顧客のカスタマージャーニーを可視化したい

1 本記事で紹介するデータ加工/統合の例
2 データ準備と活用までの流れ

本記事で紹介するデータ加工/統合の例

本記事では、「顧客のカスタマージャーニーを可視化したい」という要件について、b→dashのデータパレット機能を用いて、どのようにデータを加工/統合すれば実現できるかをご紹介します。

データ加工/統合の内容

本記事で紹介する活用例では以下のイメージのデータ加工/統合を行います。

想定利用業界別利用シーン

本記事で紹介するデータ加工/統合の内容が「どのような業界の」「どのような企業において」「どのように活用されるか」の例をご紹介します。

【想定利用業界】EC専業/店舗オムニ

活用企業イメージ

ECと店舗の2つの販売チャネルを持っており、ECと店舗ごとにデータを管理している企業
複数の商品の販売を行っており、商品ごとにデータを管理している企業

活用イメージ

販売チャネルと購入した商品の2つの観点から、ユーザーごとに購買順序を可視化したい

加工/統合に必要なデータ

本記事で紹介するデータ加工/統合を実施するには、以下表において『必須』となっているデータ（カラム）をb→dash データパレットアプリに用意しておく必要があります。

#	カラム	データ型	必須	参照データ	データ定義
1	受注ID	テキスト	●	受注データ	※受注データの主キー
2	顧客ID	テキスト	●	受注データ	-
3	受注日時	日時	●	受注データ	-
４	販売チャネル	テキスト	●	受注データ	-
5	受注明細ID	テキスト	-	受注明細データ	※受注明細データの主キー
6	受注ID	テキスト	●	受注明細データ	-
7	商品名	テキスト	●	受注明細データ	-

※上記カラムがb→dash上に存在しない場合（b→dashに連携していない場合）は、データ連携をまず初めに実施頂くようお願いいたします

データ準備と活用までの流れ

本記事では、顧客のカスタマージャーニー分析をするために必要なデータ加工/統合の方法とレポートの作成方法について紹介します。

データ準備～活用までのStep

以下5つのStepを実施することで、データ準備とデータ活用を実現することができます。

❶「受注データ」に加工を用いて『購入回数』カラムを作成する

「受注データ」に加工を用いて、顧客単位で『購入回数』が把握できるカラムを作成します。

「受注データ」をクリックします

「ランキング」をクリックします

「グループ内で順位付け」を選択し、「適用」をクリックします

「顧客ID」カラムを選択し、「適用」をクリックします

「受注日時」カラムを選択します

下記の条件を指定して、「適用」をクリックします

【順位の付け方】：「大きい順」

「適用」をクリックします

「同率なし」を選択して、「適用」をクリックします

「ランキング」で作成したカラムの名称を変更します

今回はカラム名を「購入回数」に変更します。

「保存」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「受注データ_加工済」と入力しています。

作成したファイルが表示されます

❷ 購入回数に応じて顧客を絞込んだデータファイルを作成する

❶で作成したデータファイルに加工を用いて、初回購入から5回目購入までの購入回数に応じて顧客を絞込んだ5つのデータファイルを作成します。

以下では、初回購入の顧客を絞込んだデータファイルを作成する例をもとに手順を説明します。「2、3、4、5回目購入の顧客を絞込んたデータファイル」も購入回数に応じて、以下を参考に作成してください。

「受注データ_加工済」をクリックします

「絞込み」をクリックします

「購入回数」カラムを選択します

以下の条件を選択し、「適用」をクリックします

【条件】：「次と等しい」「1」

今回は「初回購入の顧客」に絞込むために、条件を「次と等しい」「1」と入力しています。「2回目購入の顧客」に絞込む場合は、条件を「次と等しい」「2」と入力してください。

「適用」をクリックします

「保存」をクリックします

「新規データファイルとして保存」を選択し、「次へ」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「受注データ_初回購入」と入力します。

作成したデータファイルが表示されます

上記❷「購入回数に応じて顧客を絞込んだデータファイルを作成する」では「初回購入の顧客を絞込んだデータファイル」の作成手順を説明しました。
「初回購入の顧客を絞込んだデータファイル」の作成手順を参考に、「2、3、4、5回目購入の顧客を絞込んたデータファイル」も購入回数に応じて作成してください。

➌ 「受注明細データ」と「❷で作成した5つのデータファイル」を購入回数に応じて統合し、カラム名を変更する

「統合する」をクリックします

「カスタマイズ」をクリックします

「データファイル」アイコンをクリックします

「受注明細データ」をクリックします

「データファイル」アイコンをクリックします

「受注データ_初回購入」をクリックします

「統合」アイコンをクリックします

「【横】方向に統合」を選択し、「適用」をクリックします

「受注ID」を選択し、「次へ」をクリックします

「共通のデータのみ統合する」を選択し、「適用」をクリックします

任意のファイル名を入力し、「保存」をクリックします

今回は「受注明細×受注データ_初回購入」と入力しています。

「保存」をクリックします

「OFF」をクリックし、「ON」に変更します

「データ確認」をクリックします

作成した「受注明細×受注データ_初回購入」クリックします

以下のカラムの名称を変更します

今回は下記のカラム名を変更しています。
・商品名：初回受注商品名
・販売チャネル：初回受注チャネル

変更したカラム名が表示されました

上記➌『「❷で作成した5つのデータファイル」をそれぞれ「受注明細データ」と統合しカラム名を変更する』では「初回購入の顧客を絞込んだデータファイル」と「受注明細データ」を統合しカラム名を変更する手順を紹介しました。
「初回購入の顧客を絞込んだデータファイル」と「受注明細データ」を統合しカラム名を変更する手順を参考に「2、3、4、5回目購入の顧客を絞込んたデータファイル」と「受注明細データ」の統合も購入回数に応じて行ってください。