お気に入り登録をした顧客に対してリマインドメールを配信したい

本記事で紹介するデータ加工/統合の例

本記事では、「お気に入り登録をした顧客に対してリマインドメールを配信したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工/統合すれば実現できるかをご紹介します。

データ加工/統合の内容

本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工/統合を行います。

想定利用業界別 利用シーン

本記事で紹介するデータ加工/統合の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。

【想定利用業界】EC専業/店舗オムニ

活用企業イメージ
  • ユーザーが商品をお気に入り登録できる機能があるwebサイトを持つ企業
  • 複数の商品の販売を行っており、商品ごとにデータを管理している企業
活用イメージ
  • 商品をお気に入り登録をしたが、未購入の顧客に対してリマインドメールを配信し売上を上げたい
  • お気に入り登録のリマインドメール配信を実施するにあたり最終受注日時からお気に入りまでの経過日数」カラムを作成したい
  • お気に入り登録のリマインドメール配信を実施するにあたりお気に入りからの経過日数」カラムを作成したい

加工/統合に必要なデータ

本記事で紹介するデータ加工/統合を実施するには、以下表において『必須』となっているデータ(カラム)をb→dash データパレットアプリに用意しておく必要があります

# カラム データ型 必須 参照データ データ定義
1 顧客ID テキスト 顧客データ ※顧客データの主キー
2 メールアドレス テキスト - 顧客データ -
3 メルマガ許可フラグ 真偽値 - 顧客データ -
受注ID テキスト - 受注データ ※受注データの主キー
5 受注明細ID テキスト 受注データ -
6 顧客ID テキスト 受注データ -
7 受注日時 日時 受注データ -
8 受注明細ID テキスト 受注明細データ ※受注明細データの主キー
9 商品ID テキスト 受注明細データ -
10 商品ID テキスト 商品データ ※商品データの主キー
11 商品名 テキスト - 商品データ -
12 商品詳細ページURL テキスト - 商品データ -
13 商品画像URL テキスト - 商品データ -

※上記カラムがb→dash上に存在しない場合(b→dashに連携していない場合)は、データ連携をまず初めに実施頂くようお願いいたします

データ準備と活用までの流れ

本記事では、「webコンバージョンデータ」「受注データ」などの6つのデータファイルに加工/統合を用いて「お気に入り登録をした顧客に対してリマインドメール」に必要なデータを作成する手順と、作成したデータを利用してメール配信に必要なセグメントやメールコンテンツの作成の手順を紹介します。

データ準備~活用までのStep

以下5つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。

❶ コンバージョン設定を行う

ユーザーが貴社webサイト内で「お気に入り登録」を行った際に、データの取得を実施するためにコンバージョン設定を行います。

コンバージョン設定の詳細については「webサイトのCVを取得したいをご参照ください。

❷ データの加工/統合を行う

❶のコンバージョン設定を行うことで作成された「webコンバージョンデータ」や「受注データ」「受注明細データ」などの6つのデータファイルに加工/統合を用いて「お気に入り登録をした顧客に対してリマインドメール」に必要なデータを作成する手順を紹介します。

「webコンバージョンデータ」に『商品ID』カラムを作成する
データパレット」をクリックします

データを確認する」をクリックします

加工したいデータファイルをクリックします

絞込み」をクリックします

コンバージョン名」カラムを選択します

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

今回は【条件】:「次を含む」「お気に入りボタン」と入力しています。

「お気に入りボタン」のような、❶のコンバージョン設定のデータに絞込める条件を入力してください。
適用」をクリックします

抽出」をクリックします

ページURL」カラムを選択します

以下の条件を指定して「適用」をクリックします

今回は【条件】:「中間」「16」「19」「テキスト型」を入力しています。

ページURLから「商品ID」を抽出する条件を入力してください。
「名前を付けて保存」を選択し
カラム名として「商品ID」と入力し、「保存」をクリックします

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「webコンバージョンデータ_加工済」と入力しています。

作成したデータファイルが表示されます

「受注データ」と「受注明細データ」の統合を行う
統合する」をクリックします

カスタマイズ」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

受注データ」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

受注明細データ」をクリックします

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

受注明細ID」を選択し、「次へ」をクリックします

共通のデータのみ統合する」を選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「受注×受注明細データ」と入力しています。

保存」をクリックします

OFF」をクリックし、「ON」に変更します

データ確認」をクリックします

作成したデータファイルが表示されます

「受注×受注明細データ」に『最終受注日時』カラムを作成する
受注×受注明細データ」をクリックします

集約」をクリックします

集約のキーカラムとして顧客ID」「商品ID」カラムを選択し、「適用」をクリックします

集約して残したいカラムとして受注日時」カラムを選択します

集計方法として「最新」を選択し、「適用」をクリックします

適用」をクリックします

集約を行ったカラムの名称を変更します

今回は下記のカラム名に変更しています。
・受注日時(最新):最終受注日時

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「受注×受注明細データ_加工済」と入力しています。

作成したデータファイルが表示されます

「webコンバージョンデータ_加工済」と「受注×受注明細データ_加工済」を統合する
統合する」をクリックします

カスタマイズ」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

webコンバージョンデータ_加工済」をクリックします

※対象の統合データファイルを選択するときは、先に「webコンバージョンデータ_加工済を選択してください

データファイル」アイコンをクリックします

受注×受注明細データ_加工済」をクリックします

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

下記の条件を指定して、「次へ」をクリックします

【結合したいカラム】:「顧客ID」=「顧客ID
【結合したいカラム】:「商品ID」=「商品ID

先に選択したデータに対して統合するを選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「webコンバージョン×受注×受注明細データ」と入力しています。

保存」をクリックします

OFF」をクリックし、「ON」に変更します

データ確認」をクリックします

作成したデータファイルが表示されます

「webコンバージョン×受注×受注明細データ」に『最終受注日時からお気に入りまでの経過日数』カラムを作成する
webコンバージョン×受注×受注明細データ」をクリックします

時刻演算」をクリックします

コンバージョン時刻」カラムを選択します

最終受注日時」カラムを選択し、「適用」をクリックします

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

【条件】:「コンバージョン時刻」↔「最終受注日時

「名前を付けて保存」を選択後、
カラム名「最終受注日時からお気に入りまでの経過日数」を入力し「保存」をクリックします

最終受注日時からお気に入りまでの経過日数」カラムに絞込みを行う
絞込み」をクリックします

最終受注日時からお気に入りまでの経過日数」カラムを選択します

以下の条件を指定し、「適用」をクリックします

【条件】:「次より大きい」「

OR条件」をクリックします

最終受注日時からお気に入りまでの経過日数」カラムを選択します

以下の条件を指定し、「適用」をクリックします

【条件】:「NULL

適用」をクリックします

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「webコンバージョン×受注×受注明細データ_加工済」と入力しています。

作成したデータファイルが表示されます

「webコンバージョン×受注×受注明細データ_加工済」「webアクセスログデータ」「顧客データ」「商品データ」を統合する
統合する」をクリックします

カスタマイズ」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

webコンバージョン×受注×受注明細データ」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

webアクセスログデータ」をクリックします

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

webアクセスログID」を選択し、「次へ」をクリックします

共通のデータのみ統合する」を選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「お気に入り登録リマインドメール_パーツ1」と入力しています。

データファイル」アイコンをクリックします

顧客データ」をクリックします

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

顧客ID」を選択し、「次へ」をクリックします

共通のデータのみを統合する」を選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「お気に入り登録リマインドメール_パーツ2」と入力しています。

データファイル」アイコンをクリックします

商品データ」をクリックします

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

商品ID」を選択し、「次へ」をクリックします

共通のデータのみを統合する」を選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「お気に入り登録リマインドメール」と入力しています。

保存」をクリックします

OFF」をクリックし、「ON」に変更します

データ確認」をクリックします

作成したデータファイルが表示されました

『お気に入りからの経過日数』カラムを作成する
お気に入り登録リマインドメール」をクリックします

時刻演算」をクリックします

コンバージョン時刻」カラムを選択します

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

【条件】:「本日の日時」↔「コンバージョン時刻

「名前を付けて保存」を選択後、
カラム名「お気に入りからの経過日数」を入力し「保存」をクリックします

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「お気に入り登録リマインドメール_加工済」と入力しています。

作成したデータファイルが表示されます

➌ セグメントを作成する

❷で作成したデータファイルをもとに、「お気に入り登録をした顧客に対してリマインドメール配信」で使用するセグメントを作成します。

以下では、お気に入りからの経過日数が「7日」になった顧客に対してメール配信を行う場合を例にセグメントの作成手順を説明します。

セグメント」をクリックします

新規作成」をクリックします

カスタマイズ」を選択し、「適用」をクリックします

単一セグメント」を選択し、「適用」をクリックします

お気に入り登録リマインドメール_加工済」をクリックします

顧客ID」カラムを選択し、「適用」をクリックします

お気に入りからの経過日数」カラムを選択します

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

【条件】:「次に等しい」「7

追加」をクリックします

メルマガ許可フラグ」カラムを選択します

true」を選択し、「適用」をクリックします

OR」をクリックし、「AND」に変更します

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「お気に入り登録リマインドメール_セグメント」と入力しています。

セグメントファイルが作成されました

❹ メールコンテンツを作成する

メール配信で使用するメールコンテンツを作成します。

メールコンテンツの作成の詳細については「HTMLメールを作成したい(GUI)」「HTMLメールを作成したい(HTML)」をご参照ください。

❺ メール配信設定を行う

作成したメールコンテンツを用いてメールの配信設定を行います。

メール配信設定の詳細については「単発のメールを本番配信したい」をご参照ください。

本記事の活用例は他の配信アプリの施策としても活用できます

上記では、メール配信を実施する手順を説明しましたが、他の配信アプリの施策でも活用ができます。ただし、web接客では「ビジターID」、LINE配信では「LINE ID」、SMS配信では「電話番号」、Push通知では「トークン」のカラムがセグメントに含まれている必要があります。

各配信アプリの配信設定については、以下をご参照ください。

web接客:web接客コンテンツを配信したい
LINE配信:単発のLINEメッセージを本番配信したい
SMS配信:単発のSMSメッセージを本番配信したい
Push配信:単発のPush通知を本番配信したい
シナリオ配信:複数チャネルを用いたシナリオを配信したい

「クーポン期限日のリマインドメールを配信したい」の実現方法の紹介は以上になります。