目次
本記事で紹介するデータ加工/統合の例
本記事では、「リレーション設定が正しくできたか検証したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工統合すれば実現できるかをご紹介します。
データ加工/統合の内容
本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工/統合を行います。
想定利用シーン
本記事で紹介するデータ加工/統合の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。
活用企業イメージ
- 貴社のwebサイトのアクセスログデータと受注データ/商品データ/顧客データを連携したい企業
- 貴社のwebサイトから受注ID/商品ID/顧客IDのデータを取得できる企業
- 受注ID/商品ID/顧客IDを取得するためのリレーション設定が正常に機能しているか確認したい企業
活用イメージ
- 本記事で紹介するwebアクセスログデータの加工を行い、取得したIDが想定の値になっているか確認することで、リレーション設定が正常に機能しているかを確認する
加工/統合に必要なデータと準備
データの準備
本記事で紹介するデータの加工/統合はb→dashデータの「webアクセスログデータ」のみで実装することができます。新たに貴社のデータを連携する必要はありません。
アクセスログ計測とリレーション設定の準備
データの加工/統合を行う前に、b→dashで貴社webサイトのアクセスログ計測とリレーション設定を行う事前準備が必要となります。以下の記事を参考に事前準備を初めに実施頂くようお願いいたします。
事前準備の手順については以下のサポートサイト記事をご参照ください。
○ データの準備
b→dashデータの詳細を知りたい
○ アクセスログ計測の準備
[概要]webデータの全体像 直貼りでタグを設置したい
YTMでタグを設置したい GTMでタグを設置したい
○ リレーション設定の準備
リレーション設定をしたい
リレーション設定例(受注IDを取得する場合)
リレーション設定例(商品IDを取得する場合)
リレーション設定例(顧客IDを取得する場合)
データ準備と活用までの流れ
本記事では、貴社webサイトのアクセスログ計測データが集積されている「webアクセスログデータ」の加工を行い、リレーション設定によって取得した受注IDの値を確認できる加工例を紹介します。
また、加工したデータと貴社システムデータを比較することで、b→dashで正しくリレーション設定ができているかを確認します。
データ構築~活用までのStep
以下2つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。
❶ webアクセスログデータを加工する
貴社webサイトのアクセスログ計測データが集積されている「webアクセスログデータ」の加工を行います。以下では年月日、ページURLごとに「PV数」「Click数」を算出するデータの加工方法を説明します。
「データパレット」をクリックします
「データを確認する」をクリックします
「webアクセスログデータ」をクリックします
「絞込み」アイコンをクリックします
「リレーション項目_1(受注ID)」カラムを選択します
以下の条件を選択し、「適用」をクリックします
【条件】:「空文字ではない」
「適用」をクリックします
「IF文」をクリックします
「PV/Click」カラムを選択します
「適用」をクリックします
下記の条件を指定して、「適用」をクリックします
①【条件】:「次に完全一致」「pageview」/【値】:「1」
②【条件】:「次の値」/【値】:「0」
「IF文」で作成したカラムの名称を変更します
今回は「PVフラグ(テキスト)」というカラム名に変更しています。
「型変換」をクリックします
「PVフラグ(テキスト)」カラムを選択します
下記の条件を指定して、「適用」をクリックします
【データ型の選択】:「テキスト型」を「整数型」へ変更
【型変換エラーの設定】:「クレンジングを中止する」
※ 型変換エラーの設定は任意の条件をご指定ください
「上書き保存」を選択後、
カラム名「PVフラグ(整数)」を入力し「保存」をクリックします
「IF文」をクリックします
「PV/Click」カラムを選択します
「適用」をクリックします
下記の条件を指定して、「適用」をクリックします
①【条件】:「次に完全一致」「click」/【値】:「1」
②【条件】:「次の値」/【値】:「0」
「IF文」で作成したカラムの名称を変更します
今回は「Clickフラグ(テキスト)」というカラム名に変更しています。
「型変換」をクリックします
「Clickフラグ(テキスト)」カラムを選択します
下記の条件を指定して「適用」をクリックします
【データ型の選択】:「テキスト型」を「整数型」へ変更
【型変換エラーの設定】:「クレンジングを中止する」
※ 型変換エラーの設定は任意の条件をご指定ください
「上書き保存」を選択後、
カラム名「Clickフラグ(整数)」を入力し「保存」をクリックします
「抽出」をクリックします
「PV/Click日時」カラムを選択します
下記の条件を指定して、「適用」をクリックします
【条件】:「先頭」から「10」文字目までを「日時型」として抽出する
「クレンジングを中止する」を選択し「適用」をクリックします
※ 型変換エラーの設定は任意の条件をご指定ください
「名前を付けて保存」を選択後、
カラム名「年月日」を入力し「保存」をクリックします
「集約」をクリックします
集約のキーとなるカラムを選択します
今回の例では年月日とリレーション項目をもとに集約を行いたいため、「年月日」カラムと「リレーション項目_1(受注ID)」カラムを選択します。
「適用」をクリックします
集約して残したい1つ目カラムとして「PVフラグ(整数)」カラムを選択します
集計方法として「合計」を選択し、「適用」をクリックします
集約して残したい2つ目のカラムとして「Clickフラグ(整数)」カラムを選択します
集計方法として「合計」を選択し、「適用」をクリックします
「適用」をクリックします
集約を行ったカラムの名称を変更します
今回は下記のカラム名を変更しています。
・PVフラグ(整数)(合計):PV数
・Clickフラグ(整数)(合計):Click数
「保存」をクリックします
データファイル名を入力し、「保存」をクリックします
データファイルが作成されました
❷ 取得したIDが想定の値になっているか確認する
最後に、❶で作成した「リレーション設定確認用データ」と貴社で管理しているシステムのデータを比較して、リレーション設定により正しく値が取得できているか確認します。
確認方法
「リレーション項目」カラムの値が、貴社システムのデータと一致していることをご確認ください。
例えば「受注ID」を取得するリレーション設定を実装した場合は、「リレーション項目」カラムの値が貴社の受注データの「受注ID」と一致することを確認します。b→dash上のデータとシステムのデータが一致すれば、リレーション設定は正常に実装されています。
b→dashのリレーション設定によってwebサイトから取得した値が、貴社システム内のデータと一致しない場合は、以下の対応を行っていただくようお願いします。
●webサイトから取得した値が、貴社システム内に存在しない
貴社システム内に存在しない値がb→dash上のデータに存在する場合は、タグの設置やリレーション設定に誤りがある可能性があります。
タグ設置に関するサポートサイト記事を参照して、webサイトのタグ設置箇所を修正してください。
●貴社システム内に存在する値が、webサイトから取得できていない
対象の値が存在しない場合は、タグの設置やリレーション設定が正しく行われず、値が取得できていない可能性があります。
タグ設置に関するサポートサイト記事を参照して、webサイトのタグ設置箇所を修正してください。
○ タグ設置に関するサポートサイト記事
直貼りでタグを設置したい
YTMでタグを設置したいGTMでタグを設置したい