コンバージョン設定が正しくできたか検証したい

本記事で紹介するデータ加工/統合の例

本記事では、「コンバージョン設定が正しくできたか検証したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工統合すれば実現できるかをご紹介します。

データ加工/統合の内容

本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工/統合を行います。

想定利用業界別 利用シーン

本記事で紹介するデータ加工/統合の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。

活用企業イメージ
  • 独自のwebサイトを管理しており「会員登録」「購入」などのコンバージョンポイントを持っている企業
  • webサイトのコンバージョン数を計測したい企業
  • コンバージョン設定が正しく設定できているかを確認したい企業
活用イメージ
  • 本記事で紹介するコンバージョンデータの加工を行い、貴社で管理している「Google Analytics」のデータまたは貴社システムのデータと比較することで、b→dashで正しくコンバージョン計測ができているか確認する

加工/統合に必要なデータと準備

データの準備

本記事で紹介するデータの加工/統合はb→dashデータの「webアクセスログデータ」「コンバージョンデータ」のみで実装することができます。新たに貴社のデータを連携する必要はありません。

アクセスログ計測の準備

データの加工/統合を行う前に、b→dashで貴社webサイトのアクセスログ計測とコンバージョン設定を行う事前準備が必要となります以下の記事を参考に事前準備をまず初めに実施頂くようお願いいたします。

関連するサポートサイト記事を参照する

事前準備の手順については以下のサポートサイト記事をご参照ください。

○ データの準備に関するサポートサイト記事
b→dashデータの詳細を知りたい

○ アクセスログ計測の準備に関するサポートサイト記事
[概要]webデータの全体像   直貼りでタグを設置したい
YTMでタグを設置したい      GTMでタグを設置したい

○ コンバージョン設定の準備に関するサポートサイト記事
webサイトのCVを取得したい

データ準備と活用までの流れ

本記事では、貴社webサイトのアクセスログ計測データが集積されている「webアクセスログデータ」と、コンバージョン情報が集積される「コンバージョンデータ」の統合を行い、統合データから「コンバージョン数」を算出するデータの加工例を紹介します。

また、加工したデータと貴社が管理している「Google Analytics」のデータまたは貴社システムデータ内のコンバージョン数を比較することで、b→dashで正しくコンバージョンが計測ができているかを確認します。

データ構築~活用までのStep

以下3つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。

❶ webアクセスログデータとコンバージョンデータを統合する

最初に、ページURLごとのコンバージョン結果を確認するために、流入元情報が記録されている「webアクセスログデータ」とコンバージョン情報が記録されている「コンバージョンデータ」を統合します。

データパレット」をクリックします

データを確認する」をクリックします

統合する」をクリックします

カスタマイズ」をクリックします

データファイル」アイコンをクリックします

webアクセスログデータ」と「コンバージョンデータ」をクリックします

統合」アイコンをクリックします

【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

統合したいカラムを選択し、「次へ」をクリックします

「webアクセスログデータ」「コンバージョンデータ」ともに「webアクセスログID」カラムを選択します

先に選択したデータに対して統合する」を選択し、「適用」をクリックします

ファイル名として「CV確認用データ」を入力し、「保存」をクリックします

保存」をクリックします

更新する」を選択し、「適用」をクリックします

保存」をクリックします

保存」をクリックします

トグルボタンをクリックし、運用を開始します

データパレット一覧画面に統合データが作成されています

❷ 統合したデータを加工する

次に、❶で作成した統合データの加工を行います。以下では年月日、ページURLごとのコンバージョン数を確認する加工手順を説明します。

PVとClickにそれぞれフラグを立てる
データパレット一覧画面から「CV確認用データ」をクリックします

if文」をクリックします

PV/Click」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

①【条件】:「次に完全一致」「pageview」の場合/【値】:「次の値」「1」とする
②【値】:「次の値」「0」とする

if文で作成されたカラムの名称を変更します

今回は「PVフラグ(テキスト)」というカラム名に変更しています

型変換」をクリックします

PVフラグ(テキスト)」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【データ型の選択】:「テキスト型」を「整数型」へ変更
【型変換エラーの設定】:「クレンジングを中止する

上書き保存」を選択後
カラム名「PVフラグ(整数)」を入力し「保存」をクリックします

if文」をクリックします

PV/Click」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

①【条件】:「次に完全一致」「click」の場合/【値】:「次の値」「1」とする
②【値】:「次の値」「0」とする

if文で作成されたカラムの名称を変更します

今回は「Clickフラグ(テキスト)」というカラム名に変更しています

型変換」をクリックします

Clickフラグ(テキスト)」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

①【データ型の選択】:「テキスト」を「整数型」へ変更
②【型変換】:「クレンジングを中止する

名前を付けて保存」を選択後、
Clickフラグ(整数)」と入力し「保存」をクリックします

CV設定ごとにフラグを立てる

CV設定ごとに「IF文」を用いてフラグを立てるように加工します。下記ではCV設定が2つの場合を例に、加工手順を説明します。

下記で説明する加工手順は、貴社で設定しているCV設定の数だけ実施する必要があります。
if文」をクリックします

コンバージョンID」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

①【条件】:「次を含む」「1」の場合/【値】:「次の値」「1」とする
②【値】:「次の値」「0」とする

if文で作成されたカラムの名称を変更します

今回は「CVフラグ_1(テキスト)」というカラム名に変更しています

型変換」をクリックします

CVフラグ_1(テキスト)」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【データ型の選択】:「テキスト型」を「整数型」へ変更
【型変換エラーの設定】:「クレンジングを中止する

上書き保存」を選択後、
カラム名「CVフラグ_1(整数)」を入力し「保存」をクリックします

if文」をクリックします

コンバージョンID」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

①【条件】:「次を含む」「2」の場合/【値】:「次の値」「1」とする
②【値】:「次の値」「0」とする

型変換」をクリックします

CVフラグ_2(テキスト)」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【データ型の選択】:「テキスト型」を「整数型」へ変更
【型変換エラーの設定】:「クレンジングを中止する

上書き保存」を選択後、
カラム名「CVフラグ_2(整数)」を入力し「保存」をクリックします

年月日カラムを作成する
抽出」をクリックします

PV/Click日時」カラムをクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【条件】:「先頭」から「10」文字目までを「日時型」として抽出する

クレンジングを中止する」を選択し、「適用」をクリックします

名前を付けて保存を選択後、
カラム名「年月日」を入力し「保存」をクリックします

URLごとにCV数を算出する
集約」をクリックします

集約のキーとなるカラムを選択します

今回の例では年月日とページURLをもとに集約を行いたいため、「年月日」カラム、「ページURL」カラムを選択します。

適用」をクリックします

集約して残したい1つ目カラムとしてPVフラグ(整数)」カラムを選択します

集計方法として「合計」を選択し「適用」をクリックします

集約して残したい2つ目カラムとしてClickフラグ(整数)」カラムを選択します

集計方法として「合計」を選択し「適用」をクリックします

集約して残したい3つ目カラムとしてCVフラグ_1(整数)」カラムを選択します

集計方法として「合計」を選択し「適用」をクリックします

集約して残したい4つ目カラムとしてCVフラグ_2(整数)」カラムを選択します

集計方法として「合計」を選択し「適用」をクリックします

適用」をクリックします

保存」をクリックします

集約を行ったカラムの名称を変更します

今回は下記のカラム名を変更しています。
・PVフラグ(整数)(合計):PV数
・Clickフラグ(整数)(合計):Click数
・CVフラグ_1(整数)(合計):CV数_1
・CVフラグ_2(整数)(合計):CV数_2

四則演算」をクリックします

CV数_1」カラムと「CV数_2」カラムを選択し、「適用」をクリックします

下記の設定を指定して、「適用」をクリックします

【計算の設定】:CV数_1「」CV数_2
【端数処理の設定】:小数第「1」位を「切り捨て

名前を付けて保存」を選択後、
カラム名「CV数合計」を入力し「保存」をクリックします

絞込み」をクリックします

CV数合計」をクリックします

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【条件】:「以上」「1

適用」をクリックします

削除」をクリックします

CV数合計」をクリックします

適用」をクリックします

削除」をクリックします

保存」をクリックします

ファイル名として「CV数確認用データ_加工済み」を入力し、「保存」をクリックします

データファイルが作成されました

❸ Google Analyticsや貴社システムデータと比較する

最後に、❶で作成した「パラメータ設定確認用データ」と貴社で管理しているGoogle Analytics(GA)のデータまたは貴社システムのデータを比較して、正しくコンバージョンが計測できているかを確認します。

確認方法

b→dashで計測したCV数と、GAで計測したデータ(CV数)/貴社システムのデータ(CV数)を10%前後の誤差を考慮して比較してください。

GAと比較する際の注意点

b→dashで計測するアクセスログデータは、GAで計測するアクセスログデータと差分があります。
「集計方法」「タグ動作タイミング」「各項目の計測ルール」「集計対象」の4つの要因で差分が生じることを加味して2つのデータの比較を行ってください。

詳細については「b→dashとGoogle Analyticsのアクセスログデータの違いを知りたい」をご参照ください。

b→dashとGoogle Analytics/貴社システムのデータで「CV数」に差分がある

b→dashで計測したデータとGoogle Analytics/貴社システムのデータで「CV数」に差分(10%以上)がある場合は、以下の対応を行っていただくようお願いいたします。

● CV数が想定よりも多い

CV数が想定よりも多い場合は、タグが重複発火している可能性があります。タグ設置に関するサポートサイト記事を参照して、タグの設置方法を修正してください

● CV数が想定より少ない

CV数が想定より少ない場合は、一部のwebサイトのタグが発火していない計測対象URLが正しく設定されていない可能性があります。
サポートサイト記事を参照して、webサイトのタグ設置箇所を修正またはCV計測対象URLの設定を修正してください。

○ タグ設置に関するサポートサイト記事
[概要]webデータの全体像  直貼りでタグを設置したい
YTMでタグを設置したい    GTMでタグを設置したい

○ CV計測対象URLの設定に関するサポートサイト記事
webサイトのCVを取得したい

「コンバージョン設定が正しくできたか検証したい」の実現方法の紹介は以上になります。