webサイトへの流入元を取得したい

はじめに

b→dashで取得できるwebサイトデータの全体像を知りたい場合は、まずは以下の記事をご覧ください

流入元データを取得する3つの方法

流入元データを取得するためには3つの方法があります。広告からの流入を計測したいか、施策からの流入を計測したいか、またはパラメータは何を用いるかによって計測方法が異なるので、以下を参考にして適切な計測方法を確認しましょう。

※b→dashでは、UTMパラメータ以外のパラメータは自動判定されません

パラメータを付与することで、Google広告やYahoo!広告、Criteo広告といった広告媒体からの流入元を計測することができます。

➊広告パラメータを手動でb→dashに登録する方法

流入元計測の流れ

広告パラメータを手動でb→dashに登録する場合、以下の4つの流れを経ることで流入元が計測されます。

流入元計測に必要な2つのタスク

広告からの流入を計測するには、「①広告パラメータをb→dashに登録する」「②広告パラメータを広告URLに付与する」の2つのタスクが必要です。

以下では、b→dashへの登録作業である「➊広告パラメータをb→dashに登録する」について説明します!
(「②広告パラメータを広告URLに付与する」については、b→dash外の作業のため説明は省略します)

広告パラメータをb→dashに登録する手順

広告パラメータを手動登録する方法には「個別登録」パターンと「一括登録」パターンの2種類があります。

個別登録
新規作成」をクリックします

各種値」を入力し、「適用」をクリックします

上記画像では、広告パラメータに登録する文字列の文頭に「?」が記載されていますが、広告パラメータの登録時に、必ずしも広告パラメータの文頭に「?」を記載する必要はありません
また、「?」の記載有無によって広告パラメータの登録ができず、広告判定が行われないといった問題は生じません。
広告パラメータ一覧に表示されます

一括登録
フォーマットダウンロード」をクリックします

保存」をクリックします

ダウンロードしたフォーマットを開きます

登録したい各種値」を入力し、上書き保存します

今回は3つの広告パラメータを一括で登録します!
アップロード」をクリックします

先程のフォーマットを選択し、開く」をクリックします

アップロードしたデータを一覧へ追加」を選択し、「適用」をクリックします

「アップロードしたデータを一覧から削除」を選ぶと、『アップロードしたファイルに記載されている広告ID』と『b→dashに元々登録しているパラメータの広告ID』が一致するものを一括で削除することができます。
また、「アップロードしたデータを一覧へ追加」を選択した場合、『アップロードしたファイルに記載されている広告ID』と『b→dashに元々登録しているパラメータの広告ID』が一致したレコードに関しては、新たなレコードは追加されず、各項目の差分のみ更新されます
一覧にアップロードしたコンテンツが表示されます

これで一度に3つのパラメータを登録することができました!
広告パラメータの各項目の定義を知りたい

b→dashに広告パラメータを設定する際には、計14項目を登録することができます。各設定項目の定義などの、項目の詳細について下記にまとめましたのでご参照ください。

[参考:広告パラメータの項目と説明]

広告パラメータの判定は、UTMパラメータの判定の後に行われます
b→dashにおいて、「❶UTMパラメータ」「❷広告パラメータ」の順で自動判定の処理が実行されますので、ご注意ください。
広告パラメータの設定内容をCSVファイル形式でダウンロードする手順

b→dashでは、登録した広告パラメータの設定内容をCSVファイル形式でダウンロードすることができます。下記では、広告パラメータの設定内容をダウンロードする手順を説明します。

ダウンロードしたいパラメータ設定」にチェックを入れます

CSVダウンロード」をクリックします

保存」をクリックします

CSVダウンロードできたことを確認します

➋UTMパラメータをb→dashで自動判定する方法

流入元計測の流れ

UTMパラメータを手動でb→dashに登録する場合、以下の4つの流れを経ることで流入元が計測されます。

流入元計測に必要なタスク

広告からの流入を計測するには、「広告パラメータを広告URLに付与する」のタスクが必要です。

「広告パラメータを広告URLに付与する」はb→dash外のため説明は割愛し、以下では「自動登録されたUTMパラメータをb→dash上で確認する」方法を説明します!
共通設定」をクリックします

パラメータ設定」をクリックします

UTMパラメータが「自動判定」されていることを確認することができます

メールコンテンツでは、同一のUTMパラメータをb→dashとGAで併用することができます。
UTMパラメータと広告パラメータの対応関係表

アクセスログ経由で取得したUTMパラメータは、以下の対応関係に基き、b→dash上の広告パラメータに設定されます。

UTMパラメータ b→dash上の
広告パラメータの項目
必須項目
utm_source 広告ネットワーク 必須
utm_medium 広告種別 必須
utm_campaign キャンペーン名 必須
utm_term 広告キーワード -
utm_content クリエイティブ名など

※「utm_content」に設定した内容によってb→dash上の広告パラメータの項目が異なります
-

※必須項目の3つすべてのUTMパラメータが付与されている場合のみ、UTMパラメータの値がb→dashのパラメータ設定画面の広告パラメータに反映されます

UTMパラメータの生成方法

UTMパラメータは、Google社が定めている「記載ルール」に則ってパラメータを作成する必要があり、記載ルールに準拠していない場合は正しく流入元が計測されないため、注意して作成しましょう。UTMパラメータ作成にあたって、Google社が用意している、URL生成ツールというものもありますので、参考としてご利用ください。

UTMパラメータと広告パラメータは併用することはできません

1つのURLにUTMパラメータと広告パラメータは併用することはできません。1つのURLにUTMパラメータと広告パラメータを付与している場合、UTMパラメータのみが判定され、アクセスログデータにはUTMパラメータから取得できる値のみが反映されます。

アクセスログデータに関しては「b→dashデータの詳細を知りたい」をご参照ください。

UTMパラメータが「自動判定」されない場合はどうすればいい??

UTMパラメータが「自動判定」されない場合は、何らかの設定が誤っていると考えられます。以下の表によくある設定誤りを記載しますので、こちらに該当しないかご確認ください。

考えられる原因 改善策
「必須項目」を設定できていない UTMパラメータには、必須項目が存在し、必須の3項目を全て含むURLの場合のみ、UTMパラメータが広告パラメータ設定に自動で反映されます。

必須項目の3項目は以下になります
●utm_source
●utm_medium
●utm_campaign
反映処理が実行されていない 広告パラメータは反映処理のタイミングが決まっており、広告パラメータ側の反映処理が実行されていない場合は、パラメータが表示されません。

反映処理のタイミングは、毎時2回(00分/30分)となっていますので、ご注意ください。

➌配信パラメータの付与設定を行う方法

流入元計測の流れ

配信パラメータを付与する方法で計測する場合、以下の5つの流れを経ることで流入元が計測されます。

流入元計測に必要なタスク

施策からの流入を計測するには、「配信パラメータをb→dashに登録する」のタスクが必要です。

以下では、b→dashへの登録作業である「➊配信パラメータをb→dashに登録する」について説明します!
配信パラメータ」をクリックします

新規作成」をクリックします

対象URL」と「ステータス」を入力し、「適用」をクリックします

ステータスを「無効」のままであったり、ドメインのみの登録、「http」「https」の記載ミスをすると、対象URLを施策に差し込んでも、パラメータが付与されずに配信されてしまうので、ご注意ください!
また、対象URLに「/#/」が含まれている場合、アンカーリンクとして判定されるため、 メールなどのコンテンツ配信時、意図しない形式でパラメータが付与される可能性がありますので、ご注意ください。
クリック計測ができない拡張子の一覧

配信パラメータを付与したいURLに特定の拡張子が付いていると、配信パラメータは付与されますがクリック計測はできません。登録するURLに下記一覧の拡張子が付いていないかご確認ください。

パラメータ付与の対象URLの指定方法について

パラメータ付与は指定したURLに「前方一致」するURLが対象となります。そのため特定のページのみに配信パラメータを付与したい場合は、パラメータを付与したいページのURLの末尾までを「対象URL」として指定する必要があります。

例えば、下記の①~③全てのURLにパラメータ付与をしたい場合は「https://support.com/」と指定すれば他のURLを設定する必要はなく、②のみにパラメータ付与をしたい場合は「 https://support.com/news/」と「/」以降まで指定する必要があります。

① https://support.com/
② https://support.com/news/
③ https://support.com/service/
配信パラメータ一覧に表示されます

メールやLINE等のコンテンツ上のURLの内、上記の配信パラメータに登録されているURLに対して、メールやLINE配信時に自動でパラメータが付与されます。
テスト配信を実施して、パラメータが正常に付与されているかを確認しましょう!
テストメールの配信方法はこちらです。
対象URLを差し込んだテストメール

これで施策のコンテンツ上にあるURLにパラメータを付与することができました!
パラメータ付与したURLのクリック計測
パラメータ付与したURLが、クリックされたかどうかを計測する際、原則1セッションあたり1回まで計測します。そのため、同じセッション内でURLを複数回クリックしたとしても1回しかカウントされません。
また、クリック計測の対象期間は、パラメータ付与したURLを記載したメールやLINEが配信されてから14日間のみとなります。

※ セッションの用語定義については「b→dash用語集」をご参照ください

パラメータの「key」「value」に任意の文字列を設定することはできません

b→dashのパラメータ生成では、「key」「value」に任意の文字列を設定することはできませんのでご留意ください。

【参考:パラメータにおける「key」と「value」の位置】

流入元データ取得に関する補足事項

流入元別にCV計測するケースにおける補足事項

b→dashでは、メールやLINEなど流入元別にCV(コンバージョン)を計測することができますが、タグを設置するページや、ユーザーの遷移状況によっては、セッション情報が切れてしまい、CV計測ができない場合があります。以下にCV計測できるケースとできないケースを紹介しますので、参考までにご確認ください。

CV計測できるケース
➊「ランディングページ」「中間ページ」「CVページ」のすべてにタグを設置している

❷「ランディングページ」と「CVページ」にタグは設置されており、「中間ページ」にはタグが設置されていない

CV計測できないケース
❸「ランディングページ」または「コンバージョンページ」どちらかにタグを設置していない場合

➍「ランディングページ」が外部サイトのためタグを設置することができない場合

➎すべてのページにタグを設置しているが、ユーザーが画面間の遷移に30分以上かかった場合

リダイレクトを経由するとパラメータが脱落する可能性があります

パラメータが付与されたリンクからサイトを遷移する際に、一度リダイレクトを経由すると、パラメータが脱落してしまう可能性があります。そのため流入元計測やClick計測ができないため、パラメータを引き継ぐように、貴社webサイトの改修をお願いします。

[参考]b→dashで付与されるパラメータ一覧

b→dashにおいて、パラメータ設定を行った際に付与される文字列や、任意文字列に使用される文字種についてまとめましたので、ご参照ください。

アクセスログ解析系パラメータ
# パラメータ名 説明 任意部分に用いられる文字種
1 _bd_prev_page 前ページURL 「a-z」「A-Z」「0-9」 「-」「 _ 」「 . 」
「 ! 」「 ~ 」「 * 」「 ' 」「 ( 」「 ) 」「%」
2 _bdrpf リピーターフラグ 「0」「1」
3 _bdsid セッションID 「a-z」「A-Z」「0-9」 「+」「~」「 . 」
配信コンテンツ計測系パラメータ
# パラメータ名 説明 任意部分に用いられる文字種
1 bdmlc メール自動付与
パラメータ
「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
2 bdlic LINE自動付与パラメータ
(リッチメニュー以外)
「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
3 bdlrc LINE自動付与パラメータ
(リッチメニューのみ)
「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
4 bdsmc SMS自動付与パラメータ 「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
5 bdpsc Push通知自動付与
パラメータ
「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
6 bdmlrec メールレコメンド 「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
7 bdlirec LINEレコメンド 「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
8 bdsmrec SMSレコメンド 「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
9 bdpsrec Push通知レコメンド 「a-z」「A-Z」「0-9」「 ~ 」「 _ 」
その他パラメータ
# パラメータ名 説明 任意部分に用いられる文字種
1 bdrec レコメンドのクリック計測に
用いるパラメータ
「a-z」「A-Z」「0-9」「 . 」「 - 」
「 * 」「 _ 」「%」「+」
2 bdl 自動付与パラメータの連番を
判定するためのパラメータ
「0-9」