事業ごとの顧客データを統合し、各事業の会員登録状況を可視化したい

記事で紹介するデータ加工/統合の例

本記事では、「事業ごとの顧客データを統合し、各事業の会員登録状況を可視化したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工/統合すれば実現できるかをご紹介します。

データ加工/統合の内容

本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工/統合を行います。

想定利用業界別 利用シーン

本記事で紹介するデータ加工/統合の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。

【想定利用業界】EC/店舗オムニ

活用企業イメージ
  • 複数の事業部/ブランドを保持しており、顧客データをそれぞれ別で管理されている企業
  • 複数の商品の販売を行っており、商品ごとに顧客データを管理されている企業
活用イメージ
  • 複数の事業/ブランドの会員登録状況を一括管理したい
  • 複数の事業/ブランドの顧客データを保持しており、メールアドレスで名寄せしたい

加工/統合に必要なデータ

本記事で紹介するデータ加工/統合を実施するには、複数事業の顧客データが必要であり、以下表のデータ(カラム)をb→dashデータパレットアプリに用意しておく必要があります

# カラム データ型 必須 参照データ データ定義
1 顧客ID テキスト - 顧客データ ※顧客データの主キー
メールアドレス テキスト 顧客データ

※上記カラムがb→dash上に存在しない場合(b→dashに連携していない場合)は、データ連携をまず初めに実施頂くようお願いいたします

データ準備と活用までの流れ

本記事では、事業/ブランドごとに保持している複数の顧客データに加工/統合を用いて、事業/ブランドごとに会員登録状況を可視化するカラムを作成する手順を紹介します。

データ構築~活用までのStep

以下4つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。

❶「顧客データ_事業部A」と「顧客データ_事業部B」を統合する

『メールアドレス』カラムをキー項目として「顧客データ_事業部A」と「顧客データ_事業部B」を、横統合します。

データパレット」をクリックします

データを確認する」をクリックします

統合する」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

顧客データ_事業部A」を選択します

データファイル」アイコンをクリックします

顧客データ_事業部B」を選択します

統合」アイコンをクリックします

横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

カスタマイズ」を選択し、「適用」をクリックします

メールアドレス(事業部A)」とメールアドレス(事業部B)を選択し、「次へ」をクリックします

てのデータを統合する」を選択し、「適用」をクリックします

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「顧客データ_事業部A×事業部B」と入力しています。

OFF」をクリックし、「ON」に変更します

適用をクリックします

保存」をクリックします

データ確認」をクリックします

統合したデータファイルが一覧に表示されます

「顧客データ_事業部A×事業部B」を加工する

❶で作成した「顧客データ_事業部A×事業部B」を加工し、『統合メールアドレス*(A×B)』カラムを作成します。

*『統合メールアドレス』カラムは、事業部ごと分かれているカラムに記録されているメールアドレスを、1つのカラムにまとめたものを指しています。

顧客データ_事業部A×事業部B」をクリックします

IF文」をクリックします

メールアドレス(事業部A)」カラムを選択し、「適用」をクリックします

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

①【カラム】:「メールアドレス(事業部A)」/【条件】:「空文字ではない」/【値】:「次のカラムの値」「メールアドレス(事業部A)
②【カラム】:「メールアドレス(事業部A)」/【条件】:「空文字」/【値】:「次のカラムの値」「メールアドレス(事業部B)
③【条件】:「空白

IF文で作成されたカラムの名称を変更します

今回は『統合メールアドレス(A×B)』というカラム名に変更しています。

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、保存」をクリックします

今回は「顧客データ_A×B_統合」と入力しています。

作成したデータファイルが表示されます

❸「顧客データ_A×B_統合」と「顧客データ_事業部C」を統合する

『メールアドレス』カラムをキー項目として、❷で作成した「顧客データ_A×B_統合」と「顧客データ_事業部C」を横統合します。

統合する」をクリックします

カスタマイズ」を選択し、「適用」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

顧客データ_A×B_統合」を選択します

データファイル」アイコンをクリックします

顧客データ_事業部C」を選択します

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

メールアドレス」を選択し、「次へ」をクリックします

全てのデータを統合する」を選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「顧客データ_A×B×C」と入力しています。

保存」をクリックします

保存」をクリックします

OFF」をクリックし、「ON」に変更します

適用」をクリックします

データ確認」をクリックします

統合したデータファイルが一覧に表示されます

❹「統合顧客データ」を作成する

❸で作成した「顧客データA×B×C」に加工し、各事業部の『ひも付きフラグ』カラム*を作成します。

*『ひも付きフラグ』カラムは、メールアドレスの登録有無をもとに会員登録状況を可視化したカラムです。
『ひも付きフラグ』カラムには、会員登録されている場合は「1」、会員登録がされていない場合は「0」と表示されます。

顧客データA×B×C」をクリックします

IF文」をクリックします

統合メールアドレス(A×B)」カラムを選択し、「適用」をクリックします

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

①【カラム】:「統合メールアドレス(A×B)」/【条件】:「空文字ではない」/【値】:「次のカラムの値」「メールアドレス(事業部A×B)
②【カラム】:「統合メールアドレス(A×B)」/【条件】:「空文字」/【値】:「次のカラムの値」「メールアドレス(事業部C)
③【条件】:「空白

IF文で作成されたカラムの名称を変更します

今回は『統合メールアドレス(A×B×C)』というカラム名に変更しています。

削除」をクリックします

統合メールアドレス(A×B)」カラムを選択し、「適用」をクリックします

削除」をクリックします

IF文」をクリックします

メールアドレス(事業部A)」カラムを選択し、「適用」をクリックします

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

①【カラム】:「メールアドレス(事業部A)」/【条件】:「空文字ではない」/【値】:「次の値」「1
②【カラム】:「メールアドレス(事業部A)」/【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「0
③【条件】:「空白

IF文で作成されたカラムの名称を変更します

今回は『事業部Aひも付きフラグ』というカラム名に変更しています。

IF文」をクリックします

メールアドレス(事業部B)」カラムを選択し、「適用」をクリックします

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

①【カラム】:「メールアドレス(事業部B)」/【条件】:「空文字ではない」/【値】:「次の値」「1
②【カラム】:「メールアドレス(事業部B)」/【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「0
③【条件】:「空白

IF文で作成されたカラムの名称を変更します

今回は『事業部Bひも付きフラグ』というカラム名に変更しています。

IF文」をクリックします

メールアドレス(事業部C)」カラムを選択し、「適用」をクリックします

以下の条件を入力し、「適用」をクリックします

①【カラム】:「メールアドレス(事業部C)」/【条件】:「空文字ではない」/【値】:「次の値」「1
②【カラム】:「メールアドレス(事業部C)」/【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「0
③【条件】:「空文字

IF文で作成されたカラムの名称を変更します

今回は『事業部Cひも付きフラグ』というカラム名に変更しています。

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、保存」をクリックします

今回は「統合顧客データ」と入力しています。

データファイルが一覧に表示されます

「事業ごとの顧客データを統合し、各事業の会員登録状況を可視化したい」の実現方法の紹介は以上になります。