本記事について
2025年10月28日(火)深夜と2025年10月29日(水)深夜にリリースが行われます。(リリースノートは、10月30日(木)に公開予定)
本記事では、新たにリリースされる主な機能の概要について紹介しています。
主なリリース内容
アプリ共通|施策の配信予定を一覧で確認できる
対象アプリ
・メール/MA
・LINE連携
・SMS配信
・Push通知
・シナリオ
機能の概要
・配信系アプリの配信予定を一覧で確認できる
・「配信予定一覧」をCSVダウンロードできる
機能の活用シーン
・配信予定を一覧で確認したい場合
・多数の配信設定を運用しており、その日の配信予定の全量や配信が完了しているのかを一目で把握したい場合
・配信タイミングが重なりそうな場合に事前に把握し、配信時間を分散させたい場合
・配信予定をエクセル等で管理し、社内共有やレポーティングに活用したい場合
機能の詳細
配信系アプリの配信予定を一覧で確認できる
各配信系アプリの「配信設定一覧画面」に新たに追加された『配信予定一覧』アイコンをクリックすることで、
配信系アプリの配信設定や配信状況を「配信予定一覧画面」で確認することができます。
[参考:『配信予定一覧』アイコン]

これまでは、アプリごとに配信設定を確認する必要がありましたが、配信系アプリ横断で確認することができます。
また「配信予定一覧画面」では、『配信タイミングが決まっている配信設定』と『配信タイミングが決まっていない配信設定』がタブで分かれて表示されます。
[参考:(左)『配信タイミングが決まっている配信設定』タブ /(右)『配信タイミングが決まっていない配信設定』タブ]
「配信予定一覧」をCSVダウンロードできる
『CSVダウンロード』したい場合は、「配信予定一覧画面」で「ダウンロードアイコン」をクリックしてください。
[参考:配信予定一覧画面]

参考:リリース前の仕様
・配信日時や配信状況は、配信設定ごとにしか確認できない。
参考:発生していた課題
・配信日時や配信状況は、配信設定ごとにしか確認できないため、配信予定の全量や配信が完了しているのかを確認する手間がかかる。
また、配信タイミングの重複により配信遅延のリスクがあったが、配信タイミングの重複の確認に手間がかかる。
メール/MA|「条件分岐」に複数条件を組み合わせて設定できる
機能の概要
・「条件分岐」を『入れ子構造』で設定することができる
機能の活用シーン
・入れ子機能を利用したい場合
・「東京都在住かつ、20代の男性」のように複数条件を組み合わせて表示切り替えを行いたい場合
・求人情報メールなどで、求人表示条件の中にさらに企業名の表示条件を入れるといった複雑な表現を行いたい場合
機能の詳細
「条件分岐」を『入れ子構造』で設定することができる
「HTMLメール」の「HTML編集モード」と「テキストメール」にて、「条件分岐」を『入れ子構造』で設定することができるようになります。
[参考:メール作成画面]

ただし、リリース前に設定した条件分岐においては、『入れ子構造』に変更することはできません。
また、リリース前に設定した「条件分岐」の範囲外に新しく条件分岐を追加することはできますが、
表示崩れが発生する可能性があります。
この際に発生した表示崩れについては、b→dashの保証対象外となりますので、あらかじめご了承ください。
参考:リリース前の仕様
・『入れ子構造』による「条件分岐」は「HTMLメール」の「GUI編集モード」のみで設定可能。
参考:発生していた課題
・「HTML編集モード」と「テキストメール」で複数条件を組み合わせるためには、データパレット側で複合カラムを事前に作成する必要があり、工数がかかる。
メール/MA|URLに「コンテンツ名」などを挿入できる
機能の概要
・URLに「コンテンツ名」や「配信設定名」を挿入できる
・『設定名』を挿入したことが原因で配信が失敗したことを確認できる
機能の活用シーン
・URLに設定名を挿入したい場合
・「Google Analytics」(GA4)などで、「どのコンテンツや配信設定経由の流入か」を分析したい場合
・メールごとの配信効果測定や比較分析を行いたい場合
機能の詳細
URLに「コンテンツ名」や「配信設定名」を挿入することができる
「通常のメール(セグメント配信メール)」「即時配信メール」「ブロックテンプレート機能」において、
新たに追加された『設定名挿入アイコン』をクリックすると、URLに「コンテンツ名」や「配信設定ID」を挿入できるようになります。
『設定名』は、「テキスト」に対する「リンク挿入」だけでなく、「ボタン」や「画像」にも利用できます。
また、挿入した設定名は、『メタ文字』(例:##CONTENT_NAME##)で表示されます。
※ 挿入した内容は「設定内容アイコン」をクリックすることで確認できます
● 利用できるメール形式:「HTMLメール」の「GUI編集モード」「HTML編集モード」
※「テキストメール」では利用できません
● 挿入できる設定名:コンテンツID(##CONTENT_ID##)
コンテンツ名 (##CONTENT_NAME##)
配信設定ID (##MAIL_DELIVERY_ID##)
配信設定名 (##MAIL_DELIVERY_NAME##)
[参考:(左)設定名挿入アイコン /(右)挿入する設定名の選択モーダル]
『設定名』を挿入したことが原因で配信が失敗したことを確認できる
以下の画面にて「利用できない文字が含まれています」と表示されます。
●「メール/MA」アプリの「配信結果一覧モーダル」
●「シナリオ」アプリの「到達した顧客の抽出」
●「シナリオ」アプリの「配信対象者の検証モーダル」「配信対象外内訳モーダル」
[参考:配信対象外内訳モーダル]

参考:リリース前の仕様
・URLに「コンテンツ名」や「配信設定名」を設定することができない。
参考:発生していた課題
・URLに「コンテンツ名」や「配信設定名」を設定することができないため、
効果測定や比較分析を行う場合に「どのコンテンツや配信設定経由の流入か」を確認する工数がかかる。
メール/MA|『処理遅延通知』の送信タイミングを変更
機能の概要
・『処理遅延通知』が送信されるタイミングを変更
機能の詳細
『処理遅延通知』が送信されるタイミングを変更
前提として、b→dashにおけるメール配信処理には以下の2つがあり、両方の『処理遅延通知』の送信タイミングが変更されます。
なお、変更後の送信タイミングは、利用しているメール配信サーバーによって異なります。
① b→dashからメール配信サーバーへ配信情報を送信する処理
② メール配信サーバーから受信者(エンドユーザー)へメールを配信する処理
[参考:b→dashにおけるメール配信処理]

● Mail Publisher
①の処理:0.5h(30分)以内に完了していない場合、『処理遅延通知』を送信
②の処理:①の処理完了後、基準時間以内に完了していない場合、『処理遅延通知』を送信
※ 基準時間とは、「配信数 ÷ 保証速度(通 / 時)」で算出した『見込み完了時間』と『0.5h』を比較し、
大きい方のことです
例1)配信数:100通 / 速度保証オプション:10万通/h
見込み完了時間 = 100 / 100,000 = 0.001h
→『0.001h < 0.5h』で『0.5h』の方が大きいため、『0.5h』で処理が完了しているかを確認
例2)配信数:70,000通 / 速度保証オプション:10万通/h
見込み完了時間 = 70,000 / 100,000 = 0.7h
→『0.7h > 0.5h』で『0.7h』の方が大きいため、『0.7h』で処理が完了しているかを確認
● repica
①の処理:0.5h(30分)以内に完了していない場合、『処理遅延通知』を送信
②の処理:①の処理完了後、1時間経過しても完了していない場合、『処理遅延通知』を送信
そのため、①の処理で通知が送信された場合、②の処理では通知は送られません。
参考:リリース前の仕様
・配信開始時間から0.5h以内に処理が完了しない場合、メール配信サーバーや配信数などに関係なく、『処理遅延通知』が送られている。
参考:発生していた課題
・配信数が多い場合など、処理に0.5h以上かかることが想定される配信でも『処理遅延通知』が送られてしまうことがあり、確認の手間がかかる。
データパレット|「処理実行履歴画面」で取り込み元データを削除できる
機能の概要
・取り込み元データ / 削除した処理実行履歴に紐づく取り込み元データを削除できる
・「連携ファイルの一覧」をCSVダウンロードできる
・取り込み元データを削除できる権限を追加
・データファイル削除から90日経過後に取り込み元データを削除する
機能の活用シーン
・取り込み元データを削除したい場合
・GDPR対応のため、b→dash上に保存された特定個人情報を確実に削除したい場合
・社内セキュリティポリシーに基づき、一定期間を過ぎた連携ファイルを削除する運用を行っている場合
機能の詳細
取り込み元データ / 削除した処理実行履歴に紐づく取り込み元データを削除できる
「データファイル処理実行履歴画面」に新たに追加される『削除アイコン』『自動削除された処理実行履歴の一括削除アイコン』をクリックすると、
処理実行履歴に紐づく取り込み元データ(連携ファイル)を削除できるようになります。
削除処理中はステータスが「削除中」と表示され、完了後は該当データが一覧に表示されなくなります。
● 削除アイコン :任意の取り込み元データ(連携ファイル)を削除できる
● 自動削除された処理実行履歴の一括削除アイコン:取り込み元データ(連携ファイル)を一括で削除できる
「処理分類」カラムが「出力」や、「ステータス」カラムが「処理中」のデータは削除できません。
[参考:(左)削除アイコン /(右)自動削除された処理実行履歴の一括削除アイコン]
「連携ファイルの一覧」をCSVダウンロードできる
「データファイル処理実行履歴画面」に、新たに追加された『バックアップされた連携ファイルの一覧アイコン』をクリックすると、
バックアップとして保持されている取り込み元データ(連携ファイル)の一覧をCSVファイルでダウンロードすることができるようになります。
[参考:バックアップされた連携ファイルの一覧アイコン]

取り込み元データを削除できる権限を追加
「共通設定」アプリの「権限管理」に『連携ファイルの削除』が追加されます。
「権限レベル」を「可」に設定することで、任意の取り込み元データ(連携ファイル)を削除できるようになります。
[参考:「権限管理」画面]

データファイル削除から90日経過後に取り込み元データを削除する
データファイルを削除してから90日が経過すると、紐づく取り込み元データ(連携ファイル)が削除されるようになります。
● 対象データ :1次データ
(ローカル環境からのアップロード / 基幹システムからの連携 / 外部アプリケーションからの連携)
● リリース前の挙動:データファイルを削除しても、取り込み元データ(連携ファイル)は削除されない
● リリース後の挙動:データファイルの削除から90日後に、取り込み元データ(連携ファイル)を削除する
参考:リリース前の仕様
・b→dash上に保存された取り込み元データ(連携ファイル)は、画面上で削除することができない。
参考:発生していた課題
・b→dash上に保存された取り込み元データ(連携ファイル)は、画面上で削除することができないため、
GDPRなどの法令に基づく削除対応も弊社側に依頼する必要があり、時間と工数がかかる。
・b→dashの画面上ではファイルが削除されたように見えても、システム上にはデータが残っており、情報漏洩のリスクがある。
共通設定|一部APIの『分間リクエスト上限数』『取り込み処理方法』を変更
機能の概要
・一部APIの『分間リクエスト上限数』を変更
・一部APIの『取り込み処理方法』を変更
機能の詳細
一部APIの『分間リクエスト上限数』を変更
● 上限数を増やす(100リクエスト/分 → 300リクエスト/分)
該当のAPI:データファイル更新API
データファイル更新結果取得API
● 上限数を減らす(100リクエスト/分 → 30リクエスト/分)
該当のAPI:データファイル定義取得API / データファイルレコード取得API / データファイル一覧取得API
セグメント一覧取得API / セグメント条件更新API
メールコンテンツ新規作成API / メールコンテンツ一覧取得API
メール配信設定新規作成API / メール配信運用開始API
送信元情報一覧取得API / メール登録解除リスト削除API
一部APIの『取り込み処理方法』を変更
● 該当のAPI :データファイル更新API
● 変更前の方法:1リクエストに対して、1取り込み処理を行う
● 変更後の方法:リクエストを15秒に1回確認し、同じデータファイルに対する差分更新のリクエストは、
まとめて取り込み処理を行う
参考:リリース前の仕様
・すべてのAPIの『分間リクエスト上限数』は、一律で「100リクエスト/分」に設定されている。
参考:発生していた課題
・1分間のリクエスト数が100を超過すると、エラーが発生する可能性がある。






