カスタムドメインとは
カスタムドメインとは、b→dashのCMSアプリで作成したフォームページをインターネット上に公開する際の「ドメイン」のことを指します。
【カスタムドメインの例】
カスタムドメインの決め方
カスタムドメインを何にするかを決定するにあたり、大きく2つの考え方があります。1つ目は「サブドメインを利用するケース」、2つ目は「新規にドメインを作成するケース」です。
「サブドメインを利用する」とは?
サブドメインとは、貴社のwebサイトにて運用中のドメインを分割することによって作成されたドメインのことです。一般的には、運用中のドメインの前部に「xxxx.」を追加した形式のドメインになります。
例)運用中ドメイン:example.com → サブドメイン:form.example.com
「新規にドメインを作成する」とは?
貴社のwebサイトにて利用しているドメインとは全く別のドメインを新しく作成する方法です。
例)運用中ドメイン:example.com → 別のドメイン:form-exam.com
どちらを利用するべきか?
b→dashでは以下の理由より「サブドメインを利用」したカスタムドメインにすることを推奨しています。
- webサイトのイメージの一貫性を保つことができ、サイトとフォームの利用ユーザーに不信感を与えることがない
- 新たにドメイン取得費用をかける必要がない
- 設定の手間を省略できる
貴社の社内ルールにてサブドメインの利用を禁止している場合や、利用しているDNSサーバーがサブドメイン発行機能を保持していない場合は、「新規ドメインを作成する」方法でカスタムドメインを作成しましょう。
「サブドメイン」を利用する方法
「サブドメインを利用」する場合は、カスタムドメインの安全性を示す証明書を新規で発行する必要があるかどうかで手順が変わります。
貴社のwebサイトにて「通常のSSL証明書を使用している場合」は、証明書を新規で発行する必要があり、「ワイルドカード型もしくはマルチドメイン型のSSL証明書を使用している場合」は、証明書を新規で発行する必要がありません。
SSL証明書とは、認証局と呼ばれる第3者団体が「webサイトを運営している会社の実在確認(身元確認)」をしたことを証明するもので、SSL証明書を持ったwebサイトのみが、SSL(Secure Socket Layer)通信と呼ばれる、ウェブブラウザとウェブサーバー間のデータの通信を「暗号化」したセキュアな通信方法を利用することができます。
b→dashのCMS / フォーム機能を利用する際には、b→dashのサーバー上にフォームページを構築し公開する形式になりますが、このフォームページにSSL証明書を登録することで、フォームページがあるサーバーと、フォームにアクセスしたユーザーが安全に通信することができるようになり、ユーザーがフォームで入力した氏名/住所/メールアドレスなどの個人情報を盗聴・改ざんされること防ぐことができるようになります。
また、SSL証明書を発行することで、ドメインの前につく通信プロトコルの表記が下記のように変わりますので、ユーザーは、この「https://」の表記によって、アクセスしているサイトが、SSL証明書発行済である安全なサイトであるかどうかを確認することができます。
・SSL証明書なし: 「http://form-exam.com」
・SSL証明書あり: 「https://form-exam.com」
SSL証明書の型は3つに分かれています。それぞれの詳細については以下を参照ください。
型 | 詳細 |
SSL証明書(通常) | 1つのドメイン(webサイト)を暗号化することが出来ます。 |
ワイルドカード型
SSL証明書 |
1枚のSSL証明書でサブドメインが異なる複数のwebサイトを暗号化することが出来ます。 |
マルチドメイン型
SSL証明書 |
1枚のSSL証明書でドメイン(FQDN)・サブドメインが異なる複数のwebサイトを暗号化することが出来ます。 |
「通常のSSL証明書」を使用している場合
こちらの「サブドメインを使用する場合[SSL証明書を発行する]」記事を参照して、カスタムドメインの設定を実施ください。
「ワイルドカード型またはマルチドメイン型のSSL証明書」を使用している場合
こちらの「サブドメインを使用する場合[SSL証明書を発行しない]のカスタムドメイン設定」記事を参照して、カスタムドメインの設定を実施ください。
※「ワイルドカード型」または「マルチドメイン型」のSSL証明書をご利用していても、b→dashで利用するサブドメインに流用しても良いかは貴社のセキュリティポリシーに従ってください
「新規ドメイン」を作成する方法
こちらの「新規ドメインを取得する場合」記事を参照して、カスタムドメインの設定を実施ください。
[参考]一般的なwebサイトとb→dashのCMSとの違い
一般的なwebサイトとb→dashのCMSでは、参照する情報や仕組みが異なります。そのため下記では、一般的なwebサイトとb→dashのCMSの違いについて説明します。
一般的なwebサイトの場合、webサーバーが「IPアドレス」(※2)を持っているため、DNS(※3)サーバーがwebサーバーの「IPアドレス」を参照することで、ユーザーはURLを指定して、webサイトにアクセスすることができます。
一方で、b→dashのCMSの場合、固定の「IPアドレス」を持っていないため、DNSサーバーがCloud Frontの「CNAME」を参照することで、エンドユーザーはURLを指定して、b→dashが公開するフォームにアクセスすることができます。
そのためb→dashのCMSで作成したフォームは、「CNAME」を発行し、登録しないとユーザーはフォームにアクセスすることができません。CMSで作成したフォームを運用する場合は、「CNAME」の発行と登録を必ず行ってください。
(※1)CNAME
プロバイダーが特定のホスト名をサービスに使用する必要がある場合や、ユーザーがユーザーフレンドリーなドメイン名を作成して長いアドレスや複雑なアドレスにリダイレクトさせる場合に、一般的に使用されるプロコトル(暗号)。
(※2)IPアドレス
データ通信を行うためのプロコトル(暗号)で、インターネット上の住所を指します。
(※3)DNS
IPアドレスとドメイン名を1:1の関係で紐づけて管理するサービスの仕組み。コンピューター同士が通信する際、相手のコンピュータを探すため、IPアドレスを使用しますが、IPアドレスは数字の羅列で人間にとって扱いにくいため、別名としてドメイン名が使用されます。