定内容”を加工タスク詳細モーダルで確認することができるようになりました。 「加工テンプレート」において、以下の事象が解消されました。

① リリース前に発生していた事象
データの加工で「加工テンプレート」を設定した場合、
「加工テンプレート」の設定時に選択した”カラムの名称”と”設定内容”を
加工タスク詳細モーダルで確認することができませんでした。

② 今回のリリース内容
「加工テンプレート」の設定時に選択した”カラムの名称”と”設定内容”を
加工タスク詳細モーダルで確認することができる
ようになりました。

[参考]
8 データの統合 データファイルを削除した際に、エラーが発生する事象が解消されました。 データファイルを削除する際において、以下の事象が解消されました。

① リリース前に発生していた事象
統合データに利用しているインプットデータファイルを削除しようとすると、
中間データに利用されているため削除することができない旨の
エラーモーダルが表示されていました。
中間データは、統合データを削除した際に同時に削除されますが、
削除されずに残ってしまっていたため、エラーが発生していました。

② 今回のリリース内容
統合データを削除した際に、中間データも同時に削除されるように改修され、
上述の事象が解消されました。

[参考:リリース前の挙動]

BI

# カテゴリ 概要 詳細
1 カスタムレポート カスタムレポートの「作成画面」と「集計指標の設定画面」に、『データファイルを確認』アイコンが追加されました。 今回のリリースによって、カスタムレポートの「作成画面」「集計指標の設定画面」に、『データファイルを確認』アイコンが新たに追加されました。
『データファイルを確認』アイコンをクリックすると、レポートに使用しているデータファイルの『データファイル詳細画面』が新しいタブで開かれます。

[参考]

メール配信

# カテゴリ 概要 詳細
1 メール作成 b→dashから配信したメールを『Outlook』で受信すると、表示崩れが発生する事象が解消される方針に決まりました メール作成について、以下の事象が解消される方針に決まりました。

① リリース前に発生していた事象
b→dashから配信したメールを『Outlook』で受信すると、以下の事象が発生していました。

 ・「画像」のサイズが変わる
 ・「ボタン」のサイズが変わる
 ・「ボタン」が表示されない
 ・「ブロック」の横幅が変わり、表示がズレてしまう
 ・「ブロック」の『塗り潰しの色』が反映されない
 ・「テキスト」の改行位置が変わる
 ・「テキスト」の配置が変わる
 ・「ブロック全体」に枠線が付かない
 ・枠線の間と間に隙間ができる

② 今回のリリース内容
上述の事象が今回のリリースから順次、解消される方針になりました。
なお、上述の事象解消の保証範囲は、『Outlook(new)』と『Outlook(クラシック「Outlook for Windows」)』の最新バージョンのみです。

※b→dashでは、『Outlook』における上述の事象以外の動作保証を行っていませんので、あらかじめご了承ください
2 プレビュー /
テスト送信
メールのプレビュー表示時/テスト送信時に、コンテンツに起因したエラーが発生した場合、エラー内容を画面上で確認することができるようになりました。 今回のリリースによって、メールのプレビュー表示時/テスト送信時に、「HTMLの長さの超過」や「不正な画像サイズ」といったコンテンツに起因したエラーが発生した場合、エラー内容を画面上で確認することができるようになりました。

テスト送信時に発生したコンテンツに起因したエラーは、画面上でエラー内容を確認することができず、弊社に問い合わせる必要がありました。

しかし、今回のリリースによって、メールのプレビュー表示時/テスト送信時に、コンテンツに起因したエラーが発生した場合、 エラー内容を画面上で確認することができるようになりました。
具体的には、以下のエラー内容を確認することができるようになりました。

 【プレビューボタン押下時】
  ●コンテンツ内のデータ挿入に存在しないカラムIDを指定している
  ●コンテンツ内にサイズが『0px』の画像が存在している
 【テスト送信時】
  ●1行当たりのHTMLの長さが『800byte』を超えている

[参考]
3 メール作成 作成するメールの形式を選択する導線が閉じられました。 今回のリリースによって、作成するメールの形式を選択する導線が閉じられました

メールを新規作成する際に、作成するメールの形式を選択する必要があり、クリックする手間や画面の読み込みに時間がかかっていました。

しかし今回のリリースによって、作成するメールの形式を選択する導線が閉じられ、メールを新規作成する際、メール形式は一律で「HTML/テキストメール」に設定されるようになりました。
そのため、メールの形式を「HTML/テキストメール」から「HTMLメールのみ」または「テキストメールのみ」に変更したい場合は、コンテンツ編集画面の『メール形式のON/OFF設定』から行ってください。
4 メール作成 コンテンツ編集画面でブロックの余白が消える事象が解消されました。 メール作成において、以下の事象が解消されました。

① リリース前に発生していた事象
「HTMLメール」編集画面と「テキストメール」編集画面を頻繁に切り替えたり、コンテンツ保存直後に再度編集画面を表示した際に、あるブロック内の上部または下部にあったはずの余白が消えてしまい、ブロックが詰まった状態になる事象が発生していました。

② 今回のリリース内容
上述の事象が解消されました。
5 メール作成 『ワンクリック登録解除URL』の設定が削除される事象が解消されました。 メール作成について、以下の事象が解消されました。

① リリース前に発生していた事象
「HTML編集モード」にて、『ワンクリック登録解除URL』を『カスタマイズ』で設定し、コンテンツを保存した後に再度編集画面を開くと、設定したはずの『ワンクリック登録解除URL』が削除される事象が発生していました。

② 今回のリリース内容
上述の事象が解消されました。
6 メール作成 テキストにリンクが挿入されない事象が解消されました。 メール作成について、以下の事象が解消されました。

① リリース前に発生していた事象
HTMLメールの「GUI編集モード」にて、リンクを挿入したいテキストを選択後に、「リンク挿入」機能を使用すると、URLの文字列が本文に貼り付けされ、テキストにリンクが挿入されない事象が発生していました。

② 今回のリリース内容
上述の事象が解消されました。
7 テスト送信 テスト送信時に、「データ挿入」を行った送信元設定を利用することができるようになりました。 今回のリリースによって、テスト送信時に、「データ挿入」を行った送信元設定を利用することができるようになりました。

「データ挿入」を行った送信元設定はグレーアウトされ、テスト送信に利用することができず、本番配信の表示イメージを確認することができませんでした。

しかし、今回のリリースによって、テスト送信時に、「データ挿入」を行った送信元設定を利用することができるようになりました。
「データ挿入」を行った送信元設定を用いてテスト送信をすることで、本番配信の表示イメージを確認することができます。

[参考]

Push通知

# カテゴリ 概要 詳細
1 Push通知
トークン一覧画面
Push通知トークン一覧の表示に時間がかかる事象が解消されました。 Push通知トークン一覧画面において、以下の事象が解消されました。

① リリース前に発生していた事象
Push通知トークン一覧の表示に時間がかかり、タイムアウトエラーが発生していました。

② 今回のリリース内容
パフォーマンスの改善を行い、上述の事象が解消されました。

[参考画像:Push通知トークン一覧画面]

シナリオ

# カテゴリ 概要 詳細
1 AB分岐 「AB分岐」タスクの割合を自動で最適化することができるようになりました。 今回のリリースによって、『開封率』や『クリック率』をもとに、「AB分岐」タスクの割合を自動で最適化することができるようになりました。

シナリオの「AB分岐」タスクでは、分岐の割合をユーザーが手動で設定することしかできず、割合を最適化するためには、過去の成果を手動で分析する必要がありました。

しかし、今回のリリースによって、AI(人工知能)/ ML(機械学習)機能を活用して、『開封率』や『クリック率』をもとに、「AB分岐」タスクの割合を自動で最適化することができるようになりました。
過去の成果や実績を手動で分析しなくても、最適な割合を設定することができます。

※「AB分岐」タスクの割合を自動で最適化する機能を利用するためには、別途でご契約が必要になる場合があります。
  機能を利用したい場合は、弊社カスタマーサクセス担当までご連絡ください。

リリースの詳細については、こちらの記載をご参照ください。

[参考]

アプリ共通

# 対象アプリ 概要 詳細
1 セグメント
レコメンド
コンテンツボックス
一覧画面のフォルダに表示される項目が統一されました 今回のリリースによって、一覧画面のフォルダに表示される項目が統一されました
これまでは、アプリごとに表示される項目が異なっていましたが、今回のリリースによって、対象のアプリ共通で、『フォルダの名称』『ファイル数』の2つの項目が表示されます。

[参考]
2 web接客
シナリオ
メール
SMS
Push通知
LINE
レコメンド
配信実績一覧画面のカラムの幅が統一されました。 今回のリリースによって、配信実績一覧画面のカラムの幅が統一されました。
これまでは、アプリやカラムごとにカラムの幅が異なっていましたが、対象のアプリ共通で、カラムの幅が統一されます。
3 共通設定
メール
シナリオ
セグメント未更新により指定した日時に到達しても配信が行われなかった場合に、『警告通知』が届くように設定することができるようになりました。 今回のリリースによって、セグメント未更新により指定した日時に到達しても配信が行われなかった場合に、『警告通知』が届くように設定することができるようになりました。

以下の2つの条件を満たしている「メール」「シナリオ」の配信設定において、セグメント未更新により指定した日時に到達しても配信が行われなかった場合に、ユーザーが未配信を検知することができず、重要な配信が未配信となるリスクがありました。

【条件】
・配信起動タイミングの設定で特定の日時を設定している
・『前回配信時以降、セグメントが更新されている場合のみ配信を行う』を設定している

しかし、今回のリリースによって、上記の2つの条件を満たしている「メール」「シナリオ」の配信設定において、セグメント未更新により指定した日時に到達しても配信が行われなかった場合に、『警告通知』が届くように設定することができるようになりました。
「ベル」「メール」「Slack」で通知を受け取ることができます。

[参考]
4 メール
共通設定
『購読解除』の表記が『登録解除』に変更されました。 今回のリリースによって、「購読解除」機能の表記が『購読解除』から『登録解除』に変更されました。
表記が変わる画面は、以下をご参照ください。

【対象画面】
 ・メール/MA > メールコンテンツ作成画面 > ワンクリック購読解除URLの設定
 ・共通設定 > 配信制御設定 > 配信対象外データファイルのデフォルト選択設定

※なお、b→dashデータの『メール購読解除データファイル』の名称は変更されません。
 ただし、データファイルが9月19日以降に作成された場合は、『メール登録解除データファイル』の名称で作成されます。