本記事について
本記事では、b→dashで作成したポップアップをユーザーに表示するために行う配信設定の一部である「表示条件設定」について紹介します。
【配信設定一覧における表示条件設定】
表示条件設定
➊行動
「行動」は、webサイトを流入したユーザーのサイト内行動に合わせて、ポップアップを表示することができます。
※webサイトに流入したユーザーの判別は、webアクセスログデータ内にある「ビジターID」カラムをもとに行われます。
【表示条件の詳細】
行動名 | 表示される適応範囲 |
閲覧ページURL | 特定のURLのページを閲覧したユーザーに表示されます |
閲覧ページタイトル | 特定のタイトルのページを閲覧したユーザーに表示されます |
閲覧ページドメイン | 特定のドメインのページを閲覧したユーザーに表示されます |
閲覧ページ数 |
閲覧回数を指定し、条件を満たしているユーザーに表示されます
※「閲覧ページ数」としてカウントされるwebページは、web接客タグが設置されている、全てのwebページになります |
訪問回数 |
訪問回数を指定し、条件を満たしているユーザーに表示されます
※「訪問回数」は、「webアクセスログデータ」の「セッションID」の値をユニークカウントして算出しています |
前ページURL |
特定のURLのページから遷移したユーザーに表示されます
※前ページURLのドメインと遷移先URLのドメインが異なる場合は、遷移したユーザーにポップアップを表示するためにクロスドメイン設定が必要となります(サブドメインのみが異なる場合は、クロスドメイン設定は必要ありません) クロスドメイン設定の方法については、「直貼りでタグを設置したい」の「ドメインが異なるwebサイト間で共通のビジターIDを保有したい」をご参照ください。 |
ランディングページ | 特定のURLのランディングページに流入したユーザーに表示されます |
パラメータ | URLのパラメータに特定の値を含むページを閲覧したユーザーに表示されます |
ブラウザ操作 | 特定のブラウザ操作を行ったユーザーに表示されます |
「ブラウザ操作」を用いることで、ブラウザを閉じようとしているユーザーに対してポップアップを表示して、サイト離脱を抑止することができます。
※こちらの表示条件は、ユーザーがパソコン(PC)のブラウザ上で操作を行った場合にのみ、適用されます。スマートフォン(SP)上で操作を行っても適用されません。
設定方法
「ブラウザ操作」を選択後、「ブラウザを閉じる直前に表示する」をチェックし、「適用」をクリックします
ポップアップの挙動
注意点
「ブラウザを閉じる直前に表示する」にチェックを入れた場合、配信対象ページの一部の要素をクリックすることができなくなる場合があります。
「ブラウザを閉じる直前に表示する」にチェックを入れると、配信対象ページのHTML上に、”ブラウザを閉じる動作をしているか”を検知する「id=””bdash-reception-window-close-detector””」を持つ『divタグ』が追加されます。
配信対象ページの「トップページに遷移するボタン」や「マイページアイコン」などといった要素の上に重なるように『divタグ』が含まれる要素が表示されると、配信対象ページの要素をクリックすることができなくなる場合があります。
※『divタグ』が含まれる要素は、ポップアップの表示位置に応じて配信対象ページの「左上」か「右上」のどちらかに表示されますが、無色透明のため、表示されていることを確認することはできません
➋滞在時間
「滞在時間」は、webサイトを流入したユーザーのサイト滞在時間に合わせて、ポップアップを表示することができます。
【表示条件の詳細】
滞在時間 | 表示される適応範囲 |
ページ内滞在時間 | 指定した時間にページを閲覧したユーザーに表示されます |
➌流入元
「流入元」は、ユーザーがどういった経路でwebサイトを流入したかを判断し、ポップアップを表示することができます。
【表示条件の詳細】
流入元 | 表示される適応範囲 |
セッション流入パラメータ | 流入時のURLのパラメータに特定の値を含む場合に、ユーザーに表示されます |
流入チャネル/自然検索 | 自然検索から流入したユーザーに表示されます |
流入チャネル/別サイト | 別サイトから流入したユーザーに表示されます |
流入チャネル/直接流入 | 直接流入したユーザーに表示されます |
➍端末情報
「端末情報」は、webサイトを流入したユーザーの利用環境に合わせて、ポップアップを表示することができます。
【表示条件の詳細】
端末情報名 | 表示される適応範囲 |
デバイスカテゴリ | 特定のデバイスを利用しているユーザーに表示されます |
OS | 特定のOSを利用しているユーザーに表示されます |
ブラウザ | 特定のブラウザを利用しているユーザーに表示されます |
国 | 特定の国からアクセスしたユーザーに表示されます |
都道府県 | 特定の都道府県からアクセスしたユーザーに表示されます |
➎サイトの要素
「サイトの要素」は、webサイトを構成するHTMLの「属性」やユーザーに付与される「Cookie」の内容に合わせて、ポップアップを表示することができます。
【表示条件の詳細】
サイトの要素名 | 表示される適応範囲 |
HTML/id属性 | webサイトを構成するHTMLにおいて、特定のid属性を含む場合にユーザーに表示されます |
HTML/name属性 | webサイトを構成するHTMLにおいて、特定のname属性を含む場合にユーザーに表示されます |
HTML/class属性 | webサイトを構成するHTMLにおいて、特定のclass属性を含む場合にユーザーに表示されます |
HTML/任意の属性 | webサイトを構成するHTMLにおいて、特定の任意の属性を含む場合にユーザーに表示されます |
Cookie | Cookieに特定の値を含む場合にユーザーに表示されます |
➏停止条件
「停止条件」は他の表示条件とは異なり、一部のユーザーに対するポップアップ表示を停止することができます。
【表示条件の詳細】
停止条件名 | 配信停止の適応範囲 |
ユーザー毎の表示回数 | 配信対象としている「ユーザーごとに」停止条件( 表示回数 / クリック回数 / クローズ回数 )が適用されます。 |
ユーザー毎のクリック回数 | |
ユーザー毎のクローズ回数 | |
セッション毎の表示回数 | 配信対象としている「ユーザーの訪問(セッション)ごとに」停止条件( 表示回数 / クリック回数 / クローズ回数 )が適用されます。 |
セッション毎のクリック回数 | |
セッション毎のクローズ回数 | |
施策毎の表示回数 |
「施策ごとに」された回数に対して指定した停止条件( 表示回数 / クリック回数 / クローズ回数 )が適用されます。
例えば「10%割引キャンペーン」というweb接客施策を、表示回数100回で停止するという条件を設定した場合、100回を超えるとすべてのユーザーへのポップアップの配信が停止されます。 |
施策毎のクリック回数 | |
施策毎のクローズ回数 | |
HTML/id属性 | 配信対象としている「ページ」に属性値が存在している場合に停止条件が適用されます。 |
HTML/name属性 | |
HTML/class属性 | |
HTML/任意の属性 |
表示条件や停止条件を設定する際は、web接客の配信対象ページや各条件で利用するページのドメインを、必ず「アクセスログタグ」と「web接客タグ」の対象ドメインに登録してください。
b→dashでは、アクセスログタグで取得するデータを用いてユーザーの行動(滞在時間・訪問回数・流入元など)を判定します。対象ページのドメインがアクセスログタグに登録されていない場合、「閲覧ページURL」や「訪問回数」といったデータを取得できず、web接客の配信を正しく制御できません。
例えば、アクセスログタグに未登録の「https://mypage.myshopify.com/」というページに「セッション毎の表示回数が2回で停止」という停止条件を設定した場合、ユーザーが同一セッション内で3回訪れたとしても、同一セッションであることを判定できず、ポップアップが表示され続けてしまいます。
そのため、対象ページを忘れずにアクセスログタグの対象ドメインへ追記してください。
停止条件「セッション毎の表示回数」では、下記の「条件の確認の流れ」に沿って表示回数をカウントし、web接客を表示するか停止するかを決定しています。
しかし、ネットワークが不安定などの理由で①の処理よりも先に②の処理が実施される場合があります。先に②の処理が実施された場合、「セッション毎の表示回数」による停止条件を満たさずに、web接客が表示されてしまうのでご注意ください。
条件の確認の流れ
①「web接客を表示した」というデータをweb接客行動ログデータに保存
② web接客の表示条件に一致したユーザーが現れたタイミングでweb接客行動ログデータを確認
③ web接客行動ログデータを確認し、表示回数が停止条件を満たしていればweb接客を配信停止