直貼りでタグを設置したい

はじめに

b→dashで取得できるwebサイトデータの全体像を知りたい場合は、まずは以下の記事をご覧ください

タグとは

タグとは、webサイトのデータ取得や、ポップアップ表示、レコメンド表示を行うためにwebサイトに埋め込む小さいプログラム(コード)のことを指します。

b→dashでは、webサイトのデータ取得ができる「アクセスログタグ」、ポップアップが表示できる「web接客タグ」など複数のタグ機能を1つにまとめた「ワンタグ」を提供しています。ワンタグはwebサイトに1つ設置するだけで、b→dash管理画面から利用したいタグ機能を追加することができます。

本記事では、「ワンタグの設置(webサイトに直接タグを埋め込む方法)」「アクセスログタグの設定」について紹介しています。b→dashで貴社webサイトのデータ取得を行いたい場合は、本記事をご参照ください。

本記事で紹介するワンタグの設置手順は「web接客タグ」「レコメンドタグ」を利用する場合も必要になります。その他タグをご利用する際は合わせてご確認ください。

アクセスログタグの設定を行う

ワンタグの発行を行ったら、利用したいタグ機能の設定を行います。今回はwebサイトのデータを取得するために必要な「アクセスログタグ」の設定について紹介します

web接客タグについては「web接客タグを動作させたい」、レコメンドタグについては「レコメンドタグを動作させたい」をご参照ください。

ドメインを設定する

b→dash画面上でアクセスログを取得したいwebサイトのドメインを登録します。

共通設定」をクリックします

タグ管理」をクリックします

アクセスログタグ」をクリックします

新規ドメイン追加」をクリックします

ドメイン」を入力し、「適用」をクリックします

「配信除外URL」を指定することで、特定のページのアクセスログを取得しないように設定できます。
「特定のURLの配下にあるページのみ」を対象にアクセスログを取得することはできません

「対象ドメイン設定」において、ある特定のURL配下のページに限定して、アクセスログを有効にする(アクセスログを取得する)ことは出来ません

例えば、 貴社webサイトに、以下4つのページが存在する場合、

・https://www.test.com/top/
・https://www.test.com/access/
・https://www.test.com/service/aaa
・https://www.test.com/service/bbb

「www.test.com/service/aaa」「www.test.com/service/bbb」のみを対象に、アクセスログを取得するということは出来ず、同じドメインである「https://www.test.com/top」や「https://www.test.com/access/」もアクセスログ取得対象となります。

ドメインとはどの部分を指しているの??

ドメインとは、サイトURL「https://www.test.com/」の「https://」と末尾の「/」を取り除いた「www.test.com」の部分(FQDNに該当する部分)を指します。
そのため、貴社webサイトのURLに「www」が含まれている場合は、「www」も含めて対象ドメインに登録してください。例えば、貴社webサイトのURLが「https://www.test.com/」の場合は、ドメインに「www.test.com」と登録してください。

参考までに、「www.test.com」を対象ドメインとして登録すると、ドメイン配下のページ、例えば、「www.test.com/service/」「www.test.com/news/」といったページもタグの適用対象になります。

対象ドメイン一覧に表示されます

対象ドメインの削除方法
対象ドメインに設定したドメインは削除することができます。ドメインを削除した後は、必ずアクセスログを一度「OFF」にして、再度「ON」にするようお願いいたします。
削除」アイコンをクリックしてドメインを削除します

削除」をクリックします

ON」をクリックして「OFF」にし、再度クリックして「ON」にします

ドメインが異なるwebサイト間で共通のビジターIDを保有したい

貴社がドメイン/サブドメインが異なるwebサイトを複数運用しており、webサイトを閲覧するユーザーに対してサイト共通のビジターIDを保有したい場合は「クロスドメイン設定」を行ってください
※ ビジターID:サイト訪問者のセッション情報を管理するID

クロスドメイン設定で共通のビジターIDを保有することで、例えば「ファッション情報サイト(bd-fashion.com)」から「ショップサイト(bd-shop.com)」のような、ドメインが異なるサイト間の流入計測を正確に行うことができます。

新規作成」をクリックします

サイト名」「ステータス」「ドメイン」「クエリシンボル」を追加し、「適用」をクリックします

サイトのドメインが登録されます
(クロスドメイン設定の対象としたい全てのサイトを登録します)

クロスドメインの各項目の説明
ステータス

クロスドメイン設定の「有効/無効」を選択することが出来ます。登録したwebサイトのクロスドメイン設定を一時的に無効にする、といった際に利用します。

ドメイン

クロスドメインの計測対象となるドメイン/サブドメインを登録します。

ドメイン登録の際、サブドメインを登録する場合はクロスドメインの適用範囲が異なりますので、例を参考に適切なドメインを設定するようご注意ください。

【例】 貴社が以下のようにドメイン/サブドメインが異なる4つのサイトを運用している場合

overseas.travels.shop.co.jp
domestic.travels.shop.co.jp
fassion.shop.co.jp
fs-kf.myshopify.com

● ケース①:ドメイン「shop.co.jp」「myshopify.com」を登録した場合
4つのサイト全てで共通のビジターIDを保持することができます。
→ overseas.travels.shop.co.jp
→ domestic.travels.shop.co.jp
→ fassion.shop.co.jp
→ fs-kf.myshopify.com

●ケース②:サブドメイン「travels.shop.co.jp」「myshopify.com」を登録した場合
以下の3サイトが共通のビジターIDを保持することができます。
→ overseas.travels.shop.co.jp
→ domestic.travels.shop.co.jp
→ fs-kf.myshopify.com
(fassion.shop.co.jpは別のビジターIDが保持されます)

●ケース③:サブサブドメイン「overseas.travels.shop.co.jp」「myshopify.com」を登録した場合
以下の2つサイトが共通のビジターIDを保持することができます
overseas.travels.shop.co.jp
→ fs-kf.myshopify.com
(fassion.shop.co.jp, domestic.travels.shop.co.jpは別のビジターIDが保持されます)

クエリシンボル

サイトのURLを「遷移先URL部分」と「パラメータ部分」に分割するための記号です。
一般的には「?」を用いて「遷移先URL部分」と「パラメータ部分」を分割していますが、「#」を利用して分割している場合は「#」を指定ください。また、「?」をクエリパラメータ、「#」をアンカーとして利用している場合は、「?」を登録いただくようお願いします。

サイト名の左にあるチェックボックスをクリックすると、「編集」「削除」の項目が表示されます

チェックボックスをクリックしないと「編集」と「削除」の項目は表示されないので注意しましょう!
クロスドメイン設定後にサイト遷移した際の挙動

クロスドメインに設定しているドメイン間で遷移すると、
セッションID:_bdsid
前ページURL:_bd_prev_page
リピーターフラグ:_bdrpf
の3つのパラメータが付与されます。

例)
サイトA(遷移元):https://testaaa.com
サイトB(遷移先):https://testbbb.com

例の場合、サイトAからサイトBに遷移すると、サイトBは下記のようなURLになります。

 https://testbbb.com?_bdsid=1dYnPf
 &_bd_prev_page=https%3A%2F%2Ftestaaa.com&_bdrpf=0

※遷移先URLのパラメータは、「://」が『パーセントエンコーディング』されるため、「%3A%2F%2F」に変換されています

リダイレクトを経由するとクロスドメインが機能しない場合があります

クロスドメイン設定を行ったサイト間を遷移する際に、一度リダイレクトを経由すると、パラメータが脱落してしまう場合があります。そのため、クロスドメイン設定が機能せず、webアクセスログデータを取得することができませんので、ご注意ください。

[任意]除外IPアドレスを設定する

アクセスログを取得したくない場合は、「除外IPアドレス」を登録します。

除外IPアドレス設定」をクリックします

どういうケースで「除外IPアドレス」を設定するの??

貴社の社員や業務委託している代理店等のパートナー企業など、サイトのユーザーではない方のアクセスについては、アクセスログを取得したくないというケースにおいてよく利用されます。この場合は貴社やパートナー企業のネットワークのIPアドレスを除外IPアドレスとして登録することで、貴社やパートナー企業からのアクセスに関しては、ログ取得されなくなります。

※除外IPアドレスの設定が反映されるタイミングは、毎時「00分」と「30分」になりますので、例えば12時15分に設定を実施した場合は、12時30分以降に取得したアクセスログに対して、除外IPアドレスの設定が適用されるようになります。
設定することができる「除外IPアドレス」の上限は『1,000件』です

b→dashで設定することができる「除外IPアドレス」の上限は『1,000件』です
「除外IPアドレス」が『1,000件』設定されている場合、「新規作成ボタン」がグレーアウトされ、クリックすることができません。

また、アップロードしたファイルのレコード数が『1,000件』を超過している場合や、アップロードしたファイルのレコード数とすでに設定されている「除外IPアドレス」の合計が『1,000件』を超過する場合は、「除外IPアドレス」を登録することができない旨のエラーモーダルが表示されます。

[参考:「除外IPアドレス」を登録することができない旨のエラーモーダル]

レコード数が『1,000件』を超過合計が『1,000件』を超過

新規作成」をクリックします

名称」「IPアドレス」を入力し、「適用」をクリックします

アクセスログタグを動作させる

OFF」をクリックし、「ON」にします

これでドメインの設定は完了です!

ワンタグを設置する

ワンタグの設定が完了したら、ワンタグの設置を行います。本記事では貴社のwebサイトに直接タグを埋め込む方法について紹介します

赤枠内のアイコンをクリックして「ワンタグのソースコード」をコピーします

タグを設置したい画面のソースコードにワンタグを設置します

ワンタグの設置箇所はどこ??
サイトの共通部分にある「</head>」の直前もしくは「<body>」の直後に設置ください。
※「<body>」の中に「<script>」が存在する場合は、「<script>」をb→dashワンタグより上部に記載し、b→dashワンタグが「<script>」の最下部に記載する場所に設置ください
アクセスログデータを取得したいすべてのページにタグを設置してください

ワンタグは、サイトのトップページだけに設置するのではなく、アクセスログデータを取得したいすべてのページに設置してください。例えば、「https://support.com/」のドメインのサイトが以下の①~③のドメインのページで構成されている場合、①のページにだけワンタグを設置するのではなく、①~③のすべてのページにワンタグを設置するようお願いいたします。

① https://support.com/
② https://support.com/news/
③ https://support.com/service/
これでタグの設置は完了です!

ワンタグの発火確認を行う

ワンタグの設置が完了したら、ワンタグが正常に稼働するかどうかを検証するため、ブラウザの機能を使ったワンタグの発火確認を行います

「Google chrome」をブラウザとして使用する例をもとに説明します!
タグが発火していることを確認したいページを開きます

画面上を右クリックし、表示されるメニューから「検証」を選択します

表示されるデベロッパーツール内の「Network」にて「bdash」を検索し、「control+R(ページ再読み込み)」を押下します

btm.js」と「tracking」ログの「Status」項目が「200」と表示されていることを確認します

ワンタグを外しても、trackingの値はすぐに「0」にならない場合があります
ワンタグを外すとtrackingの値は「0」になりますが、ワンタグを外した直後のtrackingの値は、キャッシュなどの関係ですぐに「0」にならず、緩やかに「0」になる場合がありますので、ご留意ください。
これでタグの発火検証は以上です!
アクセスログが発火しない場合はどうすればいい??

b→dash上で「アクセスログ」が発火しない場合は、何らかの設定が誤っていると考えられます。以下によくある設定誤りを記載しますので、こちらに該当しないかご覧ください。

考えられる原因 改善策
リレーション設定の値が間違っていた 「顧客ID」「受注ID」などのキー項目を取得するリレーション設定の設定内容が誤っていないかをご確認ください。
アクセスログタグをONにしていなかった 共通設定> タグ管理 > アクセスログタグから、アクセスログタグが「ON」になってることをご確認ください。
アクセスログタグに登録した対象ドメインが誤っていた 設定したドメインに「https://」 のようなプロトコルや「/」 など、ドメイン以外の部分が含まれていないかをご確認ください。
アクセスログデータファイルの更新頻度設定がされていなかった データパレット > データを確認する > b→dashデータタブから、webアクセスログデータファイルをクリックの上、ツールバーの歯車マークをクリックし、更新頻度設定を行いましょう。
(もし設定が入っていない場合は、アクセスログデータにレコードが追加されません)
タグの設置個所が間違っていた サイトの共通部分にある「< /head >」の直前もしくは「< body >」の直後に設置されているかどうかをご確認ください。
アクセスログが重複して発火する場合はどうすればいい??

b→dash上で「アクセスログ」が重複して発火する場合は、何らかの設定が誤っていると考えられます。以下によくある設定誤りを記載しますので、こちらに該当しないかご覧ください。

考えられる原因 改善策
設置箇所が重複している タグマネージャーによる設置とHTML上への直貼りでの設置といった、ワンタグの設置が重複している可能性があります。
ワンタグの設置箇所をご確認ください。
ユーザーが重複実行している ユーザーがwebページの再読み込み(リロード)やブラウザバックを行い、遷移した場合、アクセスログが重複して計測される場合があります。

ユーザー起因の重複計測に関して、前ページURLの設定を行うことで、重複計測を防止できる場合があります。

前ページURLの設定に関して、こちらをご参照ください。

webアクセスログデータの確認

「ワンタグの設置」と「アクセスログタグの設定」が完了したら、webサイトのデータが蓄積される「webアクセスログデータ」の確認を行います。webアクセスログデータはデータパレットアプリのb→dashデータから確認することができます。

webアクセスログデータの更新頻度設定

アクセスログデータを取得する最後の設定として、アクセスログタグが取得したデータを「webアクセスログデータ」に更新する頻度の設定を行います。更新頻度設定を行うことで、webアクセスログデータにログデータが蓄積されます。

データパレット」をクリックします

データを確認する」をクリックします

b→dashデータ」をクリックします

webアクセスログデータ」を、1回クリックします

更新設定」をクリックします

連携頻度と時間を設定の上「追加」を選択し、「適用」をクリックします

webアクセスログデータ」を、2回クリックします

webアクセスログデータを確認することが出来ます

更新頻度に設定した時間のタイミングでwebアクセスログデータの内容が更新されますので、最新のwebアクセスログデータを確認したい場合は、更新頻度に設定している時間に合わせてデータの確認を行いましょう!

webアクセスログデータのカラム一覧

アクセスログタグを設置することで取得できるデータ(カラムの種類)は下記になります。

b→dashデータの詳細については「b→dashデータの詳細を知りたい」をご参照ください。
b→dashが受領可能なwebデータ
1時間/1分/1秒当たりでb→dashが受領可能なwebデータ(PV/click)に上限はありません。ただし、閾値を超えるとスケールアップをするため、追加費用を頂く場合があります。セールなど一時的に大量の集中が見込まれる場合は、事前に弊社のカスタマーサポートにご連絡ください。
b→dashの計測タグの取得結果と、他ツールの取得結果は、一致しない場合があります

b→dashとGoogle Analytics(GA)やAD EBiS(アドエビス)といった、他のタグ計測ツールを使用している場合、タグの発火地点の違いから、計測タグの取得結果が異なる場合があります。

※b→dashとGoogle Analytics(GA)についてはこちらをご参照ください

[参考] リレーション設定を行う

リレーション設定とは、ワンタグで取得する各種データファイルに、特定のカラム(キー項目)を追加取得するための設定です。例えば、アクセスログタグで取得する「アクセスログデータファイル(webサイト内での行動データ)」に対して、「顧客ID」や「受注ID」といった、アクセスログと顧客データ/受注データを紐づけるキー項目となるカラムを取得することが出来ます。

リレーション設定の詳細な手順に関してはこちらを参照ください。

以上でタグの設置/設定は完了です!