本記事について
本記事では、2024年5月28日~2024年5月29日にかけて、リリースされた新規機能や機能改善について、b→dashの画面表示などが変更されたものを抜粋して紹介しています。
リリース機能一覧
データパレット
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 | BigQuery連携 | レコードが約900万件存在しているデータの連携に失敗する事象が解消 |
BigQuery連携について、以下の事象が解消されました。
① リリース前に発生していた事象 レコードが約900万件存在しているデータを連携しており、一時的なネットワークの切断などが発生した場合、連携処理が完了しているにもかかわらず、b→dash側で「接続失敗」と判定されていました。 ② 今回のリリース内容 リリース前に発生していた事象が解消されました。 |
2 | データの加工 | クレンジングタスクの「四則演算」で結果結果が正しく出力されない事象が解消 |
クレンジングタスクの「四則演算」について、以下の事象が解消されました。
① リリース前に発生していた事象 クレンジングタスクの「四則演算」で、端数処理の設定として"小数第3位を切り捨て"を設定し『1140 ÷ 2000』を実施したところ、計算結果が『0.56』と出力されていました。 前提として、『1140 ÷ 2000』の計算結果として正しい結果は、『0.570』でした。 しかし、システムの処理の関係で計算結果が『0.56999...』という循環小数が計算結果として算出されていました。 その際に、端数処理の設定として"小数第3位を切り捨て"を設定すると、計算結果が『0.56』と出力されていました。 ② 今回のリリース内容 リリース前に発生していた事象が解消されました。 『循環小数』になる場合も正しい計算結果が表示されるようになりました。 |
3 | webアクセスログデータ | 同一の『セッションID』内に、複数の『ビジターID』が含まれることがある事象が解消 |
「webアクセスログデータ」について、以下の事象が解消されました。
① リリース前に発生していた事象 同一の『セッションID』内に、複数の『ビジターID』が含まれることがありました。 前提として、1つの『セッションID』につき、1つの『ビジターID』を持つというルールでした。 しかし、エンドユーザー側でcookieが削除された場合、1つの『セッションID』に対して、複数の『ビジターID』を持つという事象が発生していました。 ② 今回のリリース内容 リリース前に発生していた事象が解消されました |
BI
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 |
カスタムレポートの
棒グラフ/折れ線グラフ |
1つのグラフで複数の指標の数値や差分を確認することができる |
今回のリリースによって、「カスタムレポート」の『棒グラフ』『折れ線グラフ』に、指標項目を複数設定することができるようになりました。
1つのグラフで複数の指標の数値や差分を確認することができます。 『棒グラフ』は最大5個、『折れ線グラフ』は最大10個の指標項目を設定することができます。 詳細は、「レポートをグラフで表示したい」をご参照ください。 ![]() |
メール配信
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 |
コンテンツの
新規作成/編集 |
複製したブロックを移動すると、複製元のブロックも同時に移動してしまう事象が解消 |
コンテンツの新規作成/編集について、以下の事象が解消されました。
① リリース前に発生していた事象 任意の値を入力して作成したブロックを複製し、複製したブロックを移動すると、複製元のブロックも同時に移動していました。 ブロックが同時に移動してしまう原因が分からず、原因を特定するために弊社に問い合わせる必要がありました。 ② 今回のリリース内容 リリース前に発生していた事象が解消されました。 |
2 |
コンテンツの
新規作成/編集 |
「GUI編集モード」にて、『データ挿入』の文字に追加した「下線」を削除することができる手順と、できない手順がある事象が解消 |
コンテンツの新規作成/編集について、以下の事象が解消されました。
① リリース前に発生していた事象 「GUI編集モード」にて、『データ挿入』の文字に追加した「下線」を削除することができる場合と、できない場合がありました。 『データ挿入』の文字に追加した「下線」を削除することができない原因が分からず、原因を特定するために弊社に問い合わせる必要がありました。 ② 今回のリリース内容 リリース前に発生していた事象が発生しないよう、青色の下線が表示されないようになりました。 ![]() ※こちらの画像では、SMSメッセージ画面を例に説明しています |
3 | 登録解除URL | 『List-Unsubscribe』ヘッダに任意の「登録解除URL」を設定することができる |
今回のリリースによって、メール配信サーバー「Mail Publisher」を利用している場合、「ワンクリック登録解除URLの設定」アイコンが追加され、コンテンツの編集画面で『List-Unsubscribe』ヘッダに任意の「登録解除URL」を設定することができるようになりました。
詳細は、こちらをご参照ください。 ![]() |
4 | 配信対象外データ | 配信対象外データ設定時に、「登録解除データ」に任意のデータファイルを設定することができる |
今回のリリースによって、メール配信サーバー「Mail Publisher」を利用している場合、配信対象がデータの設定時に「登録解除データ」に任意のデータファイルを設定することができるようになりました。
詳細は、こちらをご参照ください。 ![]() |
web接客
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 | コンテンツ一覧画面 | コンテンツ一覧画面の表示速度が改善 |
コンテンツ一覧画面/配信一覧画面において、以下の事象が解消されました。
① リリース前に発生していた事象 コンテンツ一覧画面において、データ挿入を多く設定しているweb接客の表示に時間がかかっていました。 ② 今回のリリース内容 コンテンツ一覧画面の表示速度が改善されました。 |
シナリオ
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 |
シナリオの
配信実績一覧画面 |
シナリオ配信実績一覧画面の表示速度が改善 |
シナリオの配信実績一覧画面について、以下の事象が解消されました。
① リリース前に発生していた事象 配信履歴/配信実績が多いと、配信実績一覧画面の表示に時間がかかっていました。 ② 今回のリリース内容 配信実績一覧画面の表示速度が改善されました。 |
共通設定
# | カテゴリ | 概要 | 詳細 |
1 | 通知設定 | 「送信元設定」への『データ挿入』に失敗した場合、エラー通知を受け取ることができない事象が解消 |
「送信元設定」に『データ挿入』をすることができる機能について、以下の事象が解消されました。
① リリース前に発生していた事象 「送信元設定」への『データ挿入』に失敗した場合、エラー通知を受け取ることができませんでした。 そのため、「送信元設定」への『データ挿入』に失敗していることを検知することができませんでした。 ② 今回のリリース内容 リリース前に発生していた事象が解消されました。 |
リリース機能の詳細
❶『List-Unsubscribe』ヘッダの差し込み文字について
本機能のリリースの背景と、機能の詳細については以下をご参照ください。
リリースの背景
今回のリリースまでは、以下の仕様でした。
リリース前の仕様
❶ b→dashからメールを配信すると、b→dashが利用しているメール配信サーバーから発行された「ワンクリック登録解除URL」が、『List-Unsubscribe』ヘッダに設定されていました
❷ 貴社が独自で作成している「ワンクリック登録解除URL」を、b→dashから配信するメールに設定することができませんでした
➌ b→dashからのメール配信で登録解除された場合、b→dashデータの「メール登録解除データファイル」にデータが格納されていました
➍ 貴社で保持している「登録解除データ」を、b→dashデータの「メール登録解除データファイル」として代用することができませんでした
上述の仕様であったため、次の課題が発生していました。
発生していた課題
・貴社が独自で作成した「ワンクリック登録解除URL」をb→dashで利用して、登録解除者のデータを貴社の基幹システムで受け取りたい場合、貴社独自の登録解除URLをb→dashで利用することができないため、登録解除者に関するデータが、b→dash側と貴社基幹システム側にて分断されていました。
・b→dashからメール配信を行う際に「配信対象外データ」として、貴社で保持している「登録解除データ」を設定しても、“差出人のメールアドレス(Fromアドレス)”と”受信者のメールアドレス(Toアドレス)の組み合わせ”で除外判定されず、受信者のメールアドレス(Toアドレス)の情報のみで、除外判定がされていました。
これらの課題を解消するために、『List-Unsubscribe』ヘッダと「メール登録解除データ」の機能のアップデートが行われます。
リリースされる機能
今回リリースされる機能は以下の2点です。
リリースされる機能
❶ 『List-Unsubscribe』ヘッダに任意の「ワンクリック登録解除URL」を設定することができるようになりました
➋ 任意のデータファイルを「メール登録解除データ」として設定することができるようになりました
今回のリリースによって、登録解除者のデータを貴社の基幹システムで受け取ることができるようになり、貴社で保持している登録解除者のデータも、b→dash上で利用することができるようになります。
そのため、貴社で作成している「ワンクリック登録解除URL」を『List-Unsubscribe』ヘッダに設定し、b→dashからメール配信することができるようになります。
また、その際に貴社で保持している「登録解除データ」をb→dashの『メール登録解除データ』として利用することができるようになります。
注意点
❶『repica』では利用することができません
任意の「ワンクリック登録解除URL」の設定機能は、『Mail Publisher』のみで利用することができます。『repica』では利用することができませんので、ご注意ください。
※『Mail Publisher』『repica』とは、メール配信サーバーのことを指します
❷ 設定することができる「データ挿入」は、1つのコンテンツに対して1つのみです
任意の「ワンクリック登録解除URL」に設定することができる「データ挿入」は、1つのコンテンツに対して1つのみです。
❸「データ挿入」のテキスト容量の上限は『512byte』です
「データ挿入」のテキスト容量の上限は『512byte』です。上限の『512byte』を超過している場合、「適用」をクリックすることはできません。
➍ 設定したURLの文字数が『998』文字を超過する場合、配信が失敗する可能性があります
「ワンクリック登録解除URL」に設定したURLの文字数が『998』文字を超過する場合、配信が失敗する可能性があります。
設定したURLの文字数が『998』文字を超過していないか確認してください。
❺ 挿入したデータが不正と判定された場合、配信がスキップされます
挿入したデータが不正と判定された場合、配信がスキップされます。不正と判定される条件は、以下をご参照ください。
【不正と判定される条件】
●『空文字』が含まれている
●『NULL』が含まれている
● 対象の『顧客ID』が存在しない
『List-Unsubscribe』ヘッダに任意の「ワンクリック登録解除URL」を設定する方法と、任意のデータファイルを「メール登録解除データ」として設定する方法については、以下の記事をご参照ください。
「Mail Publisher」を利用した配信で、
『List-Unsubscribe』ヘッダに任意の「ワンクリック登録解除URL」を設定したい
❷ メール配信サーバー「Mail Publisher」に、事前登録されていないドメインでメール配信をするとエラーになる
本記載は、メール配信サーバーの『Mail Publisher』をご利用のお客様のみが、該当する内容です。
前提
メール配信サーバー「Mail Publisher」を利用してのメール配信は、以下の手順で行っていました。
❷ 弊社側で送信元に利用するドメインを「Mail Publisher」に登録
➌ 貴社でDKIM / SPF / DMARCの対応
➍ b→dashに送信元のメールアドレスを登録
➎ b→dashで、コンテンツ作成/配信設定の登録
❻ メール配信
変更内容
今回のリリースによる変更内容は以下です。
before
今までは、弊社側で「Mail Publisher」に登録していないドメインを(②の手順)b→dashの送信元設定にて登録しても(④の手順)、メール配信自体は行うことが可能でした。
after
5/29(水)以降は、弊社側で「Mail Publisher」に登録していないドメインを(②の手順)b→dashの送信元設定にて登録しても(④の手順)メールを配信できずエラーになります。
そのため配信に利用するドメインは、必ずメール配信サーバー「Mail Publisher」に事前登録する必要がありますので、登録したいドメインを、弊社カスタマーサクセス担当にご連携ください。