目次
本記事で紹介するデータ加工/統合の例
本記事では、「誕生日が7日前の顧客に対してバースデーメールを配信したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工/統合すれば実現できるかをご紹介します。
データ加工/統合の内容
本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工/統合を行います。
想定利用業界別 利用シーン
本記事で紹介するデータ加工/統合の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。
【想定利用業界】EC専業/店舗オムニ
活用企業イメージ
- 顧客の生年月日データを保持している企業
活用イメージ
- 誕生日が7日前の顧客に対してにクーポン等を添付したバースデーメールを配信する
- 顧客の生年月日から月日のみを抽出したデータを作成する
加工/統合に必要なデータ
本記事で紹介するデータ加工/統合を実施するには、以下表のデータ(カラム)をb→dash データパレットアプリに用意しておく必要があります。
# | カラム | データ型 | 必須 | 参照データ | データ定義 |
1 | 顧客ID | テキスト | ● | 顧客データ | ※顧客データの主キー |
2 | メールアドレス | テキスト | ● | 顧客データ | - |
3 | メルマガ許可フラグ | 真偽値 | ● | 顧客データ | - |
4 | 生年月日 | 日付 | ● | 顧客データ | - |
※上記カラムがb→dash上に存在しない場合(b→dashに連携していない場合)は、データ連携をまず初めに実施頂くようお願いいたします
データ準備と活用までの流れ
本記事では、「顧客データ」から加工/統合を用いて『本年+誕生日』カラムを作成する手順と、作成したデータを利用して誕生日の7日前にバースデーメールを配信するのに必要なセグメント作成の手順を紹介します。
データ準備~活用までのStep
以下4つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。
❶「顧客データ」に加工を行う
「顧客データ」に加工を行い『生年月日_月日のみ(テキスト型)』『本年』カラムを作成します。作成した2つのカラムに更に加工を行い、『本年+誕生日(日付型)』カラムを作成します。
『生年月日_月日のみ』カラムの作成を行う
「データパレット」をクリックします
「データを確認する」をクリックします
「顧客データ」をクリックします
「加工する」をクリックします
任意の編集方法を選択し、「適用」をクリックします
「抽出」をクリックします
「生年月日」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「末尾」「5」「テキスト型」
「名前を付けて保存」を選択後、
カラム名として「生年月日_月日のみ」と入力し、「保存」をクリックします
『うるう年』を考慮したカラムを作成する
「IF文」をクリックします
「生年月日_月日のみ」カラムを選択します
「適用」をクリックします
以下の条件を選択または入力し、「適用」をクリックします
【条件】
[1] カラム:「生年月日_月日のみ」
条件:「次に完全一致」「02/29」
値:「次の値」「02/28」
[2] 値:「次のカラムの値」「生年月日_月日のみ」
「編集」アイコンをクリックし、カラム名を変更します
今回は「IF文_うるう年」に変更しています
『本年』カラムを作成する
「追加」をクリックします
カラムを追加する位置を選択し、「適用」をクリックします
※今回は「左に追加」を選択しています
追加するカラムのデータ型として、「日付」を選択します
「加工処理実行日のカラムを追加する」にチェックを入れ、「適用」をクリックします
カラムが追加されたことを確認します
「編集」アイコンをクリックし、カラム名を変更します
今回は「加工処理実行日」に変更しています
「抽出」をクリックします
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「先頭」「5」「テキスト型」
「名前を付けて保存」を選択後、
カラム名として「本年」を入力し「保存」をクリックします
『本年+誕生日』カラムを作成する
「連結」をクリックします
「本年」カラムと「IF文_うるう年」カラムを選択します
「適用」をクリックします
プレビューを確認し、「適用」をクリックします
新規作成したカラムに任意の名前を入力し、「保存」をクリックします
※今回は「本年+誕生日(テキスト型)」と入力しています
加工に用いたカラムの表示方法を選択し、「適用」をクリックします
「型変換」をクリックします
「本年+誕生日(テキスト型)」を選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】
データ型の選択:「テキスト型」を「日付型」へ変更
型変換エラーの設定:「クレンジングを中止する」
「上書き保存」を選択後、新規作成したカラムに任意の名前を入力し、「保存」をクリックします
※今回は「本年+誕生日(日付型)」と入力しています
「保存」をクリックします
任意の更新設定を選択し、「次へ」をクリックします
「定期更新設定をする」を選択した場合は、更に実行頻度と時間を設定の上「追加」を選択し、「次へ」をクリックします
任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします
※今回は「顧客データ_誕生日キャンペーンメール」と入力しています
❷ セグメントを作成する
❶で作成したデータファイルをもとに、「誕生日が7日前の顧客に対してバースデーメール」の配信で使用するセグメントを作成します。
「セグメント」をクリックします
「新規作成」をクリックします
「カスタマイズ」を選択し、「適用」をクリックします
「単一セグメント」を選択し、「適用」をクリックします
「顧客データ_誕生日キャンペーンメール」をクリックします
「顧客ID」カラムを選択し、「適用」をクリックします
「本年+誕生日(日付型)」カラムを選択します
下記の条件を追加し、「適用」をクリックします
【条件】:「次の期間にある」「相対期間」
【開始日】:「7」「日」「後」
【終了日】:「7」「日」「後」
「追加」をクリックします
「メルマガ許可フラグ」カラムを選択します
「true」を選択し、「適用」をクリックします
「OR」をクリックし、「AND」に変更します
「保存」をクリックします
任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします
今回は「顧客データ_誕生日キャンペーンメール」と入力しています。
セグメントファイルが作成されました
➌ メールコンテンツを作成する
メール配信で使用するメールコンテンツを作成します。
メールコンテンツの作成の詳細については「HTMLメールを作成したい(GUI)」「HTMLメールを作成したい(HTML)」をご参照ください。
❹ メール配信設定を行う
作成したメールコンテンツを用いてメールの配信設定を行います。
メール配信設定の詳細については「単発のメールを本番配信したい」をご参照ください。
上記では、メール配信を実施する手順を説明しましたが、他の配信アプリの施策でも活用ができます。ただし、web接客では「ビジターID」、LINE配信では「LINE ID」、SMS配信では「電話番号」、Push通知では「トークン」のカラムがセグメントに含まれている必要があります。
各配信アプリの配信設定については、以下をご参照ください。
web接客:web接客コンテンツを配信したい
LINE配信:単発のLINEメッセージを本番配信したい
SMS配信:単発のSMSメッセージを本番配信したい
Push配信:単発のPush通知を本番配信したい
シナリオ配信:複数チャネルを用いたシナリオを配信したい