想定受注金額を商品別に算出したい

本記事で紹介するデータ加工/統合の例

本記事では、「商品ごとの想定受注金額を算出したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工/統合すれば実現できるかをご紹介します。

データ加工/統合の内容

本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工/統合を行います。

想定利用業界別 利用シーン

本記事で紹介するデータ加工/統合の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。

【想定利用業界】BtoB業界/不動産

活用企業イメージ
  • 営業案件ごとに現状の「確度」をパーセンテージや、ランク分けをして管理している企業
  • 「確度」をテキストデータとして保持しており、想定受注金額の計算に利用できていない企業
  • 複数の商品の販売を行っている企業
活用イメージ
  • 商品ごとに想定受注金額を算出し、 売上に貢献している商品を明確にしたい
  • 商品ごとに想定受注金額を算出するBIレポートを作成するにあたり、営業案件ごとの「想定受注金額」を算出したい
  • 想定受注金額を算出するにあたり、テキスト型データの「受注確度」を四則演算できる小数型のデータにしたい

加工/統合に必要なデータ

本記事で紹介するデータ加工/統合を実施するには、以下表において『必須』となっているデータ(カラム)をb→dash データパレットアプリに用意しておく必要があります

# カラム データ型 必須 参照データ データ定義
1 案件ID テキスト 営業データ ※主キー
2 案件名 テキスト 営業データ -
3 商品名 テキスト 営業データ -
4 受注確度 テキスト 営業データ -
5 金額 整数 営業データ -

※上記カラムがb→dash上に存在しない場合(b→dashに連携していない場合)は、データ連携をまず初めに実施頂くようお願いいたします

データ準備と活用までの流れ

本記事では、「受注確度」「金額」データから「想定受注金額」データを加工/統合を用いて構築する方法と、構築したデータを利用して、商品ごとに想定受注金額を算出するレポートの作成を行う例を紹介します。

データ構築~活用までのStep

以下3つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。

❶「受注確度(小数)」カラムを作成する

まず、テキスト型のデータである「受注確度」カラムを四則演算ができる小数型のデータに加工していきます。
本加工では、「①除外」「②型変換」「③四則演算」の3つの加工タスクを行います。

データパレット」をクリックします

データを確認する」をクリックします

加工したいデータファイルをクリックします

① 除外
除外」アイコンをクリックします

受注確度」カラムを選択し、「適用」をクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【条件】:「テキストを指定」「全ての」「%」を除外

「名前を付けて保存」を選択後、
カラム名「受注確度(小数)」を入力し「保存」をクリックします

② 型変換
型変換」アイコンをクリックします

受注確度(小数)」カラムを選択し、「適用」をクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【データ型の選択】:「テキスト型」を「小数型」へ変更
【型変換エラーの設定】:「指定した値に変換する」「0
※ 型変換エラーの設定は任意の条件をご指定ください

「上書き保存」を選択後、
カラム名「受注確度(小数)」を入力し「保存」をクリックします

③ 四則演算
四則演算」アイコンをクリックします

受注確度(小数)」カラムを選択し、「適用」をクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【計算の設定】:受注確度(小数)「÷」「100
【端数処理の設定】:小数第「3」位を「四捨五入
※端数処理の設定は任意の条件をご指定ください

「上書き保存」を選択後、
カラム名「受注確度(小数)」を入力し「保存」をクリックします

以上で「受注確度(小数)」カラムの作成は完了です!

❷「想定受注金額」カラムを作成する

次に、❶で作成した「受注確度(小数)」カラムと、「金額」カラムを用いて「想定受注金額」カラムを作成します。

四則演算」アイコンをクリックします

受注確度(小数)」カラムと「金額」カラムを2つ選択し、「適用」をクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【計算の設定】:金額カラム「×」受注確度(小数)カラム
【端数処理の設定】:小数第「1」位を「四捨五入
※ 端数処理の設定は任意の条件をご指定ください

名前を付けて保存」を選択後、
カラム名「想定受注金額」を入力し「保存」をクリックします

保存」をクリックします

データファイルの更新設定手順の詳細については「データを「IF文」を用いて加工したい」の記事内の『b→dashの操作方法』のセクションをご参照ください。
ファイル名「想定受注金額」を入力し「保存」をクリックします

データファイルが作成されました

以上で「想定受注金額」カラムの作成は完了です!

❸ 商品別で想定受注金額を算出するレポートを作成する

最後に、作成したデータファイルを用いてレポートの作成を行います。
レポートの項目として「想定受注金額」カラムと「商品名」カラムを選択することで、商品ごとに想定受注金額を算出するレポートを作成することができます

BI」をクリックします

新規作成」をクリックします

カスタムレポート」をクリックします

❷で作成したデータファイル」をクリックします

商品名」カラムを「表側項目」にドラッグします

想定受注金額」カラムを「指標項目」にドラッグします

閉じる」をクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【集計方法】:「合計
【指標名】:「想定受注金額(合計)

完了」をクリックします

任意の更新頻度を入力し、「適用」をクリックします

ファイル名を入力して、「保存」をクリックします

今回は「想定受注金額レポート(商品別)」と入力しています。

レポートが完成しました

作成したレポートをクリックすることで、レポートの集計結果を確認できます

作成したレポートからさらにデータを絞り込むことができます

本活用例で作成したレポートはBIアプリの設定を変更することで、さらにデータを絞り込むことができます。レポートデータの表示方法の設定/グラフ表示については以下をご参照ください。

表示方法の設定:レポートの表示方法を変更したい
グラフ表示の設定:レポートをグラフで表示したい

「想定受注金額を商品別に算出したい」の実現方法の紹介は以上になります。