目次
本記事で紹介するデータ加工の例
本記事では、「本登録の内容に不足がある顧客に対して登録を促進するメールを配信したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工すれば実現できるかをご紹介します。
データ加工の内容
本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工を行います。
想定利用業界別 利用シーン
本記事で紹介するデータ加工の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。
【想定利用業界】メディア(情報系)/人材(紹介)
活用企業イメージ
- 会員登録の仕組みを導入している企業
- 本登録に関するデータを顧客ごとに管理している企業
活用イメージ
- 本登録の内容に不足がある顧客に対して、登録を促進するメールを配信し、登録内容に不足がない状態にしたい
- 顧客ごとに、本登録のどの項目に不足があるのか把握したい
加工に必要なデータ
本記事で紹介するデータ加工を実施するには、以下表において『必須』となっているデータ(カラム)をb→dash データパレットアプリに用意しておく必要があります。
# | カラム | データ型 | 必須 | 参照データ | データ定義 |
1 | 顧客ID | テキスト | ● | 顧客データ | ※顧客データの主キー |
2 | メールアドレス | テキスト | - | 顧客データ | - |
3 | メルマガ許可フラグ | 真偽値 | - | 顧客データ | - |
4 | 本登録日 | テキスト | ● | 顧客データ | - |
5 | 生年月日 | テキスト | ● | 顧客データ | - |
6 | 性別 | テキスト | ● | 顧客データ | - |
7 | 都道府県 | テキスト | ● | 顧客データ | - |
8 | 電話番号 | テキスト | ● | 顧客データ | - |
※上記カラムがb→dash上に存在しない場合(b→dashに連携していない場合)は、データ連携をまず初めに実施頂くようお願いいたします
データ準備と活用までの流れ
本記事では、「顧客データ」から『本登録フラグ』『生年月日記載フラグ』『性別記載フラグ』『都道府県記載フラグ』『電話番号記載フラグ』カラムを作成する手順と、作成したデータを利用して本登録の内容に不足がある顧客に対して登録を促進するメールの配信に必要なセグメント作成の手順を紹介します。
データ準備~活用までのStep
以下4つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。
❶「顧客データ」に加工を行う
「顧客データ」に加工を行い『本登録フラグ』『生年月日記載フラグ』『性別記載フラグ』『都道府県記載フラグ』『電話番号記載フラグ』カラムを作成します。
『本登録フラグ』カラムを作成する
「データパレット」をクリックします
「データを確認する」をクリックします
「顧客データ」をクリックします
「IF文」をクリックします
「本登録日」カラムを選択し、「適用」をクリックします
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
①【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「false」
②【値】:「次の値」「true」
IF文で作成されたカラムの名称を変更します
今回は「本登録フラグ」というカラム名に変更しています。
「本登録フラグ」が表示されました
『生年月日記載フラグ』カラムを作成する
「IF文」をクリックします
「生年月日」カラムを選択し、「適用」をクリックします
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
①【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「false」
②【値】:「次の値」「true」
IF文で作成されたカラムの名称を変更します
今回は「生年月日記載フラグ」というカラム名に変更しています。
「生年月日記載フラグ」が表示されました
『性別記載フラグ』カラムを作成する
「IF文」をクリックします
「性別」カラムを選択し、「適用」をクリックします
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
①【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「false」
②【値】:「次の値」「true」
IF文で作成されたカラムの名称を変更します
今回は「性別記載フラグ」というカラム名に変更しています。
「性別記載フラグ」が表示されました
『都道府県記載フラグ』カラムを作成する
「IF文」をクリックします
「都道府県」カラムを選択し、「適用」をクリックします
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
①【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「false」
②【値】:「次の値」「true」
IF文で作成されたカラムの名称を変更します
今回は「都道府県記載フラグ」というカラム名に変更しています。
「都道府県記載フラグ」が表示されました
『電話番号記載フラグ』カラムを作成する
「IF文」をクリックします
「電話番号」カラムを選択し、「適用」をクリックします
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
①【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「false」
②【値】:「次の値」「true」
IF文で作成されたカラムの名称を変更します
今回は「電話番号記載フラグ」というカラム名に変更しています。
「電話番号記載フラグ」が表示されました
「保存」をクリックします
任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします
今回は「顧客データ_加工済」と入力しています。
作成したファイルが表示されました
❷ セグメントを作成する
❶で作成したデータファイルをもとに、本登録の内容に不足がある顧客への登録促進メールの配信で使用するセグメントを作成します。
「セグメント」をクリックします
「新規作成」をクリックします
「カスタマイズ」を選択し、「適用」をクリックします
「単一セグメント」を選択し、「適用」をクリックします
「顧客データ_加工済」をクリックします
「顧客ID」カラムを選択し、「適用」をクリックします
「本登録フラグ」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「次に完全一致」「true」
「追加」をクリックします
「メルマガ許可フラグ」カラムを選択します
「true」を選択し、「適用」をクリックします
「追加」をクリックします
「生年月日記載フラグ」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「次に完全一致」「false」
「追加」をクリックします
「性別記載フラグ」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「次に完全一致」「false」
「追加」をクリックします
「性別記載フラグ」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「次に完全一致」「false」
「追加」をクリックします
「都道府県記載フラグ」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「次に完全一致」「false」
「追加」をクリックします
「電話番号記載フラグ」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「次に完全一致」「false」
「生年月日記載フラグ」「性別記載フラグ」「都道府県記載フラグ」「電話番号記載フラグ」を選択し、「ブロック化」をクリックします
「本登録フラグ」と「メルマガ許可フラグ」の間の「OR」をクリックし、「AND」に変更します
「保存」をクリックします
任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします
今回は「本登録の内容に不足がある顧客への登録促進メール」と入力しています。
セグメントファイルが作成されました
➌ メールコンテンツを作成する
メール配信で使用するメールコンテンツを作成します。
メールコンテンツの作成の詳細については「HTMLメールを作成したい(GUI)」「HTMLメールを作成したい(HTML)」をご参照ください。
❹ メール配信設定を行う
作成したメールコンテンツを用いてメールの配信設定を行います。
メール配信設定の詳細については「単発のメールを本番配信したい」をご参照ください。
上記では、メール配信を実施する手順を説明しましたが、他の配信アプリの施策でも活用ができます。ただし、web接客では「ビジターID」、LINE配信では「LINE ID」、SMS配信では「電話番号」、Push通知では「トークン」のカラムがセグメントに含まれている必要があります。
各配信アプリの配信設定については、以下をご参照ください。
web接客:web接客コンテンツを配信したい
LINE配信:単発のLINEメッセージを本番配信したい
SMS配信:単発のSMSメッセージを本番配信したい
Push配信:単発のPush通知を本番配信したい
シナリオ配信:複数チャネルを用いたシナリオを配信したい