目次
本記事で紹介するデータ加工の例
本記事では、「仮登録から3日経過した顧客に本登録を促進するメールを配信をしたい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工すれば実現できるかをご紹介します。
データ加工の内容
本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工を行います。
想定利用業界別 利用シーン
本記事で紹介するデータ加工の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。
【想定利用業界】メディア(情報系)/人材(紹介)
活用企業イメージ
- 会員登録時に「仮登録」「本登録」などの2段階の過程がある企業
- 「仮登録時のデータ」「本登録時のデータ」を顧客ごとに管理している企業
活用イメージ
- 仮登録を行ったが、3日経過しても本登録まで至らない顧客に対して、リマインドメールを配信したい
- 仮登録から3日経過した顧客への本登録促進メール配信を実施するにあたり、仮登録からの経過日数を算出したい
加工に必要なデータ
本記事で紹介するデータ加工を実施するには、以下表に記載されているデータ(カラム)が含まれたデータファイルを用意しておく必要があります。
# | カラム | データ型 | 必須 | 参照データ | データ定義 |
1 | 顧客ID | テキスト | ● | 顧客データ | ※顧客データの主キー |
2 | メールアドレス | テキスト | ● | 顧客データ | - |
3 | メルマガ許可フラグ | 真偽値 | ● | 顧客データ | - |
4 | 仮登録日 | 日付 | ● | 顧客データ | - |
5 | 本登録日 | テキスト | ● | 顧客データ | - |
※上記カラムがb→dash上に存在しない場合(b→dashに連携していない場合)は、データ連携をまず初めに実施頂くようお願いいたします
データ準備と活用までの流れ
本記事では、「顧客データ」から『仮登録からの経過日数』『本登録フラグ』カラムを加工を用いて作成する手順と、作成したデータを利用して仮登録から3日経過した顧客への本登録促進メールの配信に必要なセグメント作成の手順を紹介します。
データ準備~活用までのStep
以下4つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。
❶「顧客データ」に加工を行う
「顧客データ」の『仮登録日』カラムに加工を行い『仮登録からの経過日数』カラム、『本登録日』カラムに加工を行い『本登録フラグ』カラムを作成します。
『仮登録からの経過日数』カラムを作成する
「データパレット」をクリックします
「データを確認する」をクリックします
「顧客データ」をクリックします
「時刻演算」をクリックします
「仮登録日」カラムを選択し、「適用」をクリックします
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【固定値】:「本日の日付」↔「仮登録日」
「名前を付けて保存」を選択後、
カラム名「仮登録からの経過日数」を入力し「保存」をクリックします
『本登録フラグ』カラムを作成する
「IF文」をクリックします
「本登録日」カラムを選択し、「適用」をクリックします
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
①【条件】:「空文字」/【値】:「次の値」「0」
②【値】:「次の値」「1」
IF文で作成されたカラムの名称を変更します
今回は「本登録フラグ」というカラム名に変更しています。
「保存」をクリックします
任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします
今回は「仮登録から3日経過した顧客への本登録促進メール」と入力しています。
作成したファイルが表示されました
❷ セグメントを作成する
❶で作成したデータファイルをもとに、「仮登録から3日経過した顧客に本登録促進メール」で使用するセグメントを作成します。
「セグメント」をクリックします
「新規作成」をクリックします
「カスタマイズ」を選択し、「適用」をクリックします
「単一セグメント」を選択し、「適用」をクリックします
「仮登録から3日経過した顧客への本登録促進メール」をクリックします
「顧客ID」カラムを選択し、「適用」をクリックします
「本登録フラグ」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「次に完全一致」「0」
「追加」をクリックします
「仮登録からの経過日数」カラムを選択します
以下の条件を入力し、「適用」をクリックします
【条件】:「次と等しい」「3」
「追加」をクリックします
「メルマガ許可フラグ」カラムを選択します
「true」を選択し、「適用」をクリックします
「OR」をクリックし、「AND」に変更します
「保存」をクリックします
任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします
今回は「仮登録から3日経過した顧客への本登録促進メール_セグメント」と入力しています。
セグメントファイルが作成されました
➌ メールコンテンツを作成する
メール配信で使用するメールコンテンツを作成します。
メールコンテンツの作成の詳細については「HTMLメールを作成したい(GUI)」「HTMLメールを作成したい(HTML)」をご参照ください。
❹ メール配信設定を行う
作成したメールコンテンツを用いてメールの配信設定を行います。
メール配信設定の詳細については「単発のメールを本番配信したい」をご参照ください。
上記では、メール配信を実施する手順を説明しましたが、他の配信アプリの施策でも活用ができます。ただし、web接客では「ビジターID」、LINE配信では「LINE ID」、SMS配信では「電話番号」、Push通知では「トークン」のカラムがセグメントに含まれている必要があります。
各配信アプリの配信設定については、以下をご参照ください。
web接客:web接客コンテンツを配信したい
LINE配信:単発のLINEメッセージを本番配信したい
SMS配信:単発のSMSメッセージを本番配信したい
Push配信:単発のPush通知を本番配信したい
シナリオ配信:複数チャネルを用いたシナリオを配信したい