本記事について
前提:Gmailのスパム対策について
Gmailでは、ユーザーをスパムから守る対策の一環として、2024年2月1日より、”メールの一括送信者に対する新たな要件”を設けています。
※ ”メールの一括送信者に対する新たな要件”については、「Gmailの登録解除義務化について」をご参照ください
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本記事では、2025年11月から強化された『ガイドラインに準拠していないメールへの取り締まり』について、概要とb→dash上での影響、貴社で必要な対応についてまとめています。
概要
Googleより、Gmailユーザーを保護するため、2025年11月より『メール送信者ガイドラインの取り締まり』を強化すると発表がありました。
これにより、ガイドラインに準拠していないメールは、これまで以上に厳しく制限され、以下のような配信制限(拒否)の対象となります。
※ 詳細は、「メール送信ガイドラインに関するよくある質問」(外部サイト)をご参照ください
● ”一時的”な拒否:エラーとして返され、再送が必要となる状態
● ”恒久的”な拒否:送信失敗として処理される状態
b→dash上での影響
2025年11月以降、Gmail宛のメール配信において、以下のような影響が発生する可能性があります。
メールの配信結果が2025年11月以前と変わる
ガイドラインに準拠していない場合、配信失敗数が増加し、それに伴って配信成功数が減少する可能性があります。
その結果、開封数やクリック数も減少する可能性があります。
送信元ドメインが利用できなくなる
ガイドラインに反するメールを継続的に配信した場合、送信元ドメインのレピュテーションが低下し、
該当のドメインが利用できなくなる可能性があります。
貴社で必要な対応
これまで「推奨事項」とされていた一部の要件が、実質的に必須項目として運用されます。
Gmailによる配信拒否を避け、配信成功率を維持するため、以下3点の対応、確認をお願いします。
(1)『SPF』『DKIM』『DMARC』の設定
3つすべてを正しく設定してください。これらは送信者の正当性を証明する仕組みであり、Gmailが配信可否を判断する重要な要素です。
『SPF』の設定については「SPFを設定したい」、『DKIM』の設定については「DKIMを設定したい」、
『DMARC』の設定については「こちらの記載」をご参照ください。
(2)迷惑メール率を『0.3% 未満』に維持
「Postmaster Tools」を利用して、報告される迷惑メール率を『0.3% 未満』に維持してください。
迷惑メール率が高い場合、Gmailでの配信拒否やドメイン評価の低下につながる可能性があります。
「Postmaster Tools」とは、Gmailが提供するサービスで、ドメイン所有者やメール送信者がメールの配信性を監視・改善し、
ドメインの評判を高め、潜在的なメール配信の問題を診断することができるツールです。
「Postmaster Tools」の設定を行うだけでなく、迷惑メール率を定期的にモニタリングし、改善するよう対応をお願いします。
設定方法は「Postmaster Tools を使ってみる」(外部サイト)をご参照ください。
(3)なりすましメールの防止
Gmailでは、『DMARC』の検疫適用ポリシーが開始されています。「From:ヘッダー」のなりすましをした場合、
メール配信に影響が出る可能性があります。
また、b→dashの送信元設定においては、Gmailのメールアドレスを送信元に設定してはいけないので、ご注意ください。