本記事について
本記事では、シナリオにおいて「AI(人工知能)/ ML(機械学習)機能」を活用した、『AB分岐』タスクの自動最適化機能を利用する方法について紹介します。
機能を利用したい場合は、弊社カスタマーサクセス担当までご連絡ください。
「繰り返し配信」における配信の挙動
繰り返し配信で『AB分岐』タスクの自動最適化機能を利用する場合、過去の「開封率」または「クリック率」のデータをもとに、最も成果の高い分岐の割合が高くなるよう自動で最適化されます。
判定に利用することができる成果
判定に利用できるデータは、「開封率」または「クリック率」のどちらかを選択することができます。
※ デフォルトでは「開封率」が選択されています
[参考:判定に利用するデータの切り替え]

配信数が多いほど、自動最適化の精度が高まります。
なお、1通目はランダムな振り分けになりますが、2通目以降は過去の配信をもとに振り分けが行われます。
初回配信における注意点
”初回配信”では、「開封率」や「クリック率」といった配信実績が存在しないため、それぞれの分岐を平等に評価します。
たとえば、分岐先を2つ設定した場合、ターゲット一人ひとりに対して「50%:50%」の割合で分岐先を判断します。
そのため、最適化後の割合が「80%:20%」や「60%:40%」のように偏る可能性があります。
例)【分岐タスク】
・「分岐A」「分岐B」「分岐C」の3つの分岐を設定
【配信実績をもとに算出されたデータ】
・「分岐A」の成果率:30%
・「分岐B」の成果率:10%
・「分岐C」の成果率: 5%
例のような実績をもとに自動最適化が行われた場合、一例として以下のような分岐率で算出されます。
・「分岐A」の分岐率:80%
・「分岐B」の分岐率:15%
・「分岐C」の分岐率: 5%
ただし、配信対象者数の母数が少なくなると、「100%:0%」になる確率が上がります。
また配信対象者数が「1人」の場合は、必ず「100%:0%」になります。
設定手順
『AB分岐』をドラッグし、シナリオ上の空白のボックスの中に設置します
「AIによる最適化」の「OFF」をクリックします
「判定に利用するデータ」を選択します
「適用」をクリックします
『AB分岐』が設置されたことを確認します
「単発配信」における配信の挙動
単発配信で『AB分岐』タスクの自動最適化機能を利用する場合、配信は2段階で実施されます。
● 1段階目:『AB分岐』タスクに到達した配信対象者のうち、
任意で設定した人数に対してランダムに分岐先の配信を行う
● 2段階目:1段階目の結果をもとに、残りの配信対象者に対して最も成果の高い分岐の割合が高くなるように
自動最適化する処理が行われる

設定手順
『AB分岐』をドラッグし、シナリオ上の空白のボックスの中に設置します
「AIによる最適化」の「OFF」をクリックします
ランダム配信(1段階目の配信)を行う「人数」を設定します
※ 配信条件の設定モーダルにおいて、単発配信が1つのみ設定されている場合、
『AB分岐』タスクの「AIによる最適化」を「ON」にすると、「単発配信の自動最適化の設定」モーダルが表示されます
ただし、正確な最適化を行うには、「200~500人」に対してランダム配信(1段階目の配信)を行う必要があります。