問い合わせから契約までの歩留まりを可視化したい

本記事で紹介するデータ加工/統合の例

本記事では、「問い合わせから契約までの歩留まりを可視化したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工/統合すれば実現できるかをご紹介します。

データ加工/統合の内容

本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工/統合を行います。

想定利用業界別 利用シーン

本記事で紹介するデータ加工/統合の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。

【想定利用業界】BtoB業界/不動産やクリニックなど単価の高いtoC業界

活用企業イメージ
  • 問い合わせや見積もりから契約に至るケースが多い企業
  • 問い合わせ、見積もり、契約に関するデータを個別で管理している企業
活用イメージ
  • 月別に、問い合わせから見積もり、見積もりから契約にどの程度つながっているか「割合」で分析したい
  • 問い合わせ、見積もり、契約をそれぞれ「件数」で算出したい

加工/統合に必要なデータ

本記事で紹介するデータ加工/統合を実施するには、以下表において『必須』となっているデータ(カラム)が含まれたデータファイルを用意しておく必要があります

# カラム データ型 必須 参照データ データ定義
1 問い合わせID テキスト - 問い合わせデータ ※問い合わせデータの主キー
2 顧客ID テキスト 問い合わせデータ -
3 問い合わせ日 日付 問い合わせデータ -
見積もりID テキスト - 見積もりデータ ※見積もりデータの主キー
5 顧客ID テキスト 見積もりデータ -
6 見積もり日 日付 見積もりデータ -
7 契約ID テキスト 契約データ ※契約データの主キー
8 顧客ID テキスト 契約データ -
9 契約日 日付 契約データ -

※上記カラムがb→dash上に存在しない場合(b→dashに連携していない場合)は、データ連携をまず初めに実施頂くようお願いいたします

データ準備と活用までの流れ

本記事では、「問い合わせ日データ」「見積もりデータ」「契約データ」に加工/統合を用いてレポートに必要なデータを構築する手順と、構築したデータを利用して、問い合わせから契約までの歩留まりを可視化するレポートの作成を行う例を紹介します。

データ構築~活用までのStep

以下4つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。

❶『初回問い合わせ日』『初回見積もり日』カラムを作成する

まず「問い合わせデータ」「見積もりデータ」に加工を行ない『初回問い合わせ日』『初回見積もり日』カラムを作成していきます

『初回問い合わせ日」カラムの作成
データパレット」をクリックします

データを確認する」をクリックします

加工したいデータファイルをクリックします

集約」をクリックします

顧客ID」カラムをクリックし、「適用」をクリックします

問い合わせ日」カラムをクリックします

最古」を選択し、「適用」をクリックします

適用」をクリックします

集約を行ったカラムの名称を変更します

今回は下記のカラム名に変更しています。
・問い合わせ日(最古):初回問い合わせ日

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「問い合わせデータ_加工済」と入力しています

データファイルが作成されました

『初回見積もり日』カラムの作成
加工したいデータファイルをクリックします

集約」をクリックします

顧客ID」カラムをクリックし、「適用」をクリックします

見積もり日」カラムをクリックします

最古」を選択し、「適用」をクリックします

適用」をクリックします

集約を行ったカラムの名称を変更します

今回は下記のカラム名に変更しています。
・見積もり日(最古):初回見積もり日

保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「見積もりデータ_加工済」と入力しています

データファイルが作成されました

❷「問い合わせデータ」「見積もりデータ」「契約データ」を統合する

問い合わせデータ」「見積もりデータ」「契約データ」の3つのデータファイルを「顧客ID」カラムをキー項目として選択して横統合を行います。

統合する」をクリックします

カスタマイズ」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

問い合わせデータ_加工済」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

見積もりデータ_加工済」をクリックします

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

顧客ID」を選択し、「次へ」をクリックします

全てのデータを統合する」を選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「問い合わせデータ×見積もりデータ」と入力しています。

データファイル」アイコンをクリックします

契約データ」をクリックします

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

顧客ID」を選択し、「次へ」をクリックします

全てのデータを統合する」を選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「問い合わせ×見積もり×契約データ」と入力しています。

保存」をクリックします

OFF」をクリックし、「ON」に変更します

データ確認」をクリックします

作成したデータファイルが表示されます

➌『初回問い合わせ年月』『問い合わせフラグ』『見積もりフラグ』『契約フラグ』カラムを作成する

『初回問い合わせ日』『初回見積もり日』『契約日』カラムを加工し『初回問い合わせ年月』『問い合わせフラグ』『見積もりフラグ』『契約フラグ』カラムを作成します

『初回問い合わせ年月』カラムを作成する
問い合わせ×見積もり×契約データ」をクリックします

抽出」をクリックします

初回問い合わせ日」カラムを選択し、「適用」をクリックします

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします

【条件】「先頭」から「7」文字目までを「テキスト型」として抽出する

「名前を付けて保存」を選択後、
カラム名「初回問い合わせ年月」を入力し「保存」をクリックします

初回問い合わせ年月」カラムが作成されました

『問い合わせフラグ』カラムを作成する
IF文」をクリックします

初回問い合わせ日」カラムを選択し、「適用」をクリックします

 

カレンダー」アイコンをクリックします

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします

【条件】「絶対期間」を選択し、「期間設定にカラムを使用する」にチェックを入れる
【開始日】「初回問い合わせ日
【終了日】「初回問い合わせ日

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします


【カラム】「初回問い合わせ日
【条件】「指定の期間に一致する」「初回問い合わせ日~初回問い合わせ日
【値】「次の値」「1

【値】「次の値」「0

「IF文」で作成したカラムの名称を変更します

今回は「問い合わせフラグ(テキスト)」というカラム名に変更しています。

型変換」をクリックします

問い合わせフラグ(テキスト)」をクリックします

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします

【データ型の選択】:「テキスト」を「整数」へ変更
【型変換エラーの設定】:「クレンジングを中止する
※ 型変換エラーの設定は任意の条件をご指定ください

上書き保存」を選択後、
カラム名「問い合わせフラグ」を入力し「保存」をクリックします

「問い合わせフラグ」が作成されました

『見積もりフラグ』カラムを作成する
IF文」をクリックします

初回見積もり日」カラムを選択し、「適用」をクリックします

カレンダー」アイコンをクリックします

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします

【条件】「絶対期間」を選択し、「期間設定にカラムを使用する」にチェックを入れる
【開始日】「初回見積もり日
【終了日】「初回見積もり日

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします


【カラム】「初回見積もり日
【条件】「指定の期間に一致する」「初回見積もり日~初回見積もり日
【値】「次の値」「1

【値】「次の値」「0

「IF文」で作成したカラムの名称を変更します

今回は「見積もりフラグ(テキスト)」というカラム名に変更しています。

型変換」をクリックします

見積もりフラグ(テキスト)」をクリックします

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします

【データ型の選択】:「テキスト」を「整数」へ変更
【型変換エラーの設定】:「クレンジングを中止する
※ 型変換エラーの設定は任意の条件をご指定ください

上書き保存」を選択後、
カラム名「問い合わせフラグ」を入力し「保存」をクリックします

「見積もりフラグ」が作成されました

『契約フラグ』カラムを作成する
IF文」をクリックします

契約日」カラムを選択し、「適用」をクリックします

カレンダー」アイコンをクリックします

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします

【条件】「絶対期間」を選択し、「期間設定にカラムを使用する」にチェックを入れる
【開始日】「契約日
【終了日】「契約日

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします


【カラム】「契約日
【条件】「指定の期間に一致する」「契約日~契約日
【値】「次の値」「1

【値】「次の値」「0

「IF文」で作成したカラムの名称を変更します

今回は「契約フラグ(テキスト)」というカラム名に変更しています。

型変換」をクリックします

契約フラグ(テキスト)」をクリックします

下記の条件を入力し、「適用」をクリックします

【データ型の選択】:「テキスト」を「整数」へ変更
【型変換エラーの設定】:「クレンジングを中止する
※ 型変換エラーの設定は任意の条件をご指定ください

上書き保存」を選択後、
カラム名「契約フラグ」を入力し「保存」をクリックします

保存」をクリックします

ファイル名「問い合わせからの歩留まり分析」を入力し「保存」をクリックします

データファイルが作成されました

❹ 問合せから契約までの歩留まりを可視化するレポートを作成する

最後に、作成したデータファイルを用いてレポートの作成を行います。
まず、初回問い合わせ年月ごとに「問い合わせ数」「見積もり数」「契約数」を算出するレポートを作成します。作成したレポートをさらに絞り込むことで「見積もり率」「契約率」を算出することができます

BI」をクリックします

新規作成」をクリックします

カスタムレポート」をクリックします

➐で作成したデータファイル」をクリックします

初回問い合わせ年月」カラムを「表側項目」にドラッグします

問い合わせ日フラグ」カラムを「指標項目」にドラッグします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【集計方法】:「合計
【指標名】:「問い合わせ者数

見積もりフラグ」カラムを「指標項目」にドラッグします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【集計方法】:「合計
【指標名】:「見積もり者数

契約フラグ」カラムを「指標項目」にドラッグします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【集計方法】:「合計
【指標名】:「契約者数

完了」をクリックします

任意の更新頻度を入力し、「適用」をクリックします

任意ファイル名を入力して、「保存」をクリックします

今回は「問い合わせからの歩留まり分析」と入力しています。

作成されたレポートをクリックします

指標項目「見積もり者数」「問い合わせ者数」を選択します

指標を計算」をクリックします

下記の設定を入力し、「完了」をクリックします

【設定】「見積もり者数」「÷」「問い合わせ者数

名前をつけて保存」を選択後
指標名「見積もり率」を入力し「保存」をクリックします

指標項目「見積もり率」を選択します

パーセンテージ表示」をクリックします

指標項目「契約者数」「見積もり者数」を選択します

指標を計算」をクリックします

下記の設定を入力し、「完了」をクリックします

【設定】「契約者数」「÷」「見積もり者数

名前をつけて保存」を選択後
指標名「契約率」を入力し「保存」をクリックします

指標項目「契約率」を選択します

パーセンテージ表示」をクリックします

レポートが完成しました